《 story 》 　警戒厳重なワシントンD.C.の一流私立学校キャシドラル・スクールから、 ローズ上院議員の聡明な娘ミーガンが誘拐される事件が発生した。２年もの間、教師になりすましていた男が、完全な誘拐計画を遂行したのだ。著名な犯罪心理捜査官アレックス・クロスの著作を読破していた誘拐犯ゲイリー・ソーンジは、敏腕刑事として、心理学者として、またベストセラーの作家として有名なクロスの自宅の郵便受けに証拠の断片を入れて、〈ワシントン市警最高の頭脳〉を“完全犯罪ゲーム”の相手に指名し、捜査を担当するよう要求。ミーガンをマザーグースの童話の主人公になぞらえ、謎解きをするよう挑発した。囮捜査の失敗でパートナーを死なせ引退を考えていたクロスは、事件の責任を感じる女性シークレット・サービスのジェジーをパートナーに、再び捜査の最前線に復帰することを決意する。

《 review 》 　淡々と進む話だったが、なかなか面白かった。犯罪心理捜査官"アレックス・クロス"シリーズとして現在６作まで続いている シリーズの映画化で今作は２作目となる。(ちなみに１作目は『コレクター』) シリーズが続くという事は、 それなりの話って事で、終盤ちょっと驚く展開をみせた。なるほど、これがシリーズ化される理由なのか!? その割にクロスが犯人を追い詰める過程が結構省かれていたのが残念。もっと犯人を割り出す過程が欲しかった気がするんだよな。 なんだかアッサリしているというか、淡々としている印象。判らなかったのは、結局なぜクロス刑事にTELが着たか？って事。 設定だと、犯人がクロスの著書を読んでいたためらしいが、その描写は無かった。 冒頭のシーンが関係あるのか？っとも思ったが、 それも関係なさそう。うむむ・・・。ドキドキ、ハラハラは無いが、しっとりと楽しめる作品だった。