ほしいまま-欲儘- 7 - 8


(7)
塔矢の指はオレの中でグッと曲げられ、ただ1箇所を刺激してくる。
一番神経を直接刺激する場所だ。
こうなると、もうオレの声は止まらなくなる。
悔しいけど、塔矢のされるままに泣くしかなくなる。
それまで、塔矢のモノをつかんでしごいていた手にも力が入らなくなって、
オレはみっともなくも、塔矢の太ももにすがりついてしまった。
でも、まだ足りない。
もっともっと欲しい。肝心のモノはお預けかよ。
オレが欲しいのはこんな生ぬるいもんじゃないよ。
もっと奥、体の中心まで入ってこいよ、早く!
ああ、もうまどろっこしい!
オレは起き上がると、反対に塔矢を組み敷いた。
体勢がかわったので、当然塔矢の指はそこから抜けてしまったが、
オレの本命はそんなもんじゃない。


(8)
もっと一番熱いお前をオレによこせよ。
囲碁でもセックスでも、お前が一番熱くなる相手は
オレじゃなきゃ嫌なんだ。
おまえだってそうだろ?
オレは塔矢には有無をいわさず、馬乗りになり、そのままきつく立ち上がってる
あいつの男を掴んで、オレの体の入り口に押し当て、そのまま体重をかけて飲み込んだ。
これだよ、オレの欲しかったのは。
世界で一番熱い塔矢。
オレだけの。離したくない。
もっとそれを奥に銜え込もうと、オレが腰を深く落とすのを塔矢の方が
待ち切れず、腰を揺すりはじめた。
ホラ見ろ、お前だって欲しくて限界だったんじゃん。
こんな時に指で前戯なんてかっこつけた真似するんじゃねぇよ。



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