初めての体験 63 - 66
(63)
以前と同じ廃ビルに連れて行かれるのかと、思ったが今度は違うらしい。ヒカルは
怯えきっていた。また、この男に陵辱されるのだろうか?この前は助かったけど、今度こそ
殺されるのかもしれない…。本物か偽物かは分からないが、ネット上にはその手の画像が
流されている。前にヒカルは、偶然見てしまったその写真のため、長い間、
肉を食べることが出来なかった。
そんなヒカルを気遣うこともなく、男は無言で車を走らせ続けた。
沈黙が怖かった。いつの間にか窓の外は、ヒカルの見覚えのない景色を映している。
「どこ行くの?」
男は答えない。
「ねえ…!オレをどうするの…?」
ヒカルはすすり泣いていた。
車が止まり、ヒカルは外へ出された。周りには何もない。鬱蒼と茂った
山が目の前にそびえている。山道の手前に車を置いたまま、男はヒカルの手を引いて、
どんどん山の奥へと入っていく。
もう空には月が出ていた。昼間は美しいであろう木々や草花も、今のヒカルにとっては、
ただ不気味なだけだ。
やがて、男の足が止まった。山小屋があった。背中を押され、中に足を踏み入れる。
中は意外と奇麗で、きちんと掃除もされていた。『ここがこいつの家なのかな…?』
「ここは冬しか使わないんだ。狩猟小屋だからな。」
男が初めて口を開いた。この男に会うのは二度目だが初めて、声を聞いたような気がする。 呆然としているヒカルの体を、男が突き飛ばした。倒れたヒカルに男がのし掛かってきた。
ヒカルの抵抗を難なく封じると、男はヒカルの服を剥いでいく。夏場で唯でさえ薄着である。
簡単にヒカルは裸に剥かれ、手を縛られた。男のこだわりなのか、靴下だけが、
ヒカルの体に残された。
「この方が受けがいいんだよ。」
男が口の端だけで笑った。
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「俺、本当に体調が悪いんだよ。」
男が、自分を詰るヒカルの頬を撫でながら言った。
「本当は、自分でヒカルタンを可愛がりたいんだけど、ダメなんだよ…」
「!!」
どうして、オレの名前知ってるの―――――――!?
ヒカルの目が、驚愕に見開かれる。
「大きい目だなあ…すごく可愛いよ…」
男が部屋の片隅に置いてある箱から、何かを取り出した。
「ほら、これ…これで可愛がってあげるからね。」
ヒカルは男の手に持たれているものを見た。
「なに…それ?野菜…?」
キュウリ、なす…それから…見たこともないやつ………。
「大丈夫だよ。ちゃんと奇麗に洗ってあるからね。」
「それ――――!まさか!?オレに……!?」
ヒカルの目が更に大きく見開かれた。
男はただ、ニヤニヤと笑うだけだ。男がゆっくりと近づいてくる。
「やぁ…やめて…」
ヒカルは不自由な両手を使って、這って逃げようとした。足首を掴まれて、引きずられた。
そのまま、上へ引き上げられる。
「や…いた…いたい…」
下半身をつり上げられて、男の前にヒカルの全てがさらけ出された。男の舐めるような
視線に、ヒカルの身体が朱色に染まった。ヒカルの腰を自分の胸の辺りに固定した。
ヒカルの身体は、丁度男の膝の上に、俯せに抱かれている。
男の唇がヒカルの後ろに触れた。
「ひゃ」
ぴちゃぴちゃと音を立てて、嬲り始める。
「やめて…やめてよぉ…お願いだから…」
ヒカルが、哀願した。だが、男は無視して、ヒカルの後ろを舐め続ける。
十分に湿した後、ゆっくりと指を中に差し入れられた。ゆっくりと指を抽挿させる。
湿った音がヒカルの耳に響いてくる。
「やだ…やだ…やだよぉ…」
ヒカルの泣き声を楽しむように、男の指が一本ずつ増やされていく。指が増えるその度に、
グチュグチュと中を嬲る音が大きくなっていった。
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「はぁ…ああ…あぁん…ハァン…」
男の気の長い責めに、ヒカルの身体は確実に高ぶっていった。
「あふぅ…や…」
ヒカルの甘い声を上げ始めると、男は満足そうに笑って言った。
「もっと、別のものが欲しくないかい?」
ヒカルが振り返って男を見た。意味が分からないと言うような顔つきだ。
ぼんやりと自分を見つめるヒカルの目は、快感で焦点があっていない。
男はヒカルの返事を待たずに、そこに胡瓜を入れた。
「やぁ!」
ヒカルは悲鳴を上げた。胡瓜の太さは、むろん指三本よりも細い。だが、それは指より、ずっと奥まで責めることが出来た。おまけに、胡瓜の周囲に満遍なくついている突起…。
その感触にヒカルは息が詰まりそうになった。
「あ…あ…あぁ――――――」
それでも、男の執拗な責めにヒカルは遂に、放ってしまった。一度も前を触れられていないにも
関わらず……だ。
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ヒカルが達したことに満足したのか、男はヒカルの身体を仰向けに床に横たえた。
男は、ヒカルの身体を味わうことにしたようだった。
男の責めにヒカルは翻弄された。舌で両胸の乳首を嬲られた。乳輪に沿って舐められ、
時々、歯をたてられた。突起を下から舐り上げられ、思い切り吸われた。
「ハァン…やめて……あぁん…やだぁ…くふん…」
その間も男の手は、ヒカルの股間の辺りを彷徨っていた。身体を仰け反らせて、ヒカルは
悶えた。
もう、ヒカルは抵抗しない。縛られたままの腕を頭上に押さえ付けられたまま、快感に
身体をくねらせている。
男はヒカルの体の中に、様々な異物を挿入してはヒカルを喘がせた。苦しげな、だが、
甘い吐息を、ヒカルは、愛らしい唇から吐き続けた。
しかし、さすがに、最後に男が手にしたものを見たときは、ヒカルの身体から一気に熱が
引いていった。
「や…なに…それ…?やめて…こわいよ…」
「大丈夫だよ。これ知らないの?ゴーヤーだよ。苦瓜。」
見るからにグロテスクなそれは、今までのものなど問題にならないくらいの大きさだ。
全体にびっしりとついている突起といったら……胡瓜の比ではない。
「やだ――――――――――!」
男は、悲鳴を上げて逃げるヒカルの腰を押さえ付け、足を大きく開かせた。
「入れるよ。」
と、言うが早いかそのまま一気に突き入れた。
「うぅ――――――――――!!!」
ヒカルは、激しく顔を左右に振った。涙が飛び散った。
「た…たすけてぇ!」
「ああ!いたっ!やめてぇ…やめてよぉ…ね…おねが…あぁ!」
ヒカルの泣き声が、小屋の中に響きわたる。男が手にした物を動かす度に、ヒカルは
泣き叫んだ。
暫くすると、声はすすり泣きに変わり、やがて、聞こえなくなった。
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