トーヤアキラの一日 56


(56)
問題はヒカルが受け入れてくれるかどうかだったが、今までアキラの申し出を拒否された
のは、早碁対決のきっかけになった時だけで、何だかんだと文句を言いつつアキラの
行動をいつも容認してくれた。むしろ、始めれば積極的に楽しんでいるようにも思えた。
こうなったら絶対に早碁対決に勝たなくてはいけない。

アキラは机の横の一番下にある大きな引き出しを開けた。上に載っているファイルを
どかすとプラスチックで出来た灰色のお道具箱を取り出した。普通の道具入れだが、
蓋の所に簡単な数字を合わせて開ける鍵が付いている。これが無くても無理やり開けようと
思えば開けられる程度の道具箱であったが、この鍵が付いている事でアキラにとっては
家族に絶対秘密のお道具箱になっている。
───ごーまるさん
アキラは嬉しそうに鍵を「503」と合わせて蓋を開けると、まとめ買いしてあるコンドームの
上に、まとめ買いしたローション三本と品物を入れた。

その時また玄関のチャイムが鳴った。
───?なんだろう?
アキラは慌ててお道具箱を机の引き出しにしまうと、宅急便の箱を机の横に置いて、玄関に
向かった。
「塔矢さーん!すいません!」
「はい?どなた様ですか?」
「隣の田代ですが、回覧板ですぅ」
「・・・・あ、はい、今開けます」
アキラが鍵を回して戸を開けると、見覚えのある年配の女性が立っていた。



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