Shangri-La第2章 53


(53)
疲れているだろうに、その眠りの中でも求められる存在でいられる。
アキラの望みは今、ここにこうして叶えられている。
その証たるヒカルの手の上に、自らの手をそっと重ねると
ヒカルは親指でアキラの手を探し始めた。
アキラはその指にすり寄るように手を動かして、ヒカルの手を宥めた。

(さて…これから、どうしようか?)
まだ外は暗い。殆ど動かせない身体で、視線だけで時計を探したが
角度が悪く、時間を確かめるまでには至らなかった。
外は物音すらしていないことから考えて、まだ未明であろう。
時間から考えると、もう一度眠ってしまいたいが
睡眠は十分に取ったどころか、どちらかというと寝過ぎた感すらある。
―――無理もない。なにせ、ヒカルが眠ってしまったことで
夕食もとらず、早々に寝てしまったのだ――
とりあえず前髪をどうにかしたいし、ヒカルは何時に起こせばいいんだろう?
起きたらきっと、昨晩の夕食の分もお腹が空いたと言い出すに違いない。
何か食べるものがあっただろうか?

眠れそうにないことから、早々に二度寝を諦めるしかなくて、
何をしようか考えながら、アキラはとりあえず
布団を出てしまう決心だけを固めた。



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