通過儀礼 覚醒 8
(8) 父親が追ってこないことを確認したアキラは、ズボンとパンツを脱いでさっさと湿布をは がして捨てた。そして風呂へ入ると、湿布の匂いがとれるよう何度もそこを洗った。 ふと自分でそこをさすっても気持ちいいのか試してみたくなった。アキラはそっと珍子を なでる。気持ちいいには気持ちいいのだが、たかしにやってもらったような快感までには 至らない。 「…たかしくん、ごめんね。悪いのはボクの方だよ」 アキラはたかしの手を思い出し、何度も珍子をなでた。