赤○妄想 6
(6)
三人はぐったりと重なり合って大きく酸素を吸い込んで余韻に浸っていた。
見物の三人も3Pを目の前で見せ付けられて、堪らず後ろ手に縛られたまま
ズボンの中に精を吐き出してしまって、ぐったりとしていた。
暫くして起き上がった三人は、何事も無かったように、服を身に着けて行く。
明るい表情に戻ったヒカルは晴れ晴れとしており、アキラに微笑みかけている。
すっきりしたアキラは幸せそうな穏やかな表情でヒカルを見詰めていた。
社は複雑な気持ちではあったが、アキラにいつまでも従って行く事を改めて
心に誓っていた。
情けなく転がる三人を見てヒカルは大声で笑い、アキラも苦笑しながら軽蔑の
眼差しを投げかけていた。
社は足で三人を小突きながら
「今度こんなふざけた真似しよったらしばくだけではすまへんぞ!!」
と恫喝する。
アキラが「さ、行こうか」と言うと情けない三人を放ったままヒカルと社も
アキラと一緒に碁会所を後にした。
アキラは
「楽しかったね。また今度どう?」
と嬉しそうに2人に問いかけると、ヒカルと社は戸惑いながらも
「うん、そうだな。いいかもな」
「ああ、オレはかまわへんで」
と答えた。
三人三様に満足した表情で新緑がまぶしい並木道をどこまでも歩いて行く。
完
(2003SPRING ポスター)
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