初めての体験 97 - 100


(97)
 片方の乳首を舌で嬲りながら、もう片方を指で弄ぶ。
「はぁん…やぁ…」
ヒカルの喘ぎ声に、気分を良くして、何度も同じ行為を繰り返す。
「や…やだ…やめてよ…」
両方の乳首を交互に吸われて、ヒカルは悶えた。
 アキラは、ヒカルの感じやすいところを少しずつ暴いていく。指をあちこちに這わせ、
ヒカルが反応すると同じところを何度も攻めた。
「ああぁ…やだあ……いじわる…やめてったらぁ…」
ヒカルが、アキラの行為を泣きながら責めた。
「意地悪ってこういうこと?」
アキラは、勃ち上がって震えているヒカル自身を、いきなり口に銜えた。
「ひゃあぁぁ――――――」
 身体を反り返らせて、ヒカルはアキラの頭を自分から剥がそうとした。アキラはヒカルの
腰をしっかり持って、ますます深くヒカルを呑み込んだ。こういうことは、初めてだが、
何の躊躇いもなかった。自分の手や、唇や、舌が、ヒカルに快感を与えているのだと思うと
嬉しかった。もっと、もっと、良くしてあげるから。
「と…や…あぁん…だめ…でちゃう…やあ…」
ヒカルのその言葉を聞いて、アキラの愛撫は一層激しくなる。ピチャピチャという音が、
ヒカルを耳から犯し、更に高みへと導いていく。
「で…でる…でちゃうよ…あああ―――――――っ」
ヒカルが放ったものをアキラは、そのまま飲み込んだ。最後の一滴まで吸い出した。
 苦みが舌を刺したが、そんなことはどうでも良かった。ただ、ヒカルのすべてを
味わいたかった。


(98)
 アキラは、ぐったりとしたヒカルの腰を抱え上げ、足を高く上げさせた。そして、ヒカルの
後ろを舌で湿らせる。
「――!や…」
ヒカルが弱々しく、身を捩ったが、それが却って、アキラの欲望に火をつける。遠慮なく、
舌が差し込まれ、入り口やその周辺が唾液で濡れそぼった。
「ひあ…やあ…やめて…やめて…」
アキラの舌の蠢きに耐えきれず、ヒカルが泣いて許しを請うた。大粒の涙が頬を伝っている。
 アキラは、泣いているヒカルはとても可愛いと思った。もっと虐めて泣かせてやりたい
と言う気持ちが湧き起こる。ああ…ボクってやつは…!やっぱり……!
 一旦、そこから舌を離し、代わりに指を宛った。ゆっくりと一本入れてみる。唾液に
助けられ、簡単に沈んでいく。
「!!!」
ヒカルの身体がビクンと跳ねた。
「あっ…あっ…」
アキラが指を動かすと、それに合わせて、ヒカルの身体が揺れた。もう一本、入れてみる。
捻ったり、突いたりして、中を慣らす。ヒカルは、肩で大きく息を吐きながら、アキラの
行為に耐えていた。
 そして、三本目が入れられた。
「あっ…あっ…あぁ――――っあああああ」
ヒカルの顔は、もう、汗と涙でぐしょぐしょになっていた。
 ヒカルは指で嬲られて、再び、達してしまった。


(99)
 アキラは、ヒカルの中から指を引き抜いた。ヒカルはもう声も出せず、肩を震わせて
すすり泣いていた。ヒカルの側に顔を寄せる。ヒカルの汗の匂いと甘い体臭がアキラの
鼻腔をくすぐった。ヒカルがアキラを潤んだ瞳で見つめた。頬の上を涙は流れ続けている。
何となく、ヒカルの涙を舐めてみた。
「んん…しょっぱい…でも、おいしい…」
アキラは、その行為にびっくりしているヒカルの目を覗き込んだ。ヒカルは、顔を赤らめ、
目を逸らした。
 ヒカルのすべてが愛しかった。何だか、もっと意地悪をしたくなって困る。
「ね…進藤…入れていい?ここに…ボクを…」
ヒカルの後ろに触れながら、耳元で囁くと、ヒカルは、耳まで赤くして横を向いてしまった。
恥ずかしがるヒカルに、何度もしつこく訊ねると、黙って小さく頷いた。相変わらず、
赤くなって横を向いたまま、アキラと視線をあわせようとしない。
 そこにアキラ自身を宛うと、ヒカルは身体を堅くした。何とか、力を抜こうとするが、
上手くいかないようだった。アキラは、ヒカルの乳首をペロリと舐めた。
「ひゃあん…」
ヒカルの力が抜けた瞬間を見逃さず、アキラは身体を一気に進めた。

 「あああ――――――――!」
ヒカルが細い悲鳴を上げた。アキラは、かまわず押し進む。
「あ…あ…いたい…と…や…いたいよ…」
肩を押さえるアキラの腕を、ヒカルは掴んだ。アキラの動きを止めようとするが、アキラは、
ヒカルを揺さぶり続ける。
「やだ…いたい…やめてよぉ…!」
 ヒカルの爪が、アキラの腕を引っ掻いた。腕に何本も朱色の線が走ったが、肩を押さえる
力は弛まなかった。アキラは、ヒカルの泣き顔に興奮して、ますます腕に力がこもった。
 「あぁ…!はぁ…」
アキラの突き上げが、何かを掠めた。先ほど、指で弄られた部分…その更に奥を…。
アキラは笑った。意を得たりとばかりに、そこを突き上げ続けた。


(100)
 「ああ…と…や…いい…ああん…」
ヒカルが、アキラの動きに自分も合わせ始めた。
「…気持ちいい?」
「んん…イイ…はあぁん…!」
アキラの問いかけに、ヒカルは譫言のように答える。ヒカルの返事に、アキラは満足した。
 そろそろアキラも限界に近い。ゆっくりだった動きが段々と激しいものになっていく。
「あっ、あっ、あっ」
ヒカルが断続的に悲鳴を上げる。それに煽られるようにアキラは、大きく突き上げた。
「―――――――――!」
声もなく、ヒカルの身体が硬直し、やがて静かに弛緩していった。
 アキラもヒカルのその締め付けに、自分の欲望を解放した。熱いモノが、ヒカルの奥に
叩き付けられた。




 やはり、今日はアキラにとって、最高の記念日となった。ヒカルと対局できただけではなく、
ヒカルを自分のものに出来たのだ。こんな、幸せがあっていいのだろうか?急に不安になった。
「進藤…ボクのこと好き?」
「あ…当たり前じゃん…!」
ヒカルは顔を真っ赤にして、アキラを睨んだ。今更、何を言っているんだとばかりに…。
「じゃあ、ボクの恋人になってくれる?」
コクリと頷くヒカルのあまりの可愛さに、また、やりたくなってしまった。
 ヒカルが慌てて、それを止めた。
「オレ、オレ、今日はもうムリ…だって…だってさ…」
ヒカルは、もう三回もイッてしまっている。確かに、今日はもう止めておいた方がいいだろう。
「そんな顔すんなよ…これから、いくらでも出来るじゃねえか。」
ヒカルは、アキラにチュッとキスをしてくれた。自然と頬が弛んでしまった。



 ヒカルにとっても今日は記念すべき日だった。遂に、念願のアキラとの初めてを経験したのだ。
「ついに、これを使う日が来た…」
自室の机の引き出しから取り出した物は、道玄坂のマスターからもらったシステム手帳。
「最初はやっぱり塔矢だよな…」
ヒカルは、緊張で震える手で、アキラの名前を書き込んだ。


<終>



TOPページ先頭 表示数を保持: ■

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル