やりすぎ☆若゙キンマン〜ヒカルたん小悪魔系〜 8
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「おい、何マグロになってんだよ。いつもはもっと淫乱だろうが。いい子ぶってねーで大
声で哭けよ」
トーマスはヒカルたんの後ろ髪を思い切り引っ張った。だが何の反応も示さない。ヒカル
たんは反発からか、少しも表情を変えなくなった。それどころかどんなに突き上げても、
ポークビッツやイチゴを弄ってもピクリともしない。まるで人形を抱いているような気分
になったトーマスは、若゙キンマンのヒカルたんの間での出来事を思い出す。偽者のヒカル
たんに触れるのは、トーマスに耐え切れない孤独と虚無感を与えた。そして今、目の前に
確かにヒカルたんがいるはずなのに、あの時と同じ虚無感がトーマスを襲う。それを振り
払うかのようにトーマスは更に激しく突き上げた。
ヒカルたんはというと、何度も激しく突き上げるので背中にポタポタとトーマスの汗が落
ちるのを感じ、それすらも嫌悪感を抱くようになっていた。
それを感じたトーマスは、あまりの虚しさに今までの鬱屈とした想いをぶちまけた。
「オレ知ってんだからな。おまえらが毎晩毎晩ベッドをギシギシうるせーくらいに鳴らし
てたのも、壁が薄いってのにかまわず大声あげるてよがってるのも。オレがそれをどんな
気持ちで聞いてたかわかるか!? どんだけ悔しかったかわかるか!!」
一瞬強張った表情をしたが、手荒く扱われている今となっては、ヒカルたんにとってトー
マスの気持ちなどどうでも良かった。それよりも早くこれが終わるようにと心の中で念じ
る。そして早く若゙キンマンに会いたい。ヒカルたんの心には若゙キンマンしかいなかった。
想いをぶつけても動じないヒカルたんにトーマスは唇を噛み締める。今まで暴力を使うこ
とで何とかヒカルたんを思い通りに動かしてきたが、そうすればするほどヒカルたんと若゙
キンマンの間に自分の入り込む隙がないことを思い知らされる。
それならそれでかまわない。突き進むのみだ。そう思ったトーマスには、もう慈悲などと
いう言葉は存在しなくなっていた。
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