塔矢邸 7 - 9


(7)
互いの衣服を剥ぎ取り合って、直接肌が触れあい熱が行き交うとさらに固く抱きしめあって
下腹部部分を直に重ねる。
ヒカルの体がアキラの足を開かせるようにして間に入り、ヒカルは夢中になって
腰を動かし、自分自身でアキラ自身を擦りあげた。
「あ…、熱い…よ、進藤…」
「塔矢のだって…スゲエ濡れてる…」
抱きあった胸で4つの小さな突起も触れあい、皮膚を通して激しく心臓の音が響きあう。
ヒカルは少し体を下にずらしてアキラの胸に頬を擦り付け、突起を口に含んだ。
アキラが吐息ががった声をあげるとさらにヒカルは唇を下に移動させていった。
「はあ、あ…」
アキラが上半身を反らせると肋骨が浮き上がり、ヒカルはそれに添って舌を左右に
動かしながら時間をかけて相当に熱く固くなった部分に近付き、その根元を噛んだ。
「はあっ!」
ビクッとアキラの下肢が震え、閉じようとする両膝を押さえ込んでヒカルは
脈打つ音が聞こえそうなくらいに勃ちきったアキラの先端にそっと舌を這わせた。
「ああ…はあっ…、進藤、…」
だが、それ以上はそこに触れずに腿の内側に唇を移動させた。
「し…んどう…!」


(8)
アキラが抗議するような声で呼び掛けて来るが、ヒカルにしては少しくらい意地悪をして
アキラを焦らしてみたいという欲求があった。ただヒカル自身も早くアキラによる刺激を望み
止めどなく雫を溢れさせていた。
「…進藤、お願い…、」
ふいに素直で儚げな、そんなアキラの声にヒカルは顔を上げた。
「体の向き…反対になって…」
「えっ…」
「ボクも進藤の…に、してあげたい…」
ヒカルは少し躊躇したが、頷いて体の向きを変え、アキラの顔の上に跨がった。
「届かない…、進藤、もう少し低くなって…」
ヒカルはごくりと息を飲むと、腰を下げていった。
アキラの吐息が自分の陰部に吹きかかるのを感じる。
「ふああっ…!」
小さく温かいアキラの舌がそこにちろりと触れるのを感じた瞬間ゾクゾクと今まで
味わった事の無い程の感覚が背骨を走り、ヒカルは切なく声を漏らした。
アキラの目前に全てを曝け出しているという羞恥心が、たったそれだけの刺激にも
耐えられないくらい昂ったヒカルの感覚をさらに研ぎ澄まさせていた。
「今みたいな進藤の声…もっと…聞きたいな…」
アキラはヒカルの柔らかな袋に両手を軽く添えるようにして、中央の固い幹にゆっくりと舌を滑らせた。


(9)
「はっ…ああっ…!!」
固い幹の半ば程から根元へ、そして袋の間を抜けて双丘の中央の窄まりにアキラの
舌が動く刺激に、思わずヒカルは一度沈めた腰を上へ引き上げた。
するりとアキラの両手からヒカルの果実が抜け出てしまい、アキラが
怒ったように声を荒げた。
「ダメじゃないか、進藤!」
逃げたヒカルの腰を腕で引き寄せる。
「だ、だっ…て、感じ過ぎ…、…オレ、もう…」
アキラの体の上に覆い被さるような姿勢のヒカルの床についた両肘と両膝がガクガク震えている。
そのヒカルの顔のすぐ傍でアキラ自身が固くそびえ立って、ぴくりと動いては
ヒカルの頬に触れる。透明な糸をひいてヒカルにも同様にして欲しいと催促しているようだったが
ヒカルにはその余裕がなかった。
それでも構わないといったように再度ヒカルの局部に顔を近付けたアキラは、
方腕でヒカルの腰に抱き着き、片手でしっかりとヒカルの果肉を握り込んで逃げないように
捕らえると窄まりの周囲に舌を動かした。
「ああっ、あ、…や…あっ、」
左右から双丘がアキラの舌を拒もうとして引き締まるが、その谷間でアキラは強引に
舌を動かす。
「…くっ…」
アキラの行為を押さえるにはこちらも責めるしかないとヒカルは考え、アキラ自身の先端を
口の中に含んだ。



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