平安幻想異聞録-異聞- 番外 8


(8)
まだ半分、ヒカルの中に入ったままだった2番目の男の熱いくさびが、
改めてヒカルの中に深く打ち込まれた。
ヒカルは声にならない悲鳴をあげて、ピクリと体を跳ねさせる。
反射的に足を閉じようとしたが、大きく開かされ戒められたままの足では、
それはかなうハズもなく。
男がこんどはゆっくりと抜き差しをするのにあわせて、
ふたたび腹の奥から嬌声がせり上がってくる。
ヒカルがそれに抵抗できたのは、ほんのつかの間だった。
再び揺すられ始めた体に、ヒカルの意識はすぐに快楽と苦痛の荒波に
さらわれてしまい、再び竹林には、
少年検非違使の身も世もないような、痛々しいあえぎ声と、
男達の荒い息遣いだけが聞こえはじめた。



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