失着点・展界編 88


(88)
「や…あっ…ああ―っ…!!」
ほとんど体のどこも動かせない状態の中で激しくヒカルの体が震え、伊角に
体内に出され、和谷の口の中に出す。下半身が解けて崩れていくような衝撃に
気を失うようにヒカルの体が横に倒れ、驚いた伊角が慌てて支えた。
和谷は顔を離すと台所に向い、流しに口の中のモノを吐いて口をゆすいだ。
「…苦いんだな、これって…」
テーブルの上のペットボトルの水を一息に飲み干す。
「大丈夫か、進藤…!」
伊角はヒカルから抜き出た。伊角自身の先端から糸をひいて雫が落ちた。
それをそのままズボンの中にしまい込んでファスナーを上げ、ヒカルを床に
横たわらせると縛っていたタオルを取った。そんなに強く締めていなかった
はずだが、手首にはくっきりと痕が残っていた。
そのタオルでヒカルの顔の汗と涙を拭き取る。
和谷もズボンを履くと別のタオルでヒカルの内股を拭いて綺麗にした。
「…傷はつかなかったみたいだよ、進藤。」
ヒカルの足に下着とジーパンを通させる。ぐったりしていたヒカルものそのそ
動き出すと、自分で立ち上がってジーパンを履き、ベルトを締めた。
途中フラつき伊角が支えるが、無言でその手を払い除けた。
そしてリュックを取り部屋を出様とした時、和谷に声を掛けられた。
「最後にお前の良い声が聞けてうれしかったよ。」
ヒカルは和谷を睨み付けた。和谷は真剣な目で続けた。
「進藤、…オレを殺してもいいよ。でないとまたいつか襲うかもしれない。」
ヒカルは無視するように黙ったまま靴を履き玄関から出て行った。



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