祭の後・又はプチの恩返し 7
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「ハァハァハァハァヒカルたん、ハァハァこんな処にいたのかい、ハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
パパ、探しちゃったよおおおおお。ああ、相変わらず可愛いなあヒカルたんはハァハァハァ
パパにチウしてくれよ、チウ!なに?嫌だって?照れ屋さんだなあ、ヒカルたんは
ハァハァハァハァハァハァそんなとこが可愛くて、大好きだよ、ヒカルたんハァハァハァハァハァハァ」
「もおっ、相っ変わらずテンション高いなあ、パパはぁ、あっ、なにすんだよ、放せよ!
オレはこれから塔矢とシリトリするんだから!バカ、やめろよ、くすぐってえじゃねぇか!
あっ、塔矢、おまえも黙ってみてねぇで、何とかしてくれよぉ!」
パパは結局ヒカルたんに蹴り飛ばされてしまったけれど、それでもちょっとでもヒカル
たんに抱き着けて幸せだった。ハァハァし過ぎて死にそうなくらいだった。
その様子をプチ住人達はほっとして見守っていた。
結局、自分達の手で恩返しはできなかったけど、パパが幸せそうでよかった。
ヒカルたんも幸せそうでよかった。
ヒカルたんは緒方兄貴に小突かれながらもアキラたんと笑っていた。
ああ、アキラたん…キミはヒカルたんといるとホントに幸せそうだね。
キミの幸せがオレたち住人の幸せなんだよ。
今日はみんなが幸せになれたいい日だった。
住人達はみな、満ち足りた笑顔を浮かべて、愛らしい天使達を眺めていた。
― 完 ―
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