S・W・A・N 7


(7)
このままでは体に悪いだろう。
何としてもアキラに帰ってもらって出すべき物を出してしまいたい。
「アキラ君」
「ボクがここにいると、困ります?」
「ああ。だから、しばらくあっちに」
「そうか、困るんだ・・・そんなこと言われると、もっともっと困らせたくなっちゃう・・・」
「あ、アキラくん?」
「開けてくれないなら、ボクここでドアに耳をつけていますから。
緒方さんの音、ちゃんと聞かせてくださいね」
「お、おい」
外側から換気が止められた。
「緒方さんの後って、どんなにおいがするのかな・・・」
「アキラ君!まだ十代の子供のくせに、そんな変態みたいなことを考えなくてもいい!」
「変態みたいなことをボクに教えたのも緒方さんじゃありませんか!
今日だってボクにこんなもの穿かせて、あんな恥ずかしいことさせて・・・
それに、ボクのことを好きならボクに恥ずかしいことさせるばっかりじゃなく、
ボクにも緒方さんの恥ずかしい所、見せてください・・・」
それはもっともな言い分という気もする。
だがそれとこれとは話が別という気もする。
とにかくアキラにそこにいられては、健康的な排泄行為が阻害されてしまうのだ。
「なあ、・・・頼むよ」
「・・・お願い・・・」
逆に儚げな声で頼まれて、緒方はついに降参した。



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