弄ばれたい御衣黄桜下の翻弄覗き夜話 8


(8)
ヒカルの抗議の声を、門脇は快楽で封じた。
Tシャツの下に忍び込んだ門脇の手が、ヒカルの乳首を摘んだのだ。
そこも、思った通りに敏感だった。
外灯しかない暗闇の中、乳首を転がされ揉まれる快感に、ヒカルが唇を噛んで声を
殺しているのが、門脇にも気配でわかる。抗議しようと口を開けば、抵抗の言葉より
先に漏れるのは、おそらく快楽の喘ぎだ。
延々と紡がれる女の嬌声をBGMに、門脇はこの奇妙な状況を楽しんだ。
そう。この時までは確かに、門脇の行為は質の悪い冗談に過ぎなかった。
年下の生意気な少年に対する、行き過ぎたからかいであったのだ。
乳首をいじるだけでは物足りない――門脇は、ヒカルの太腿の間に押し込んだ自分の
腿をぐっと上に押し上げると、自分その膝を使って、ヒカルの股間を思いきり強く
擦った。
のけ反るようにヒカルが上を向いた。
植え込みの向こうで、女のイキつく悲鳴が聞こえた。
まるでヒカルが発した声のようだった。
少年の日に焼けていない喉が、蒼々とした外灯の色に染められ、きつく閉じられた
まぶたが、闇の中にぼんやりと照らし出される。
ヒカルが、一旦閉じた目をそっとあけて、抗議するように門脇を流し見た。
その筆舌につくしがたい色気に、門脇の喉がなった。
夜明け前に羽化する蝶を盗み見るような、妖しさだった。
門脇の冗談が、冗談でなくなったのはその時だ。



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