平安幻想異聞録-異聞- 番外 6
(6)
ヒカルは新たな涙を目ににじませた。もう、何もわからなかった。
今まで自分が言おうとしていたことも。男の笑い声も。苦痛も。
わかるのは自分の体を刺し貫く快感だけだ。
男に揺すられるままに嬌声をあげる。
「あぁ、やっ、やっ、ひっ、あっっ、あ…」
水がかき回されるような淫猥な音をさせて、ヒカルの秘門の中からにじみ出た、
今までの男達の精液が、男の陽根と秘門のとば口との間で、
血と混じりあって泡立っている。
ヒカルの瞳にあらたな涙がにじんでいた。
男は更に息をあらげ、自分の腰を動かすだけでは飽き足らず、
ヒカルの腰もがっしりと掴んで、それを律動にあわせて自分の股に
おしつけるようにしていた。
「あぁ、あぁ、あん、ひっ、あっ、あっ、あぁ!」
ヒカルが首を強く打ち振り、涙が夜風に散った。
「あまり激しくして壊すなよ」
横から男の誰かが横槍をいれたが、無視して男の動きはさらに強引になり、
より強い衝撃が幼さの残るヒカルの肢体を襲う。
「あ、ああああっっ」
ヒカルが強く足をつっぱらせた。同時にぎゅうとしめつけてきた内壁の狭さに
男は「ムン…」とひとつうめくと、その一物を震わせて、
ドクリドクリとヒカルの中に、白い体液を注ぎ込んだ。
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