ウィロー 7 - 8
(7)
「も〜ホントにしょうがねえなぁ・・・」
ヒカルタンは、落ちたういろうをオレの前に差し出した。
「責任持って、オマエが処理しろよ」
厳しい言葉。まあ、落ちたと言っても、畳の上だし、食べようと思えば食べられないこともない。
オレは、三つほどまとめて口に放り込んだ。
「わっ!ホントに食った・・・」
「あま―――――――――――!!!」
メチャクチャ甘い。歯が浮きそうだ。
「そんなことネエよ。おいしいよ!」
うん。確かに美味しいとは思う。でも・・・
「この世で一番美味しいのは、ヒカルタンだと思う。」
オレがそう言うと、ヒカルタンは真っ赤になって小さな声で「バカ」と呟いた。
「ヒカルタン・・・」
抱き寄せると、ヒカルタンは素直に身体を預けてきた。
(8)
「羽伊郎(仮)」
オレを呼ぶ可愛い声。
ヒカルタンが目を閉じ、心持ち顎を持ち上げた。唇が、ほんの僅かに開かれている。
オレは、その可憐な唇に自分のソレをそっと重ねた。
「ん・・・」
背中にまわされた小さな手が、オレの服をギュッと握り締めている。
「ヒカルタン・・・」
オレは、ヒカルタンを横たえると、シャツのボタンをはずし始めた。
ときどき、指が滑らかな肌に触れる。ワザとじゃないよ。ワザとじゃないんだ。
とか言いながら、最初は指先が軽く触れるだけだったのに、だんだん触れる面積が大きくなる。
はあはあはあはあはあはあはあ・・・・・・・・
掌をじんわりと肌の感触を味わう。
「あ・・・んん・・・あぁん・・・」
ヒカルタンは自分の指を銜えて、声を抑えようとする。
その手を取って唇から離すと、ヒカルタンは閉じていた目をそっと開き、恨めしそうにオレを睨んだ。
目元がほんのりピンクに染まって、息を呑むほど色っぽい。
「ヒカルタン・・・声が聞きたいんだ・・・」
そう言って、ヒカルタンの薄い胸をまさぐった。
「あ!や・・・やあぁん・・・!ばかぁ・・・」
ヒカルタンは、甘い悲鳴を上げて身体を仰け反らせた。
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