平安幻想異聞録-異聞- 85
(85)
座間が応えた。見ればその股の間のものは、ヒカルが菅原に奉仕させられている間に
再び天に向かって屹立し、あからさまに不満を訴えていた。
まるでイボか何かのように太い血管が浮き出しているのさえ見てとれるそれは、
いっそ禍々しいほどだった。
「わしを満足させるには、まだまだ足らんよ検非違使殿」
後ろを向けと命じる座間に、ヒカルがしぶしぶ背中を向けると、いきなり
後ろから腰をつかまれ、前かがみに首を床に押し付けられた。
抵抗できないように、腕を伸ばされ床に強い力で縫い付けられる。
ちょうど猫が伸びをするような態勢だった。
「なにす……!」
そのヒカルの頭の上から、諭すような菅原の声が振ってきた。
「本来ならおまえのような下賤の生まれのものが目通りもかなわぬような座間様が、
おまえの下の鞘に、その見事な刀を収めて下さるというのだ。ありがたく思うがよいぞ」
「わしの刀は、今まで幾百の女も男も泣かせてきた業物よ、ありがたく受け取るがよい」
座間が自分のそそりたったモノをペチペチと叩く音がした。
そして、ヒカルが心の準備をする間もなく、ほぐされてもいないヒカルの「鞘」に、
座間の「刀」が一気に差し込まれた。
ヒカルの悲鳴があがった。
それはまさに刀だった。鍛えるために火にくべられ、炎の中から取りだされたばかりの
灼熱の鋼の刀が、ヒカルの体を刺し貫いた。
身を切り裂かれる苦痛にヒカルの全身から汗が噴きだした。
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