失着点・龍界編 57


(57)
「う…んっ!…ううっ…はっ…あ」
拷問のような刺激から体が逃げようとするのを男達は容赦なく固定しさらに
押し開いてより深い快感をアキラに施す。一瞬アキラの呼吸が止まり、
その後暫く激しく呼吸し、また止まる。そして泣き声に近い悲鳴があがった。
「…ああーっ…!!」
ガクガクと全身を震わせ、3度目で僅かしかない量を沢淵の手の中に吐く。
「はあっ…はあっ…はあっ…ん…ん」
幼い子供に返ったように頬を染めて半泣きで絶頂感の余韻に
全身を打ち震わせるアキラの姿は沢淵を十分に満足させた。
それは沢淵の股間が脈打ち証明していた。ヒカル以外の、その場に居た
誰もが魅入られたようにアキラによって激しく興奮させられていた。
「…それでは、頂くとするか」
沢淵がズボンの前を開けた。ヒカルはあの時の事を思い出した。
沢淵のそれは、あの時よりさらに大きく張り上がっているように見え、周囲の
男達のほうがその大きさに怯えたように目を見張った。
「壊れちまうんじゃないか、こいつ…」
沢淵は男達のリアクションに得意げにアキラの方を見た。そして
「うっ」となった。
髪を乱し、胸を上下させた荒い呼吸の中でもアキラの目は、沢淵の
それを見ても冷静だった。いや、むしろ冷笑しているといった表情だった。
…そんなもので、誰を脅かそうとしているわけ…?
沢淵は、瞬時にアキラのその表情の下にある未だに変化のない
自分に対する徹底した嘲りを読み取った。



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