裏階段 アキラ編 93 - 94


(93)
アキラの体をうつ伏せにし、指で慣らせた部分に腰を合わせた。
スローモーションのように白く細い背中が反り上がりしなるのを覚えている。
ひときわ高く切れ切れの悲鳴をアキラに吐かせた。
ゆっくりだが、確実にアキラのそこはオレを呑み込んで行った。
痛々しい程痩せた細い腰でありながら臀部は小高く丸く形良く盛り上がり
その中央奥の秘口は想像していたよりは肉厚で柔らかだった。
ふと、アキラは普段からここを自慰行為の対象にしているのではとさえ思った。
それを否定するようにアキラの腰の下に脱げ落ちていたバスローブの上に
赤い染みが落ちて広がった。
一度に全てを受け容れさせる事はできなかった。
それでも確かに、二つの肉体は物理的に繋がった。
「…辛いか?」
体の下で肩を震わせているアキラに尋ねた。
アキラは数回息を吐いた後無言で首を横に振った。
そのアキラの下肢に手を這わした。
ここに宿りつくまでに何度か精を吐き出させ、熱を無くしたアキラの分身を
労るように手で包んでそっと摩った。


(94)
そしてアキラの体をしっかりと抱き締めた。
互いに全身が汗ばみ雄の芳香が部屋中に漂っていた。
片手でアキラの頬を探るとアキラが声もなく泣いているのがわかった。
「…もう少し我慢しろ…。」
そう伝えると、ビクリとアキラの体が震えた。
ゆっくり腰を引いてアキラの奥から離れかける。
「ああ…」
アキラが大きく溜め息を漏す。その口に指を差し込みアキラの歯列に触れた。
抜けかかった腰を再び奥へ進める。それを繰り返す。
アキラの歯がオレの指に食い込み、バスローブに赤い染みの欠片が増えて行った。

アキラが受けている苦痛はオレもよく知っている。
オレの場合はそれを望んでいない相手だった。
酒臭い何かが濁ったような吐息の中で、伯父は太い指を無理矢理オレの中に
ねじ込み、オレの意志と関係なく自分のモノを突き容れて来た。
伯父に捨てられたら行き場のなかったオレは、ただ歯を食いしばって
自分の身に何が起こっているのかも分からないまま時間が経つのを待つ他なかった。
次の日の朝、自分の布団に残った血染みを惨めな思いで拭った。
年令の割に発育が良かった肉体が多少乱暴な伯父の行為も許容した。
そういったものに自分の体が馴染むのに時間はかからなかった。



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