金魚(仮)(痴漢電車 別バージョン) 9


(9)
 「どうしよう…」
完全に出来上がってしまった三人を目の前にして、伊角は再び溜息を吐いた。
「大丈夫だよ。いつものことじゃないか…」
放っておけばいいと冴木は言った。
「そうだな。そのうち、正気に戻るだろう…」
門脇ものんきに笑った。
 だいたい誰のせいだと思っているのだ――と、伊角は言いたい。ヒカルに飲ませたのは
門脇だし、和谷にビールを与えたのは冴木だ。越智…越智は、気が付いたら飲んでいた。

 そうやって、悩む伊角の耳にけたたましい笑い声が響いた。
「アーハハハハ…何これー!」
「セーラー服だ…セーラー服だよ…誰ンだよ〜ヘンタイ〜」
ヒカルと和谷はヒイヒイとセーラー服を前に、腹を抱えて笑っている。
「あ、コラ!ダメだろ…人の荷物勝手にあけちゃ…」
慌てて止めようとした伊角に、ヒカルがしなだれかかってきた。



TOPページ先頭 表示数を保持: ■

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル