座間×アキラ 強制フェラ 7 - 8


(7)
「本当に来るとはな。…まぁ来ない訳には行かねぇだろうが」
座間は薄く笑ってそう言うと、部屋に入るようアキラに促した。
部屋の中は綺麗に片付いていた。
この男のイメージからして、もっと雑然とした様子を想像していただけに、
整理された室内はとても意外な気がした。
「今な、面白いもん見てたんだよ」
ドア近くに佇んだままのアキラにテレビを指し示しながら言うと、
座間はくっくっと喉で笑った。嫌な笑いだった。
見ると、画面の中では無表情のアナウンサーが
淡々とニュースを伝えている。
アキラが訝しげな顔をしたのを見て取って、座間が
「これじゃないよ」とビデオのリモコンを手にする。
再生ボタンが押され、切り替った画面を見た瞬間―――。
「………っ!!」
アキラは思わず息をのんだ。
そこに映っていたのは、紛れもないアキラ自身だった。
涙で赤く充血した目、苦しげに歪んだ顔、その肌に張り付く髪と、
口元から零れ出る液体。
…忘れたくても忘れられない、屈辱の仕打ち。


(8)
「良く撮れているだろう?」
座間は青ざめたアキラを見て、いたぶるような口調で言う。
「…本当に撮っていたとは思わなかったか?」
アキラの心中を見透かしたような言葉だった。
アキラは画面から目をそらし、床に置かれた碁盤を見つめた。
そう、座間の言葉をそのまま信じていた訳ではなかった。
心のどこかで、あれはただの威しなのでは、と思っていた。
しかしこうして目の前で見せられてはその僅かな期待ももう持てない。
アキラは完全に逃げ道を失った。
画面の中では、アキラの口元で座間のものが淫猥な音を立てている。
静謐な室内にその音が響く。
『今日はこれで勘弁しといてやるか』
「今日はこんなもんじゃすまねぇぞ」
画面内の座間の声と、今の座間の声が重なる。
「突っ立ってないでこっちに来な」
言われて、アキラは青ざめた表情のまま
座間が座っているソファに近付いた。

先ほどの猫の事などは、頭の中から消えていた。



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