平安幻想異聞録-異聞- 番外 8 - 9


(8)
まだ半分、ヒカルの中に入ったままだった2番目の男の熱いくさびが、
改めてヒカルの中に深く打ち込まれた。
ヒカルは声にならない悲鳴をあげて、ピクリと体を跳ねさせる。
反射的に足を閉じようとしたが、大きく開かされ戒められたままの足では、
それはかなうハズもなく。
男がこんどはゆっくりと抜き差しをするのにあわせて、
ふたたび腹の奥から嬌声がせり上がってくる。
ヒカルがそれに抵抗できたのは、ほんのつかの間だった。
再び揺すられ始めた体に、ヒカルの意識はすぐに快楽と苦痛の荒波に
さらわれてしまい、再び竹林には、
少年検非違使の身も世もないような、痛々しいあえぎ声と、
男達の荒い息遣いだけが聞こえはじめた。


(9)
「いやぁ…あ…あ…ぁん…」
すでに、月は天の真上に上り、それが、風に吹かれる竹林の間に見え隠れするさまは
いっそ風雅とも言えたが、その立ち並ぶ竹の下で、繰り広げられる陵辱の光景は
もし見るものがいたら顔をそむけるような凄惨なものになっていた。
あたりに、血と精液と、男達の汗の匂いがこもり、
荒い息遣いと、犯され続ける少年検非違使の泣き声ともつかないあえぎ声が、
絶えることなく夜風の中に響き続けていた。
すでに喰らい尽くされたともいっていいヒカルの体は、それでもなお
揺すられ、突き上げられ、山犬の目をした男達になぶられ続けた。
「あ…、あっ、やっ、はぁっ、あぁっん」
「ほらほら、いくぞいくぞ!」
夜盗たちのうちの二人目の男は、長い時間をかけて抜き差しし、
ヒカルの内壁を散々なぶったあと、
二度目の頂点に達しようとしていた。
男の腰の動きが激しくなり、より深く深くと差し込まれるたびに、
ヒカルのさらに奥の壁をついてくる。
おまけに男の一物が引きだされるときには、ひときわ強く、
ヒカルの1番敏感な内壁の部分を擦ってゆくので、その度に
ヒカルは足先をつっぱらせ、高い声を上げさせられていた。
男の息遣いと腰使いが早くなる。
同時にヒカルの上げるあえぎ声の間隔も、より短くなった。



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