悪代官−真夏の企み 8
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中帯を進藤の細腰に回し、前でぎゅっと縛り付ける。不意に顔を見上げると、間近に進藤
の顔があった。う、ムラムラする…。と言うか、もうボクの息子は完全にスタンドアップ
してしまって。うん…、抱き着くくらいなら……いいよね?
「…進藤!!」
「わっ!?」
ボクは勢いに任せ、進藤の身体を強く抱いた。肩の辺りに進藤のプニプニした頬が当たり
、心地良い。髪の毛のシャンプーの良い香りが鼻を擽り、花畑にいるかのようだ。
「ちょっ…塔矢ぁっ…やっ…離せって!」
「進藤…大好き…」
「バッ…!なっ何言ってんだよ昼間から!」
「進藤…進藤…」
進藤の細い身体が折れる程にきつく抱き締め、ボクは何度も進藤の名前を呼んだ。進藤は
イヤイヤと首を振り、手でボクをなんとか押し返そうとするのだが、イヤよイヤよも好き
の内と言うやつだ。構わず進藤の身体をより強く強く抱き締めてやる。
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