Linkage 96 - 100


(96)
 だが、更に行為を続けようとする緒方の手をなんとか振り払うと、その顔をキッと睨みつける。
「ハハ。そんな顔をするなよ、アキラ君。それじゃあ、オレが手本を示しておくかな」
 緒方はアキラのズボンと下着を強引に膝の上まで脱がせると、露わになったアキラのペニスを
手で扱き始めた。
陰茎を握り、リズミカルに上下させながら、先走りの液で濡れた亀頭の付け根から先端にかけてを
指先で丹念に刺激してやる。
「はァッ……ア…ぁんンッ!」
「アキラ君も、そろそろこういうことを覚えてもいいんじゃないかな?」
 緒方の手腕に、アキラは一溜まりもなかった。
アッという間に限界ぎりぎりのところまで上り詰める。
それを察知して、緒方の手は止まった。
「……ふッ…はァ………………?」
 肩で息をしながら、手を止めた緒方の顔を不安そうに見つめるアキラに、緒方は冷たく笑った。
「フィニッシュは自分でやってみたらどうだ?」
「……や…だ……できない………」
 緒方は再びアキラの右手を取ると、最後の瞬間を待ちわびる股間の隆起物にその手を添えさせた。
「このまま我慢できるなら、それはそれで構わんが……」
 アキラの手を離すと、ペニスの先端を軽く指先で弾く。
そんなごく僅かな刺激にも背を仰け反らせ、熱い嗚咽を漏らすアキラが、今の状態で我慢できる
はずもなかった。
羞恥心に頬を染め、唇を噛みながらも、アキラは自身の幹を包み込んだ手をスライドさせる。
「…ン……うゥッ!!」
 アキラは呻き声を上げて呆気なく射精した。
白濁した生暖かい液体がアキラの手や太股を濡らす。
「上出来だ。それでいいんだよ」
 アキラの果てる様子を眺めていた緒方は、そう言って笑うと、アキラの手に付いた精液を
丁寧に舐め取った。
そして、腰掛けていたソファから身を起こすと、テーブルを奥へ押し遣った。


(97)
 アキラをソファに座らせたまま、緒方は目の前の空いたスペースの床に跪き、アキラと向かい合った。
「こっちもキレイにした方がいいかな」
 荒い呼吸を続けるアキラの太股に顔を伏せ、飛び散った精液を舐めながら、膝まで脱がせてあった
ズボンと下着を押し下げて脱がせる。
「…やっ………汚い……緒方さん……」
「少なくともアキラ君のは汚いなんて思わないが……」
 緒方は太股を濡らしていた飛沫を全て舐め終えると、アキラのすぐ横に置かれたランドセルを床に下ろした。
アキラの両足首を掴んでソファの上に持ち上げると、膝を曲げ、脚を大きく開いた格好にさせる。
緒方の眼前にはアキラのペニスのみならず、昨晩陵辱を受けたアヌスまでもが晒されていた。
「……ヤダッ!……こんな……」
「フフ、こんな格好はイヤか?……それにしても、ここまで脚が開くなんて、アキラ君は随分身体が柔らかいな」
 あまりの恥ずかしさに涙ぐむアキラの顔は、夕日に照らされて陰影に富み、どこか艶めかしい。
そんな姿を見上げながら、緒方はつい先程射精したばかりのアキラのペニスを指で弄び始めた。
「……あ……おが…た…さん……んァッ!」
 若い肉体は主の意志を裏切って正直な反応を見せる。
緒方は、自分の指技で程無くして再び強張り始めたペニスを満足げに見つめると、おもむろに
それを口に含んだ。


