失着点・展界編 82


(82)
「それでは、このような構成で進めたいと思います。ごくろうさまでした。」
会報の担当者に頭を下げ、アキラは席を立とうとした。
「あ、それと、塔矢くん、」
「まだ何か…?」
「中国から戻ったばかりで大変かも知れないが、今度岡山の方である中国と
韓国からのプロとアマを招いての交流イベントに参加してもらいたいんだ。」
「それはもう、別の方が決まっていると伺っていますが…?」
「先日の中国での君の対局を見た人達から問い合わせがあってね。是非、もう
一度会ってみたいと言う参加者からの申し入れがあったんだよ。君は今や完全
に将来の日本の囲碁会を盛り立てて行くだろうという期待の星だからね。」
「べつに…ボクはそんな…」
気持ちがそこにない返事をしてアキラは時計を見る。
ヒカルはもう、アパートに来て待っているだろうか。
ヒカルは目と口を固く閉じて何とか精神と肉体を切り離そうとしていた。
和谷にと言うより、自分の中に巣食うものに、捕われたくなかった。
『男とこうする事が好きなのか?』
伊角に言われた言葉を否定したかった。誰が相手でも良い訳じゃない。
それなのに和谷の舌と指でじわじわと防御壁が取り払われていく。
和谷の口の中でヒカルの乳首はふっくらと立ち上がり感度を増して行き、
潤いを与えられた狭門は和谷の指に揉みしだかれて柔軟度を増し、ねっとりと
指の動きに合わせて絡み付いて行く。
その指が奥へと侵攻を開始し、何かを探るように内壁を這い回り始めて、
ヒカルの喉の奥から押さえようがない吐息と共にくぐもった喘ぎ声が漏れた。



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