調教教室―欲望の保健室 6 - 8
(6)
アヌスから覗いている紐は折りたたまれてアキラの内股の部分にテープで止められていた。
「なるほどな。」
宮本は笑いをかみ殺しながら、テープに止められているスイッチ部分を探り、動作をLOWからMAXに徐々に上げていった。
「あ…あ…んあ…やああっ!」
アキラは耐え切れずに顔を左右に振った。内部全体をじわじわと虐めていた波が大きなうねりとなってアキラ自身を飲み込んでいく。
宮本はスイッチを弄りながら、アキラのアヌスを周りから中心部分に向けて舌で丁寧に舐めあげた。
アキラのペニスの先端からは先走りの汁が溢れ、リズミカルに扱いている宮本の右手まで流れてきていた。
「すげ…。」
宮本は呼吸を荒げながら、開いている方の手で自身のズボンを下ろし、猛り狂ったペニスを取り出した。それは、いつもアキラが入れているものと同じくらいデカかった。
アキラはゴクリと唾を飲み込んだ。
欲しい……。
アキラの内部はじくじくと疼き、強烈な刺激を求めていた。こんな周辺を固めるような曖昧なものでは、もう満足出来ない。
――出したらお仕置きだからな。
あの人の声は穏かだった。でも、いつもあの人が本気だという事を、自分は知っている。
あなたのせいだ……。 ボクがこの男のペニスを欲しいなんて思うのは、すべてあなたのせいだ。
朦朧とした意識の中で、アキラはほんの少しだけ逡巡した。 だが、すぐに恐れや罪悪感は消えた。
アキラの中では、いつでも、本能がすべてを凌駕していくのだ。
「しゃぶれよ。」
目の前に、反り返った宮本のペニスを差し出された時、アキラは躊躇うことなく、それを小さな口いっぱいに頬張った。
そして一瞬驚きに目を見張らせた宮本に一瞥することなく、舌を使い唾液を絡ませて無心に吸い付き、出し入れを繰り返した。
「あ、うううっ…塔矢ッ、すげ…イイッ!」
宮本はアキラの髪をつかみ、自身も腰を使って、より深い快感を得ようとする。
(7)
次に宮本は保健室のベットに自分も横たわると、アキラが自身の顔を跨ぐ形にして、ペニスを舐めさせた。
「塔矢の尻穴、バッチリ見えるぜ。ヒクヒクいってる。」
両手でアキラの尻をつかみ、割り広げて秘所を晒し、うっとりと眺めた。そして、アキラのアヌスから出ている紐をぐいっと一気に引っ張り、それを取り出した。
一瞬アキラがあっと声を発し、アヌスがきゅっと窄まるのが見えた。宮本は、先端からだらだらと汁を垂れ流すアキラのペニスを扱きながら、アヌスに指を入れて慣らそうとしたが、
朝から異物を入れられていたアキラのそこは、もう十分にほぐれ、宮本の指を逃すまいと必死に吸い付いてきた。
宮本は目線を下に向けた。アキラのペニス越しに、卑猥に蠢くアキラの白いのどと宮本のペニスを出し入れする小さな唇が見える。
ぐいっとアキラの尻をつかみ、起き上がると、宮本は、四つんばいになったアキラのアヌスにペニスをあてがった。
「あああっ。」
すぼっと音を立ててペニスが体内に押し込まれると、アキラは嬌声を上げた。宮本のペニスは奥をかすかにかすりながら狭壁を行き来する。ペニスの先端まで出して、また入れる。
「はぁん…ぁぁぁん。」
女みたいな悩ましげな声を上げて、アキラは善がった。
「はあっ、すげーいいっ、おまえの、すげー締まる。」
宮本はアキラのアヌスに出入りする自分のペニスを、息を荒げながら、見つめた。 毎晩、布団の中で夢見た塔矢アキラとのセックスが、今実現されている。
シーツの上で美しい髪を乱し、眉を寄せるアキラの横顔が窓からの光に照らされていた。
手が届かないと思っていた塔矢アキラが、今、腰を振って、自分を欲しがっている。宮本はアキラとのセックスに酔いしれた。
アキラは、宮本のペニスを深く味わおうと、腰を大きく前後に振る。宮本を逃すまいと吸い付き、絡みつく。
ペニスを扱かれ、欲しくてたまらなかった後を太く固いペニスで突かれ、アキラは急激に上り詰めた。
「ああっ、あっ……も……イ…クッ。」
アキラのペニスから、どくん、と白く濁った液が飛び散った。
「ああっ……塔矢…おまえの穴って、すげ、やらし……うっ!」
宮本もピストンを早め、アキラの最奥を突いたところで射精した。
(8)
しばらく荒い呼吸のままふたりはもつれあっていたが、落ち着くと、宮本はアキラを後から抱きしめた。
「塔矢……。」
顎をつかんで顔を向けさせると、まだ荒い息を弾ませる美しい半開きの唇に口づけようとした。
だが、アキラは顔を背け、宮本の腕からすり抜けると、眉を顰めながら、自身のアヌスから宮本のペニスを抜いた。
そして、どろりと流れ出た白いものをハンカチで拭うと、そのハンカチにさっきまで体内に入っていたものをくるみ、そそくさと制服を着始めた。
「おいっ、塔矢。」
すがるように伸ばされた宮本の手は、あっけなくはらわれた。
「服、着ないのか……誰が来るかわからないぞ。」
アキラの冷ややかな瞳に、宮本は打ちのめされた。 つい、さっきまで、自分の下で喘いでいた人物と同じ人間とは到底思えなかった。
「おまえ……オレを弄んだのか。」
わけのわからないことを言っていると、自分でも思いながら、宮本はドツボに嵌っていった。 アキラはそれには答えず、無表情のまま制服のカフスを止め終えると、振り向くことなく保健室を出て行った。
宮本はしばらく固まったまま、身じろぎもしなかった。
「くそぅっ!」
右の拳がシーツにめり込んだ。 その脇のシーツの染みを、ジッと宮本は見つめた。 アキラが自分に突かれて放った白い液体。 アキラが自分を欲しがっている表情、揺れる尻がくっきりと蘇ってくる。
「くそぅ……。」
もう一度悪態をつくと、宮本はその白い液体を手に取り、再び固く反り返ってきた自身のペニスに塗りつけた。 そうして、布団を頭からかぶると、先ほどの塔矢アキラの媚態を思い浮かべながら、日が沈むまで、保健室のベッドでペニスを扱きつづけた。
終
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