ランたんの宴 9 - 10
(9)
「ねえっ!なにしてるのー?みんなでたのしそうだねっ!」
無垢な瞳をきらきらと輝かせたちっちゃいアキラたんがとことことランたんの傍へと
近付いてきた。ランたんは憎んでも憎みきれないちっちゃいアキラたんに、自分の
無様な姿を晒す屈辱に耐え兼ねて、涙を称えた瞳を固く閉じて顔を反らせた。
逆に男達は、ちっちゃいアキラたんを間近に見る嬉しさと、彼が現われた戸惑いに
おたおたと身振り手振りでどう言い訳したものかと対処しきれないでいた。
「アッ、アキラたん!そのー、これは、そのー、あの、だね、えっと…」
「うん?どーしたのぉーたのしそうだからぼくもまぜてほしいなあっ!」
「い、いや…それは不味いよアキラたん!その、情操教育に良くないし!何より…」
まさか大きくなった本人を犯すとも言えずに、男達は焦って呂律が回らない。
そんな男達を余所に、ちっちゃいアキラたんはてくてくとランたんに近付く。
その卑猥な姿を目にしたちっちゃいアキラたんは、しげしげとランたんを見つめた。
「これは…?」
「あっ!これはそのー…オレ達はアキラたんに気持ちよく、じゃなかった、プロレスごっこをだねぇ」
そどろもどろで何とか取り繕うとする男を濁りのない目で見上げると、ちっちゃいアキラたんは
クスリ、と笑ったのだった。
「これがぼく?はっ!わらっちゃいますよ…かれていどのおおきさでぼくのせいちょうがとまるとでも?」
口の端を大きく歪め、妖艶とも言える笑みを浮かべたちっちゃいアキラたんは、ランたんの萎えた
ペニスをその可愛いおみ足で踏んづけ、ぐりぐりと押し付けた。
「あうっ!」
「おにいさんたち、ちょっといじめかたがたりないんじゃないですか?」
サディスティックな表情で語るちっちゃいアキラたんは、正に子悪魔そのものであり、アキラたん萌えの
男達を一瞬にして虜にしたのだった。
「ぼくがおてほんをみせてあげるね…ね?ぼくのにせものさんっ…」
(10)
ちっちゃいアキラたんが背負っていた黄色のぷーさんリュックを下ろして
ランたんの傍に腰を下ろすと、ランたんは猛然と暴れ始めた。
「やっ、やめろぉ!来るな!触んな!テメーあっち行け!いなくなれ!
いつもオガタクンとか言って、気持ち悪いっ!お前なんかアキラじゃ…うあああっ!」
ランたんは胸に突然、鋭い熱さを感じた。それが何かに殴られた痛みだと気付くのに
数秒を要した。ランたんは目を見開いて、ちっちゃいアキラたんを見た。
「さわがしいなあっ、ちょっとしずかにしてくれない?じぶんのたちばわかってますかー?」
愛らしいその手に握られた鋲付き鞭を撓らせながら、ちっちゃいアキラたんはクスクスと笑った。
ランたんはすっかり怯えてしまい、絶句したままカタカタと震えだした。
「うふふ、にせものさんってかわいいねっ!そんなにふるえなくてもだいじょうぶだよぉ?」
鞭でランたんの顎を突っついて、楽しそうに喉を鳴らすちっちゃいアキラたんに、周りの男たちは
ぼうっと憧れと尊敬に満ちた瞳で見つめづつけていた。
「ぼくってとってもやさしいからねっ!いつもおがたくんにもほめられるんだから」
「ひいっ…」
赤黒くなった乳首に鞭を当てられ、ランたんは恐怖に顔を引き攣らせた。
「あ、おちんちんしぼんじゃった…でもおっぱいはぴくぴくしてるねっ!…ねー、おにいさぁんー」
周りでうっとりとしている数人の男を呼びやると、ちっちゃいアキラたんはお願いと言う名の
命令を彼らに下した。
「ね?このにせものさんのからだをはんてんさせてあげて。で、こしをもちあげてくれませんか?」
「分かったよ、アキラたんの頼みならどんとこいだ!」
男達はハァハァしながらちっちゃいアキラたんの言われた通り、ランたんをうつ伏せにすると、
その腰を高く持ち上げた。
「なっ…なにするんだよぉ!やっ……ひいぃっ!」
またもやちっちゃいアキラたんの鞭がしなり、ランたんの尻を打った。小気味良い音が響き渡る。
「すなおにしててね。いったでしょ?ぼくはとってもやさしいんだって…」
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