嘆きの少年王・訂正編 7
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カチリと後ろ手でドアのカギを締め、レッドはアキラ王を見詰めた。
「なんだ、進藤?なんのつもり…?」
「塔矢の浴衣姿ってそそるよなあ…」
「進藤!?」
「オレさぁ、一度やってみたかったんだ。何でも言う事聞くって言ったよね?」
そう言ってアキラ王の腰に手を伸ばし、帯の結び目を素早く解くと、一端を強く引っ張った。
「わっ、バカっ!よせっ…」
よろめきそうになったアキラ王の身体を、レッドが支えた。
「やっぱさ、キモノといったら、帯くるくるーって脱がせてみてぇじゃん?」
「バッカヤロウ…何を…あっ…ん……」
抗議しようとするアキラ王の唇を、レッドの唇が塞いだ。
そのまま二人の身体はもつれるように床に倒れ込んだ。
「ん……しん…どう…」
浴衣の前をはだけられたアキラが、自分の上にのしかかるヒカルのTシャツに手を差し入れ、
彼の身体を探る。その動きがもどかしくて、ヒカルは素早く服を脱ぎ捨てた。
「今日はおまえがオレの言う事きくんだから、オレが上でいいよね?」
「いいよ、そんなのどっちだって。」
クスクス笑いながらアキラが応え、ヒカルの首に手を回して唇を重ね、舌をさし入れた。
オガタンが、いつかは散らしてみせると誓ったアキラ王のパールピンクの菊門が、
既にイゴレッドに破られてしまっている事を、城に1人放置されたままのオガタンは、
未だ、知らない。
−完−
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