ダミアン 6 - 9
(6)
「くっ、…くるしー」
ヒカルが息を詰まらせ、小さな声で訴える。
もう少しだ、もう少し…。
666がグラグラした頭でそう思った時、ばーん!と大きな音がして、ドアが開いた。
「助けに来たぜ!ヒカルたん!」
「666め!許さんっ!」
「ゴルァ(゚Д゚)!! 666!」
口々に叫び声を上げて部屋になだれ込んできたのは、ヒカルたんハァハァスレの住人たちだった。
あっという間にヒカルたんから引き剥がされ、床に打ち付けられる666。
ズボンに手を掛けられたかと思うと、よってたかって裸にされてしまった!
上半身はすでに裸に自分でなっていた。
両足を抱え上げられた666の
ツヅク
(7)
股間を住人がグリグリと踏み付ける。
「デンキアンマじゃ!ゴルァ(゚Д゚;)!!」
「ギャァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
辺りに666の悲鳴が響き渡った時、既にヒカルはこのワシと対局を始めようとしていた。
「お願いします」
「おながいします」
オソマツ
666、今夜から君の新しい名前はダミアンか。
よかったな。
(8)
「…アリマセン」
ヒカルはワシとの対局を終えた。6子置かせたワシにもちろん勝った。
「ありがとうございました」
「ありがとうございますた」
碁石を片付けると、ヒカルは部屋の隅に裸で股間を押さえたまま、
体を丸めて横になっているダミアンのそばへ行った。スレの住人たちはもういない。
顔をのぞきこむと額に汗をにじませ、眉根を寄せて苦しそうにしている。
「…ダミアン」
ヒカルが声を掛けると、ダミアンはうっすらと目を開けた。
「ダミアン、…もうあんなことするなよ。約束な」
息も継げず苦しい表情のダミアンの顔に、さっと赤みが走る。
ヒカルは無邪気に笑いかけた。
(9)
「ヒカルたん、おいで」
ワシが声を掛けるとヒカルは振り向き、少し待ってというように手を振った。
「…ダミアン、また会おうな」
ヒカルはそっとダミアンに囁くと、ワシのもとへ駆け寄ってきた。
「もう帰んのかー?」
「…何をダミアンに言ったんだ? 聞こえたぞ」
「え? エヘヘ…」
「ヒカルたんはいい子だね…」
ヒカルが甘えるようにワシの腕を取る。
どこまでも(゚Д゚)ウマーなトコを持っていこうとするワシだった。
完
ダミアン、ちょっと反省して
ヒカルたんに声を掛けさせたぜ。
また、会おう。
|