
観た映画のコメント。
「マンホール」
監督 : 鈴井 貴之
出演 : 安田 顕 , 三輪 明日美 , 大泉 洋
評価 : ☆☆☆☆ 4
《story》
札幌郊外の住宅地に住む鈴木一家の一人娘、希、17才。会話も食卓の風景すらなくなった希の家庭は静かに崩壊しつつあった。
希は塾に通っていると両親に嘘をついて、女子高生専門のコンパニオンクラブでアルバイトしている。
いわゆる援助交際ではなく、一緒にご飯を食べ、カラオケにつきあって話をいっしょにするだけ。
一方、勤勉実直を絵に描いたような交番巡査の小林。まじめが過ぎて、どこか人とかかわるのがずれてしまうが正義感は人一倍。
万年巡査長の村田と上昇志向は強いくせに、どこか投げやりな吉岡という2人の先輩警察官と交番勤務をしている。
ある日、小林は巡回中に女子高生のバッグがひったくられる瞬間に遭遇する。なんとかひったくり犯を捕まえたが、その高校生は
礼も言わずに、その場を立ち去ってしまう。 彼女の事が気になっていたある日、
コンパニオンクラブに金を使う夫の行為を知って激怒した妻がコンパニオンクラブに乱入して刃傷沙汰を起きた。
現場に駆けつけ、付近を確認した小林が目にしたのは、あの女子高生だった・・・。
《review》
鈴井貴之が監督、安田顕・主演、大泉洋・出演と北海道ゆかりの映画である。
観る前から、B級ってのは分かっていたものの、無音の黒バックにキャスト&メインスタッフクレジットが出るあたりから、
第1回作品ってのがプンプン伝わってくる。これだと否応なしに文字を観ることになるため、見せたい!!! って意志の表れを感じた。話は、エピソードを切り取ってみると面白いが、全体としてはダラける感じがある。
オレがツマらなく感じた原因は主人公に共感出来なかったからだろう。ネットであんな事を配信して、なんでオレがなんて
言ってる奴に共感は出来ないよ。大泉の方がよっぽど共感できた。
映像は最初、素人が撮ったような画面だったのだけど、中盤以降から、かなり良くなってくる。
特にヒロインである希が歩道橋から4車線の道を観た後に携帯電話を眺めるシーンは素晴らしかった。
チョイ役で小池栄子や田口トモロヲ、きたろう等そこそこのメンツも出ているし、北海道(特に札幌)に住んでいれば、
ココはあそこだな〜とか思いながら楽しめる映画だと思う。でも、☆だと4つなんだよなぁ。
written 2002.01.31
