
観た映画のコメント。
「ビューティフル・マインド」
監督 : ロン・ハワード
出演 : ラッセル・クロウ , エド・ハリス , ジェニファー・コネリ一
評価 : ☆☆☆☆☆ 5
《 story 》
物語は1947年秋、ナッシュがプリンストン大学の大学院に到着するところから始まる。すべてを支配する真理、真に独創的な着想をみつけたいと、数学の研究に没頭する彼は、ときに変人にも見えた。友だちはルームメートのチャールズだけ。方程式で占められた頭に、遊びや恋の入る余地はなく、いつも研究への焦燥感でいっぱいだった。だが、数年後、あるひらめきから、彼は、古典経済学の創始者アダム・スミスが打ち立てた150年来の経済理論を覆す新理論にまで到達した。それが、後日、ノーベル賞受賞の根拠となる「非協力ゲーム理論」だ。こうしてナッシュは、アメリカ数学界の若きスターになった。遅ればせながら恋もして結婚もした。しかし、そんな彼の才能に、国防省の諜報員パーチャーが目をつけた。それからは、あるトップ・シークレットをめぐり、ナッシュの周囲にあやしげな人影が出没し始める。やがてその人影は、ナッシュの心の影にもなっていく・・・。
《 review 》
ゴールデン・グローブ賞主要4部門(作品・主演男優・助演女優・脚本)を受賞し、アカデミー賞の有力候補だが、
俺には合わなかった。 かなりぶっ飛んだ話だが、
精神の苦悩から、ノーベル賞を受賞するまでがどうにもツマらない。
序盤は、かなり引き付けられ、暗号を解くシーンや星を描くシーンなどは、明るい光で強調していて好きなんだけど、
中盤からがウムム...という感じなのだよな。
排除ではなく、むしろ共存という手もあったような気もするが伝記を基にしているから、そこにエンターテイメント性は
無いのかもしれない。
苦悩に焦点を当てているせいで最後のノーベル賞受賞も唐突だし、それまでの過程が少なすぎる気がするし。
でも時間は、かなり長く感じた。 賞を狙える作品(ある意味お堅い映画)であるのは、間違いない。

written 2002.02.23
