番外編1 Yの悲劇 6


(6)
「な、なん…で…」
何故この醜い老人が自分を犯しているのだ。焼けつきそうな意識の下から嘉威
はかろうじて問うことができた。
再び乳首を嬲っていた桑原は顔をあげ、
「じゃから言ったろう。本因坊戦の前に精をつけるとな。若い者の精をもらう
と力が沸いてくるんじゃよ。」
不気味な笑みを浮かべると、桑原はまた乳首を口に含んだ。乳輪のまわりに何
度も舌を這わせ、次第に嘉威が焦れるように体を揺らすと一番敏感な部分を強
く吸った。左右交互にピチャピチャと音をたてて乳首を吸われると、抑えられ
ないあえぎ声が洩れてくる。
その頃、その手は嘉威自身に伸ばされていた。先端を軽く撫でると、根元から
一定のリズムをもって擦りあげる。時に強く、時にかすかに触れるように。押
し寄せる高まりの中で、嘉威はこの猿のような老人に逆らうことなどできない
ことを知らされていた。
うつぶせにされると足を大きく開かされる。激しい羞恥に嘉威は思わず唸った。
しかし、桑原はその間に体をいれるとグイとさらに足を広げる。誰にも明かし
たことのない秘部が露わになり、あまりの羞恥に嘉威は涙ぐんだ。温かく湿っ
たものがいきなり突き刺さる。柔らかい舌は嘉威でさえ触れたことのない狭門
の内部に侵入を開始していた。少し入っては引き出される舌は、これまでに味
わったことのない刺激と唾液によるうるおいを狭門に与えた。続いて、唾液を
つけた指が徐々に挿入される。その指が2本になり、ほぐれたのを確かめると、
桑原自身の侵入する時がやってきた。
「ううぅっ、あぁあぁあ…」
イヤダ、やめてくれ、そう叫んだはずの嘉威の声は、しかし、喘いでいるよう
にしか聞こえなかった。
「やはり若い者はいいのう。」
ゆっくり、ゆっくりと桑原は嘉威の中で揺れ続けていた。

「朝まで休んでゆくがよい。」
そういうと桑原は静かに部屋を出ていった。

翌朝、泥のように重い体を起こして部屋を出ようとした嘉威は、テーブルの上
に置かれたものに気づいた。
そこには
「好機  本因坊 桑原」
と書かれた扇があった。

<終>



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