Linkage 57 - 58


(57)
We have identified four main prosexual properties:
1.disinhibition,
2.heightening of the sense of touch (tactility),
3.enhancement of male erectile capacity, and
4.increased intensity of orgasm.

「なるほど……『別の目的』とはそういうことか……。小野のヤツ……」
 緒方は回線を切ってブラウザを終了させ、PCの電源も切ると、説明書を引き出しにしまい立ち上がった。
「どうりでアキラ君がいい声で鳴くはずだ……」
 煙草をバスローブのポケットに入れ、アキラにプレゼントされたライターを手の中で転がしながら
低くそう呟くと、それもポケットに入れた。
別の引き出しを開けてワセリンの容器を取り出す。
「あのまま放っておくのも可哀想だ……。だいたいあんな姿を見せられては、オレもこのまま引き下がれん。
……今夜はもう子供ではないことをしっかり証明してもらうとするか、クックック」
 誰も聞く者のいない部屋でひとり妖しく笑うと、緒方は部屋の電気を消し、手に持ったワセリンの容器を
宙に放りながら再び寝室へ向かった。


(58)
 アキラは仰向けになったまま、瞳を閉じていた。
呼吸は多少穏やかになったものの、薬の作用のせいかやはり僅かに早く、その吐息も熱を帯びている。
 緒方はワセリンの容器をサイドテーブル上に置き、眼鏡を外すと、ポケットの煙草とライターと
一緒にまとめ、同様にテーブルに置いた。
ベッドの中央に横たわるアキラの腰元に座ると、紅潮した頬を撫でながら顔を覗き込む。
「……ん……緒方さん……?」
 薄目を開け、茫漠とした表情で緒方の名を呼ぶアキラの唇をゆっくりと塞ぐ。
先程とは違い、丹念にアキラの唇の感触を楽しむようなキスを繰り返してやると、
アキラは片手で緒方の肩を弱々しく掴んだ。
「……ンッ……緒方さぁ…ん……どう…し…て…?」
 緒方のキスに酔っているのかうっとりとした眼差しを向けつつ、アキラはなんとか
緒方にそう尋ねた。
緒方は答えずに、アキラの頬から首筋にかけて、軽く啄むような優しい愛撫の雨を降らせる。
「あンッ!……や………アァ……」
 薬の作用で皮膚の感覚がひどく敏感になっているアキラは、緒方の行為に素直に反応し、
身を捩らせながらひっきりなしに喘いだ。
緒方は体重を掛けすぎないよう注意しながら、アキラの上に覆い被さり、身を捩るアキラを
押さえ込むと、薄紅に染まった胸の2つの小さな突起物に指先と唇で刺激を加えてやる。
「……はァ……アッ………ヤ…ダァッ!」
 アキラは目尻を濡らし、声にならぬ声でそう懇願すると、バスローブを着たままの緒方の
背中を両腕で掴む。
緒方は沈黙したまま更に愛撫を続け、舌先でアキラのすっかり硬くなった乳首を転がした。



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