昼下がりの遊戯 6 - 10


(6)
「おまえの汗の匂いがする…オレ、今凄く興奮してんだ…」
「し、進藤…」
激しいキスをする合間に発せられたヒカルの台詞に
アキラの頬がうっすらと朱に染まる。


(7)
「進藤の方こそ、汗の匂いがするよ…」
アキラはそう言って、ヒカルの唇の周辺を舌で舐めた。
そして、もう一度お互いにどちらからともなくキスを交わした。何度も。
その時再びインターフォンが鳴り響き、二人はびっくりしてパッと離れた。
「こ、今度こそきっと、荷物だ。出ないと。」
ヒカルは慌ててすぐにドアを開けた。
そしてドアの外に立っていた人物を見て息を飲んだ。


(8)
「進藤さん、宅急便です〜」
ドアの隙間から配達員の声がした。
「サインいいですか?」
「あ…はい…」
玄関先へ出ようとしたヒカルをアキラは室内に引き戻し、その場に座らせた。
そして代わりに玄関に出ると、勝手に"進藤"と受取票にサインをして荷物を
受け取った。

荷物を受け取ったアキラが、玄関内に戻るとヒカルがこちらを見上げている。
相変わらず潤んだ瞳が扇情的だ。
アキラは自分の背後にある玄関のドアの鍵に手を伸ばす。
「進藤、これからどうして欲しい?」
ガチャ…とドアの鍵が閉まる音がした。


(9)
「塔矢…」
本物の宅配業者のが来たことで、
さきほどよりは少し冷静になっていたヒカルだったが
今から起こるであろうアキラとの情事を思うと再び身体の芯が熱くなるのを感じた。
ふと、アキラの目が宅配されて来た箱に貼り付けてあるビニールで覆われた配達紙に止まった。
-----品名  野菜-----
送り主は地方に住む進藤家の親戚で、田舎の畑で収穫した野菜を
都会暮らしの進藤家の為に時々送って来てくれているのだった。
「ふぅん…野菜ね」
床にペタンと座り込み、欲情した瞳で自分を見上げているヒカルをチラリと見てから
その荷物をアキラは勝手に開け始めた。
クッションのつもりであろう、中に詰まっている丸めた新聞紙をどけると、
ぎっしりと詰まっている野菜が現れた。
「プチトマト、きゅうり、ニンジン、なすび…すごいね、
どれも皮が張っていて新鮮だ」
アキラが面白そうに言いながら、野菜をゴソゴソと物色する。
「うん、これがいいかな。ボクのとさほど変わらないし。」


(10)
「塔矢・・・?」
ヒカルにはアキラが何を言っていルのかすぐには理解出来なかった。アキラは手にした
ものをシャツの下に隠すようにして持つと、座り込んでいるヒカルの腕を引っ張った。
「君の部屋へ行こう、ヒカル・・」
アキラは、この後に繰り広げられる行為を頭の中に描いて、普段見られない少し上気した顔で
ヒカルに笑顔を見せた。ヒカルはごくりと息を飲んだ。
なんとなくアキラが恐いと思った。それとは反対にますます体の奥が何かを期待して
熱くなって行く。アキラが、その出口を与えてくれるのだ。
「暑いね・・服・・脱いで、進藤。」
部屋に入るとすぐにアキラはヒカルにそう言った。
「う、うん・・塔矢も脱げよ。」
「ボクは後で・・いいから、さあ、進藤」
アキラに促されてヒカルは上を脱いだ。脱いだ後でカーテンが開いたままなのに気が付いて
慌てて閉める。スウェットのズボンを下ろし、ブリーフに手をかけたとき、さすがに
恥ずかしくなってアキラに背を向けた。
「ダメだよ、進藤・・こっち向いて・・」
「だ、だって・・」
アキラに睨まれるように見つめられて観念してヒカルはアキラの方を向いた。
その時点ですでにその部分が大きく膨らんで、先端の周辺が濡れて半透明になっていた。
「進藤って、濡れ易いんだよね・・」
アキラが手を伸ばして、指でその濡れている部分に触れる。
「あっ・・」
それだけでヒカルはゾクゾクと体を震わせた。



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