失着点・龍界編 8 - 9
(8)
「んんっ…!!」
ヒカルは膝をついて前のめりになっている姿勢をかろうじて維持している。
後ろの男の手から逃れたかったが、体が動かせない。後ろの男にジーパンの
ジッパーを下ろされ、中を弄られた。
「んっ…!」
男はヒカルの柔らかなペニスを直に握ると感触を楽しむように揉みしだく。
「お前がイッたら、お友達を離してやる。」
サングラス男がニヤニヤしてそう話す。三谷は殆ど放心状態で全身から汗を
吹き出させ男達の間で体を痙攣させ続けている。
だがヒカルの後ろの男の手の刺激が激しすぎてヒカルには苦痛しか伝わって
こない。前の男のモノを銜えたままヒカルが何か言おうとした。
「何だ、言ってみろ。」
男はヒカルの咽の奥から抜け出た。ヒカルは激しくむせ込んだ。
「…自分で…やるから…」
「ようし、物わかりが良い子だな。やってみろ。」
再び咽の奥を塞がれる。ヒカルは片手で体を支え片手を自分の股間に伸ばす。
後ろの男はヒカルを離したがらなかったがサングラスの男に指図されて
渋々手を引っ込めた。
ヒカルは自分のペニスを握って抜き始める。暫くしてヒカルの咽から荒く呼吸
が漏れ始める。それに合わせるように前の男が腰を激しく動かし始める。
「ふ…あんっ…!」
(9)
咽を塞がれた苦しさの中でようやくヒカルは到達し足下に体液を落とし、
同時に咽の奥に男の体液を送り込まれた。
ヒカルの様子を確認してベッドの上の男が三谷から抜け出た。「ヒッ」と
三谷が小さく悲鳴をあげて一瞬体を震わせ、がっくりと首を落とした。
ヒカルも咽をようやく離されたが、後ろの男に再び首に腕を回されて
立ち上がらされる。
サングラスの男と対峙し、ヒカルはキッと男を強く睨み据えた。
「逆らったらまたお友達が中に突っ込まれてしまうよ。」
ヒカルは歯噛みをする。男はヒカルと目を合わしたままむき出しになっている
ヒカルのペニスの先端を指先でいじりはじめた。ヒカルは体を強張らせる。
男はヒカルの目の奥をじっと覗き込むようにして呟いた。
「オレはお前が結構気に入ったよ、進藤ヒカルくん…」
ヒカルは驚いて男を見た。取り上げられた携帯の中身を見られたのだ。
ロックをしていなかった。男はねっとりとした手の動きで放出したばかりの
ヒカル自身に刺激を与える。背後の男もジーパンの後ろから手を突っ込み、
双丘の割れ目の奥に指を滑り込ませて来た。
「あっ…やっ…」
後ろからの指は強引に狭門を押し広げて中に侵入し、前立腺の部分で集中的に
激しく指先を動かす。
「や…あっ!」
乱暴だが前後の敏感な部分を同時に刺激されて嫌でも呼吸が荒くなって来る。
サングラスの男は興味深くそんなヒカルの表情を見つめ、開いている片手で
ヒカルのシャツを捲りあげると胸の小さな突起を摘みあげる。
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