無題 第2部 61


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逆に緒方の身体をベッドに引き倒し、緒方の身体に馬乗りになって彼の顔を覗き込んだ。
緒方の上に覆い被さったアキラのバスローブの前がはだけて、そこから覗くほのかに上気
した白い胸元と薄く色づいた乳首が扇情的だ。
そんな緒方の視線を十分に意識しながら、アキラは緒方の唇に唇を寄せた。
緒方のネクタイを外し、ボタンを一つ一つ外して緒方の鍛えられた胸を露わにしていく。
そして首筋から胸元へ、胸元から乳首へと舌を這わせて行く。
そのやり方は緒方がアキラの身体に教え込んだものと同じだ。
自身へ施される愛撫を受けながら緒方の手は自分に跨っているアキラの脚を捕らえた。
アキラの身体がビクッと震え、だがそのまま緒方の乳首に刺激を与え続ける。
それに構わず、緒方の手は内腿を這って上る。
引き締まった臀部を撫で、揉みしだき、更に脇腹へと指を滑らせる。
予想と違う方向へ指がそれたのを恨むようにアキラの腰がひくりと揺れた。
今度は彼の望む方へと谷間に沿って指を滑らせる。焦らしながら緒方の指が行き来するに従って
アキラの口から耐え切れず甘い吐息が漏れ始める。そしてその指がやっと待ち望んだ入口へと
辿り着くとアキラは思わず小さな叫び声を上げた。
その反応を楽しみながら、更に指先で入口を弄り、押し開き、そして少しずつ指先を出し入れする。
緒方が与える刺激に反応して、アキラの緒方への攻撃がおろそかになる。
「どうした?もう降参か…?」
その言葉に反抗するように、アキラは口に含んだ緒方の乳首に歯を立てた。
小さな痛みが甘い痺れとなって緒方の背を駆け抜けた。
そのままアキラは緒方のズボンのベルトに手をかけた。



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