悪代官−真夏の企み 7
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「お、おい待て!下着は!?」
「下着…?」
「下着くらい貸せって!俺替えの下着なんか持ってないんだから!」
え、進藤…ノ、ノーパン!?そうか…そりゃそうだ。さっきボクが盗んだんだもん。(洗
濯機にはもちろん入れてない)浴衣の中には何一つ着ていない進藤ヒカルたん…ああ可愛
い!可愛い!ヤリたい!犯したい!…でも我慢だ。
「進藤、知らないの?浴衣のときに下着を付ける筈ないだろ」
はい、また嘘です、すいません。でも進藤は騙されるに決まってるさ。
「うそ!?小さいときに浴衣着た時はパンツ履いてたぜ?俺」
「…昔の風習でね。元服を迎えた男子は着物の下に下着を付けないんだよ」
「げんぷく?」
「ああ。古文で習わなかった?」
「う…分かんない…覚えてないや」
当たり前だ。ボクが勝手に考えた嘘だもの。いや、嘘からでた真にもなりかねない話では
あるが。なにしろ昔の奴らは変態が多いらしい。
「とにかく進藤はもう下着を履いちゃダメなんだ。分かるよね?」
「まあ…、みんな履いてないなら仕方ないけど…」
「そうそう。さ、早く着付けするからジッとしてて!」
単純でおつむが少々…いやかなり弱い進藤。
これが別の奴だったら馬鹿にする処だが、逆に進藤の場合はチャームポイントだ。
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