Linkage 59 - 60
(59)
緒方を拒絶しようにも、アキラは身体に力が入らず、ただ緒方の背中から頭部へと手を移動させ、
その髪を力無く掴むよりほかに術はなかった。
そんなアキラのささやかな抵抗など、まるで意に介する様子もなく、緒方は胸から下腹部へ唇を這わせ、
相変わらず一言も発さぬまま、ねっとりとした愛撫を繰り広げる。
やがて、緒方はアキラの履いているバミューダパンツのウエストを絞っていた紐を解くと、
ようやく口を開いた。
「まだ子供だと思っていたら、随分成長したんじゃないか、アキラ君。こんなに立派にテントを張ってるぞ。
それにしても、バッチリ濡らしてくれたもんだな……」
楽しそうにそう言って、緒方は布地越しにアキラのペニスの先端を軽く弾いた。
「はァッ!……あ…ンッ……」
甘い嬌声を上げるアキラに、緒方は更に続ける。
「まだイかないとは感心だな。こういうのは初めてだろ?」
今度は服地ごとアキラの屹立した幹を握ると、素早く扱き上げた。
「あアァッ!!」
麻独特のジャリッとした感触で擦り上げられ、アキラは呆気なく射精した。
汗で光る胸を激しく上下させはするものの、アキラはだらしなく腕を広げたままぐったりと動かない。
バミューダパンツのシミが広がり始めるのを緒方は薄く笑いながら見つめると、手早くそれを
脱がせて床に投げ、射精したばかりでまだ熱を失いきっていないアキラのペニスを濡らす精液を
丹念に舐め取った。
「薬は効くには効いたんだが、若干量を間違えたようでね。こうなったら、オレが責任を持って
アキラ君を眠らせてやるよ」
緒方は硬さを失ったアキラのペニスを手で弄びながら、ほとんど何も聞こえていないであろう
アキラに向かって語りかけた。
「今夜薬を飲んだのはアキラ君だが、オレの方に困った副作用が出たのかもしれんな……」
独り言のようにそう呟くと、緒方は手の中のアキラのペニスを口に含んだ。
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ほんの数分前に射精したばかりのアキラのペニスは、緒方の口腔内ですぐに強張り始めた。
根元まで含み込んでもまだ余裕がある大きさとはいえ、猛り狂ったアキラのペニスは緒方を
満足させるだけの硬さと熱を持っている。
緒方はアキラの反応を楽しむかのように、緩急をつけながら唇で陰茎を扱き上げ、亀頭の
付け根や先端の割れ目を舌先で刺激する。
熱に浮かされたアキラは、初めて経験する緒方の行為に身をくねらせて激しく喘ぎながら、
時折切なげに緒方の名を呼んだ。
「……はンッ………やァッ…アアァッ……お…がた……さ…ん…………あアンッッッ!!」
緒方が蟻の門渡りに指を這わせながら、唇で強く幹を擦り上げた瞬間、アキラは2度目の
精を緒方の口の中に解き放った。
緒方はゆっくりとアキラのペニスを解放してやると、口腔内の液体を飲み下す。
「随分タップリ出したな……」
肩を震わせて笑いながら、緒方は伏せていた身を起こした。
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