悪代官−真夏の企み 9
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「とうやあ…離せよッ…痛いってば…!」
ヒカルたん(;´Д`)ハアハアヒカルたん(;´Д`)ハアハアヒカルたん(;´Д`)ハアハア!
よく2ちゃんねるにそういう書き込みを見掛けるが、まさに今のボクはそれなのだ。
ヒカルたん(;´Д`)ハアハアなのだ。も…もうダメだ…理性よ、グッバイ…。
「ヒカルた…じゃなかった進藤!」
俄かに進藤の頭を抱え、膝を折らせて畳の上に押し倒す。進藤はびっくりしてボクを見た
が、すぐに愛らしい唇を塞いでしまった。
「ふっ…!?んんッ!」
あまりにも唐突なボクの行為に、ヒカルたんこと進藤は頭が混乱しているようだ。目をパ
チパチ瞬きさせ、ボクを驚き顔で見つめている。でもそんな事はどうでもいい。とにかく
今は、進藤の口腔内を嘗め回す事しか頭にない。
「ん……ふうっ…!んんーっっ」
繋がったボク達の口元から透明の液が零れた。
それは細い筋を描き、進藤の首筋まで移動する。妙に艶めかしいその様をチラリと見なが
ら、進藤の下唇を軽く噛み、啄むように何度も口付けを繰り返す。
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