昼下がりの遊戯 51 - 52
(51)
ヒカルの体がのし掛かってきた拍子に、その青いタンクトップユニフォームが、アキラの腕に
ひっかかる形になり、布がピッと小さな音をさせて割けた。
だがヒカルはそれに気付くこともなく、必死に腰を大きくグラインドさせている。
ヒカルの動きが大きくなるに連れ、ユニフォームのシャツの裾から入った布の裂け目も大きくなり、
アキラの目には、その裂け目の隙間から見え隠れする赤く染まったヒカルの肌が誘うように波打ち、
蠢いているのがわかった。
自分も思う存分に腰を使って、ヒカルをもっともっと責め立てたい衝動にかられる。
だが、今はがまんだ。こんなふうに、大きく腰をまわして、自分を銜え込むヒカルの様など、
めったに見られるものではない。
安物のベッドがきしむ音と、ヒカルの荒い呼吸が同じリズムを刻んでいた。
「はぁ……、あ、……あぁ、……はっ…」
ギシ……ギ……、…ギシ、……ギシリ…
ヒカルの体にうちに収めきれない快楽が、外にもれて、汗になって額から吹きだし、頬を伝い、
細いあごの先を辿って、キラリとアキラの胸の上に落ちた。
その光景に一瞬だけ、アキラは心の中の獣に負けた。
思わずといったふうに、少しだけ突き上げてしまった。
「…………っっ!」」
ヒカルはその動きに声も上げずに体を大きく強ばらせ、両手で、アキラのあたまの両わきのシーツを、
拳が白くなるほどの力でつかんでいた。
(52)
もうアキラは自分を止めることができなかった。
ヒカルの細い腰を両手でしっかり支え、自身が突き上げるのと同時に
さらに深くへと突き刺さるように強く引き寄せる。
「あ、あ、あ、んぁ、……ぅ…ふぅ…ッ」
アキラの腰の動きに合わせて、堪えきれない声が切なげに上がる。
シーツをつかんだ両手もそれと一緒に、微かな動きを見せている。
ぐちゅ…ぐちゅ…ぐちゅ…
様々なもので散々弄り倒したヒカルのそこは、驚くほどの柔軟さでアキラを
包み込み、卑猥な音を立て続けている。
与えられる快楽に、ヒカルはもう限界だった。
必死で突っ張っている両腕は、ともすると力が抜けてしまいそうである。
実際に何度かガクッと肘が折れてしまい、その度に力を振り絞って立て直す
のを繰り返していた。
しかし、ヒカルの頑張りも空しく終わった。
アキラがヒカルを強く抱き寄せ、自分の上に倒れさせたのだ。
「あ、ん――――ッ…!」
熱くて堅いものが奥深くまで差し込まれたまま、急に姿勢を変えさせられた
ヒカルはたまったものではない。
凶悪なアキラ自身はヒカルの中を蹂躙し続けている。
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