待てない 6
(6)
「塔矢!!??」
ヒカルのそれは尚も勃起したままだが事態が事態なだけにそれどころではなかった。
「ああ、先生はちょっとね。」
何やら意味ありな含み笑い…
「海王囲碁部の先生って車掌もやってんの?」
「いや、ユン先生はクビになったとでも思っておけばいいよ。」
なんか…今日これから行くとこも怪しいしこの新幹線も…塔矢はいつもの塔矢なんだけど…
ヒカルが窓の外を見ようとすると危ないよ。とアキラがヒカルをひきよせる。
心も身体もモヤモヤしたままアキラに行為を続行させられる。
そもそもいつも真面目な塔矢が新幹線の中だなんて…
棋院でした時は早碁だったから誰もきやしない。そんな風にいつも確実だ…だというのに今日はー…
ヒカルに考える隙を与えまいとアキラの指は第二関節まで進入を進めてきた。
息が詰まる。
「ふっ…く…」
「声、我慢できない?」
これ以上ここではきついかといって塔矢はトイレまでいかせてくれる気配はないし腰が…くだけてとてもじゃないけど歩けそうにない。
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