昼下がりの遊戯 9


(9)
「塔矢…」
本物の宅配業者のが来たことで、
さきほどよりは少し冷静になっていたヒカルだったが
今から起こるであろうアキラとの情事を思うと再び身体の芯が熱くなるのを感じた。
ふと、アキラの目が宅配されて来た箱に貼り付けてあるビニールで覆われた配達紙に止まった。
-----品名  野菜-----
送り主は地方に住む進藤家の親戚で、田舎の畑で収穫した野菜を
都会暮らしの進藤家の為に時々送って来てくれているのだった。
「ふぅん…野菜ね」
床にペタンと座り込み、欲情した瞳で自分を見上げているヒカルをチラリと見てから
その荷物をアキラは勝手に開け始めた。
クッションのつもりであろう、中に詰まっている丸めた新聞紙をどけると、
ぎっしりと詰まっている野菜が現れた。
「プチトマト、きゅうり、ニンジン、なすび…すごいね、
どれも皮が張っていて新鮮だ」
アキラが面白そうに言いながら、野菜をゴソゴソと物色する。
「うん、これがいいかな。ボクのとさほど変わらないし。」



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