(98)
 アキラのペニスは、緒方が根元まで銜え込んでも喉の奥まで達するまでには至らない。
舌技で呆気なく果てさせることもできるが、緒方は敢えてそうせず、根元まで銜えたまま
アキラの陰嚢を指でそっと転がし始めた。
やや赤みを帯びた陰嚢は、通常の体温よりやや温度が低い。
そのひんやりとした感触を愛でるように、優しく掠めるような愛撫を続けた。
「…はァ……ンッ………ぁンッ!」
 アキラは襲い来る快楽の波に堪えきれず、緒方の髪を掴む手に力を込めると自分の腰に引き寄せる。
そんなアキラの反応に、緒方は陰茎をきつく吸い上げてから解放すると、苦笑混じりにアキラの
顔を見上げた。
「これ以上奥まで銜えられないのに、それはないだろ。それとも、もうフィニッシュしたいのか?」
 羞恥と悔しさに唇を噛み締めるアキラに、反論の言葉はなかった。
緒方は何も言わず肩をすくめると、再びアキラのペニスを口に銜え、露わになった蟻の門渡りから
アヌスにかけてを指先でなぞる。
 噛み締めたアキラの唇の隙間から漏れるくぐもった喘ぎ声が、あられもない嬌声に変化するのに、
そう時間はかからなかった。
果てる寸前まで追いつめておきながら、緒方は先を急ぐようなことはせず、ひたすらアキラを焦らし続ける。
そんな生殺しの状態に耐えかねて、アキラは涙声で懇願した。
「…やァッ……お…がた…さん………もう……」
 ひくつくアヌスの周辺を爪先で撫でていた緒方は、アキラの声に口に含んでいたペニスを引き抜く。
「『もう』じゃわからないな。最後まで言ってくれないか?どうしてほしいのかを」


(99)
 指の動きはそのままに、解放を求めるアキラ切なげな表情を下から覗き込むと、緒方は冷たくそう言った。
「止めてほしいのか、それともイカせてほしいのか、はっきり意思表示をしてほしいんだが……」
 薄く笑いながら尋ねる緒方を潤んだ瞳で見つめていたアキラだったが、ふと顔を横に逸らせ、観念した
ように口を開いた。
「……こんな…ところで……止めないで………」
「……随分とまた迂遠な表現を使ったものだな。ストレートに『イカせてくれ』じゃ、アキラ君のプライドが
許さないわけか……」
 半ば呆れつつも感心した様子で緒方はそう呟くと、絶頂の瞬間を待ち焦がれて天を突くアキラのペニスを
口に含み込む。
「あ…ンッ……アァッ!!」
アヌスに添えた指先を僅かに食い込ませながら、陰茎を唇で扱き上げると、アキラは鼻にかかった嬌声を
上げて緒方の口腔内に解き放った。
だが、射精後のアキラが脱力しきった隙を見計らって、緒方が指先をアヌスの奥深くへ進めようとした瞬間、
アキラの腰が跳ね上がる。
「ヤダッ!!……止め…て…」
 絶頂の後に訪れた倦怠感が激痛へと一変し、アキラは恐怖に身を震わせた。
昨晩の行為で出血こそ無かったが、アキラの繊細な粘膜が受けた損傷がそう軽いものでないことは、
緒方にも容易に想像がつく。
今、これ以上の行為に及べば、裂傷による出血はまず避けられないだろう。
(ワセリンを使ったとしても、昨日の今日ではさすがにな……)
 緒方は口腔内の精液を飲み下すと、慎重にアキラの中から指を引き抜いた。
「オレも図に乗りすぎたな。これで終わりにしておくか……」
 アキラから身を離し、テーブルの縁に背を預けると、緒方はそう言って頭を掻いた。


(100)
 緒方とすれば、これで収まりがつくはずもない。
だが、このままアキラを蹂躙することに、緒方は一抹の不安を抱いていた。
(このまま無理強いしても、やはりアキラ君はオレを責めないだろう。いっそ口汚く罵ってくれればいいんだ。
これでまた健気に振る舞われたりしたら……)
 震えるアキラの両脚を閉じてやると、周辺に散らばるアキラの服をまとめ、膝の上に置いてやる。
「そろそろ帰った方がいいだろう。オレが送るから……」
 優しく語りかけて立ち上がる緒方に、アキラは小さく頷いた。
「……ごめんなさい……」
「……なんでそうなる?謝るべきはオレじゃないのか?」
 緒方は困り果てた表情でアキラの顔を覗き込むと、艶やかな黒髪を撫でた。
「早く服を着ろよ」
「……でも……」
「『もう』の次は『でも』か。……で、『でも』なんだ?」
 苦笑しながらそう尋ねる緒方の瞳をアキラはじっと見据える。
「……緒方さん……、このままだと困るんじゃ……」
「……困る!?」
「……緒方さんのが………このままだと……」
 そう言うや否や真っ赤になって俯いたアキラに、緒方は思わず天井を見上げた。
アキラの指摘は間違ってはいない。
収拾のつかない緒方の下半身は、未だ十分過ぎるほどに滾っており、焦げ茶のスラックスは股間部分が
不自然な形状に隆起していた。
大きく息を吐き出すと、緒方は仕方なくアキラの横に腰掛けた。



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