ルームサービス DON’T DISTURB 6 - 7
(6)
・・・・・・・・これだからお坊ちゃんは!!!
「コンビニに行けばわかるよ」
そのあと、欲しいものの銘柄を細かく指定する。
「・・・・・・」
すかした顔を引き締めて、アキラは去ってゆく。
ざまあみろ。
あのぼっちゃんヅラがコンビニでオロオロラーメンの湯の入れ方を聞
いている所を想像しただけで笑える。
ベッドに沈むと再び筋肉痛が襲って着て顔をしかめた。天井が目に入
る。昨夜、喘ぎ声と涙の中でみあげたものと同じ天井、下半身の痛、い
やでも思い出す。
アキラの・・・手に・・・体の中心を割り開かれた。
アキラの手がヒカルの体の中心にまで入り、確かに動いていた……。
……………誰も見るものがいなったが、その時のヒカルの表情を見ると、
ひどく色っぽいと思っただろう。
アキラの手を入れられたその瞬間を思い出す表情を・・・。
そのホテルに結局もう一日滞在することになった。
ムリすれば動けないこともないのだが、なにしろ、トイレにもいけないよう
な状態だ
(7)
ヒカルがトイレというたびにアキラはヒカルを抱き上げて、トイレに
連れてゆく。
それ自体は、はっきり言ってしまうと、ちょっとよかった。
うつらうつらして目が覚めるたびにそばにオカッパ頭があるのもい
い。
そう、それはいいのだが。
気に入らないのはヒカルがじっと見詰めると、アキラが目を逸らすこ
と。
それに、抱き上げてはくれるのだが、朝からキスのひとつもしていな
い。
要するにあのような行為に走ったことに対して後悔モードに入ったら
しい。
………後悔するならなぜあのようなことをする。
本来プレイとして致したなら、よく耐えたと抱擁してすごくかわいかっ
たとべたべたに甘やかしてくれてもいいような気がする。
などと考えて、ヒカルは自分の考えの情けなさに、笑いがこぼれた。
そんなことを求めるとまるでアキラのSMプレイを容認してることにな
るではないか。
いや、容認っつーか耐えたのだ。好きだから。
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