
観た映画のコメント。
「GO」
監督: 行定 勲 脚本: 宮藤 官九郎
出演:窪塚 洋介 , 山崎 努 , 柴咲 コウ , 大竹 しのぶ
《story》
杉原は高校3年生。あだ名は“クルパー”。普段はまったく意識しないが韓国の国籍を持ついわゆる「在日」。未だに将来の夢も進路も決まらず、バスケ部を辞めて以来、喧嘩しかすることがない。中学までは民族学校に通っていたが、広い世界を見たくなり、意を決して日本の普通高校へ入学した・・・。
《review》
123回直木賞受賞作らしいが、ちっとも知らない。でも、ゴロがプレステを思い出させる。
っと、そんな事を言ってる人はあまりいないだろう。脚本を宮藤官九郎が勤めていて、窪塚とは
「池袋ウエストゲートパーク」でタッグを組んでいる。実際IWGPを彷彿とさせるシーンがもあった。
シチュエーションは全く違ったけど。
この映画、国籍や韓国・朝鮮に対する日本人の感覚を恋愛というオブラートで包んで
ジワジワと効かせていく、そんな感じの映画だった。
特に終盤近い頃、桜井が発する言葉は強烈で、印象的だ。日本人はどうにも
韓国や北朝鮮、果てはアジア諸国を低く観ている感がある。
逆に白人を多少高く観ている感じがある。
例えば服、中国製や韓国製はイメージ的に安い、(最近はそんなコトは無いが)粗悪等のイメージがある。
音楽も洋楽はほとんどがアメリカやヨーロッパがメインで
アジアはフェイ・ウォンくらいしか思い出せない。アジアから文化を吸収しようという気持ちは、少ないはずだ。
そんなコトは無いという人も居るだろうが、そう思っている人も少なからず居るはずだ。実際にオレにも思い当たる。
そして、それを感じなくさせるには・・・っという、一つの回答も映画の中で語られている。
この事を気づかせている時点でこの映画の勝ち(価値)だろう。オレはそう思いました。
一つ気になったのは桜井が最初に出て来る場面で周りの男達の視線が桜井に集中するのだが、
そこまでキレイ(もしくはカワイイ)とは思わないだろうーーー!!!っと憤慨してしまった。
映画を観終わって、疑問な事が一つ。結局、話したかった"すげぇ事"って何だったんだろう?
殺される前に観ていた、あのコの事かな?
written 2001.10.17
