Birtday Night 9


(9)
「――雪、ひどくなってきたな」
窓の外を見て、進藤が言った。
視界が白く染まっている。かなり吹雪いているようだ。
こりゃ帰れそうにないな…呟いた進藤に 「泊まっていけばいいよ」 ボクは言った。
進藤の表情がパッと明るくなる。
「えっ、いいのか? ラッキー! …あ、でも今日は塔矢先生達いないんだっけ?」
進藤は遠慮したような口ぶりになって、
「あー、じゃあ、隣りの部屋使わせてもらうわ。客用の布団借りていいか?」
「――いいよ、ここで。一緒に寝よう」
進藤は一瞬ぽかんとして、次に驚いたように目を見開いた。
「と、塔矢…それって?」
訊き返してくる。
ボクは伏せ目がちになりながら、
「キミと一緒にいたいんだ」
二人っきりで夜を過ごしたことはまだなかった。
今日、初めてキスをして、少し早い気もするけれど。
でもボクは自分の気持ちを受け入れてしまったから。もう大丈夫だから。



TOPページ先頭 表示数を保持: ■

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル