RUSH & DREAM ! 大和(嘘)編
え!? R&D、実は大和も攻略できるって!?
榊に続く隠し攻略キャラ、ついに発表!
その名も青学元部長・大和祐大!
満を持してR&Dに参戦!!
大人気テニスの王子様R&D、ついに29人目の攻略可能キャラが判明したぞ!
それは青学の二年前の部長であり、手塚の敬愛する大和祐大部長だ!
現在青学高等部二年生の彼はある条件を満たすと、ジュニア選抜の臨時コーチとしてやってくるぞ!
主人公はこの合宿を通して、いったい、彼から何を学ぶのか……?
………………。
……………………………………。
………………………………………………………………………………。
……という感じの夢見がちなネタです(痛)。
あくまでネタです。
管理人の妄想です。痛いのはいつものことです。
残念ながらこんな展開にしても大和は出てきません。あしからず。
コナミさん次作はマジに期待してます……(……)。
さて29人目の男・大和祐大。
彼を攻略対象として登場させる条件は以下の二つ。
・二日目に大和の隠し夢を見る。
・二日目で手塚の親密度が一番高い。
・二日目、手塚に朝練に誘われてOKしている。
・三日目朝の手塚との朝練で手塚に誉められる。
……つまり、大和は三日目以降にしか登場しない。
しかも肝心なのは手塚の親密度である。
というより、手塚に朝練に誘われてOKし、しかも成功しなければ大和は出てこない。
……とことん手塚贔屓な大和である。
というより、手塚が大和贔屓なのかもしれない。
そんなわけで攻略対象として参戦するのは遅いが大和専用夢もあったりなかなか濃度は高くなっていたりする。
ここではパーフェクトルートを紹介しよう。
では二日目、大和の夢を見て、三日目からスタート!
三日目
大和の夢の翌朝。
主人公、昨日の約束どおり手塚との朝練をこなす。
無事に朝練が終わったところで、主人公は昨日の夢のことを思い出す。
主人公(そういえば、昨日、夢に変な人が……大和部長とか言ってたけど……)
主人公は手塚の二年前の部長だというその大和のことは知らない。
だから何故夢で大和が出てきたのかわからない……というか、実在するかもわからない。
それを確かめようと、手塚に問いかけようとした、その瞬間。
どこからともなく聞こえる拍手の音。
主人公(……誰かいるの?)
大和「いやぁ〜。朝から熱心ですねぇ、二人とも」
いつの間にか、コートの端に怪しい髭眼鏡の姿が!
主人公「……! あ、貴方は……昨日の……!!」
手塚「…………!」
主人公が昨夜の夢で見た謎の男に驚くのに対し、手塚は彼のもとに駆けていく。
手塚「お久しぶりです、大和部長……!」
主人公(え……ええぇ〜!? 大和部長ってほんとにいたの〜!?)
昨夜の夢を思い出す主人公。
大和「ええ、ご無沙汰してます、手塚君。アメリカはどうでしたか?
そして、そちらの方は……」
主人公の方を見る大和と手塚。
手塚「紹介します。彼女は、青学の今年の一年生で……」
大和「ああ、手塚君が前に言っていた子ですね。『見所がある』って」
そこで我に返り、自己紹介する主人公。
大和「はじめまして、ボクは大和祐大といいます。青学のOBですよ」
主人公(……実ははじめまして、じゃないんだけど……)
手塚「二年前……俺が一年生だったときの部長だった方だ」
大和「と言っても、一年生の手塚君に敵いませんでしたけどね〜」
手塚「そんな……」
昔話に興じる手塚と大和。それを感心しながら眺めている主人公。
主人公(う、うわ〜。夢と同じ顔、同じ声だ〜……もっとも、サングラスだから顔はわからないけど……)
そんな主人公の視線に気付き、こちらを見る大和。
大和「ん? どうしました? 僕の顔に何かついていますか?」
主人公「い、いえ……!!」
慌てて話をそらす主人公。
そこで選択肢。
・「そういえばどうして大和さんは、ここにいらっしゃったんですか?」
・「どうしてサングラスをかけているんですか?」
・「無精髭は剃らないんですか?」
……しかし結局どの選択肢を選んでも、手塚にそろそろ宿舎に戻るように言われてしまい、
サングラスや無精髭の謎は解けないまま。
そこで画面転換。
午前の練習。
そこで、榊からスミレの紹介の臨時コーチとして大和が呼ばれたことが紹介される。
突然の謎のコーチの登場にざわめく選手達。
跡部「あれが、青学の伝説とまで言われるカリスマ部長か……」
真田「都大会止まりだった青学を関東大会まで導いたその手腕、是非見習いたいものだ」
手塚「………………(誇らしげ)」
主人公(……真田さんと跡部さんがあんな風に言うなんて……やっぱり凄い人なんだ……)
大和の評判の高さに感心する主人公。
大和「よろしくお願いします。みなさん」
そして三日目の練習開始。
昼、大和から一緒に備品の買出しに行かないかと誘われる主人公。
断るとイベント終了。
一緒に行くと帰りに喫茶店に寄ったりする。
そこで大和とちょっとプライベートな会話をすることに。
大和「ここのケーキだとガトーショコラが一押しですよ〜。チョコレート系はどれも美味しいんですけどね〜」
主人公「へえー、大和さん、詳しいんですね〜」
大和「ええ。他にも聞きたいことがあったら是非どうぞ」
そこで選択肢は三つ。
・他にお奨めのケーキってなんですか?
・二年前の手塚先輩ってどんな感じでした?
・好きなタイプってどんな女の子ですか?
大和との親密度を上げたいなら「好きなタイプ」を、手塚との親密度をあげるなら「二年前の〜」を選ぶべし。
ちなみに「二年前〜」を選んだ場合。
大和「手塚君ですか? そうですね……今の越前君を想像してもらうといいかもしれません……」
主人公「えぇー! 手塚先輩とリョーマ君じゃぜんぜん違いますよぉ〜!」
大和「そうですか? ボクはよく似てると思いますけど……」
こっちは好きなタイプを聞いた場合
大和「(ややうろたえて)ぶっ……す、好きなタイプですか? 唐突ですねえ〜
……そうですね、うーん、カワイイ子、ですかね……」
主人公「それは昨日も聞きましたよ〜!」
大和「……え? 昨日?」
主人公「あ……(しまった、あれは夢だった……)な、なんでもないです……」
そしてダブルスの試合。
コーチのくせに何故かパートナーとして大和も選べるようになっている。
(すいませんこの辺ご都合主義ってことで……ジュニア選抜なのに……)
大和「おや、ボクですか……選んでもらえるとは光栄ですねえ。
相手は強敵ですが、一緒にがんばりましょう!」
主人公「はい!」
それで試合。
……ぶっちゃけ大和、身体能力低いので試合じゃ使えません。
頑張れ主人公。一人で。
しかも必殺技もない大和。使えない。
ただし「テニスの王子様2005 GG&SS」設定を生かして
主人公の特殊能力に「柱の約束」(試合中、ステータスが微増していく)が付いたりする。
なんとか試合には勝利。
しかし、自分の試合に納得がいかない主人公。
手塚が試合を誉めてくれても、苛立ちしか感じない。
周囲は誰も自分の苛立ちを理解してくれない……。
そんな主人公に、夜の散歩の時、大和が声をかけてきてくれる。
大和「どうしたんですか? 今日の試合の後、手塚君と揉めてたようですけど……」
主人公(見られてたんだ……)
大和「立ち話もなんですから、食堂に向かいませんか?」
とりあえず食堂で話をすることに。
温かいお茶を入れてくれる大和。
主人公、大和に怒られるかと思いつつ、大和が言い出したのはまったく別のことだった。
大和「……テニスの本当の強さって、なんだと思います?」
主人公「……?」
大和「キミはもっともっと強くなりたくてもがいてるんですよね。じゃあ、その強さをはっきりさせておきましょう?
腕力とか筋力、目に見える強さ? それともテニスの知識や技術? もしくは精神面の強さ?
……キミはなんだと思いますか?」
主人公「……わかりません」
主人公(わからないから、どうしていいか、悩んでるのに……)
大和「じゃあ、キミがテニスで一番強いと思う人は誰ですか?」
主人公「それは……」
そう言われて、昨夜の夢のことを思い出す。
主人公(あ……最強のテニスプレイヤーって……)
主人公「……そ、そんなこと言って……また、誤魔化すつもりですか……!」
突然立ち上がる主人公。
大和「!?」
主人公「失礼します……!」
大和「ちょ、ちょっと……待ってください……!」
しかしそのまま立ち去る主人公。
主人公(あー……あれは夢だったのに……現実の大和さんとは関係ないのに八つ当たりしちゃったよ……。
どうしよう……明日大和さんとどういう顔して会えばいいんだろう……)
そんなこんなで大和と気まずくなってしまう主人公。
さてお待ちかね。夢パートですが。
大和の当たり夢はズバリ
怪盗無精髭仮面。
すみませんだいぶ昔に提供されたネタなんですが今使っちゃいます……。
怪盗忍足と被ってる気がしますがまあ仮面つけてるってことで(……)。
主人公は新米刑事(と書いてデカと読む)。
近頃世の中を騒がせている謎の怪盗無精髭仮面を逮捕するため
青春台署の先輩の手塚部長とその他部署の仲間達と日々悪戦苦闘中、みたいな。
書き始めたら長くなったので後日別にUPします……アホだ……。
四日目
この日の試合後。
理想のテニスが見つからず、無茶な練習を始めて倒れてしまう主人公……。
そこにばったり現れる大和。
大和「……! だ、だいじょうぶですか……!」
声をかけられるが、立ち上がれない主人公。
なのでお姫様抱っこで主人公を抱え上げる大和。
主人公(え……えぇぇ……!!)
大和「……気がつきましたか」
主人公「は、はい……」
そこで選択肢。
・「は、恥ずかしい……」
・「大和さん、結構力持ちなんだ……」
・「なんだか暖かい……」
大和が主人公を連れてきたのは医務室。
そこでベッドに横にならされる主人公。
大和、主人公の手をとって、潰れたマメの手当てを始める。
大和「ずいぶんと、無茶な練習をしていたみたいですね……」
主人公「…………」
大和「手がこんなになってる……」
主人公「すみません……イタっ……」
傷に薬がしみて、顔をしかめる主人公。
大和も苦い顔をして言う。
大和「もしも腕や肩を壊していたら、これくらいの痛みじゃすみませんよ?」
主人公「………………」
主人公(ああ、そうか……手塚先輩のことだ……)
主人公「ごめんなさい……。でも……私、もっともっと、頑張って……強くならなきゃ……」
大和「……昨日、聞きましたよね」
主人公「え?」
大和「テニスにおける強さとは何か、キミが一番強いと思うテニスプレイヤーは誰か」
主人公「はい……」
大和「その答えをまだ聞いていませんけど……」
主人公「それは……」
主人公「手塚先輩は、大和部長が一番強いって……言ってました……」
大和「おや? ボクですか? ……それは光栄ですね」
大和「でも、ボクは多分、ここにいる誰よりも実力的には劣ってますよ」
主人公「そんなことは……」
大和「ええ、多分……キミよりも、ね」
大和「でもそんなボクにも、誰にも負けない自信があるものがひとつだけあります」
主人公「……なんですか?」
大和「それは、テニスが好きだと言う気持ちです」
主人公「……!」
主人公「…………それは…………」
大和「手塚君がボクのことを最強だと言ってくれたなら、それはきっとそのことだと思います」
主人公「………………」
大和「もっとも手塚君も、ボクと同じぐらいの、テニス好きですけどね」
大和「どうですか? キミはテニスが好きですか?」
主人公「も、もちろん! 大和さんたちには負けませんよ!!」
大和「そうですか」
にっこり微笑む大和。
大和「なら、キミはいつかきっともっともっと強くなれます。
昔から『好きこそモノの上手なれ』って言いますしね」
主人公(……あ……夢とおなじこと言ってる……)
それがおかしくてくすくす笑う主人公。
大和「……? おや、どうしたんですか?」
主人公「だ、だって大和さん、夢とおんなじこと言ってて……」
大和「夢?」
主人公「実は……」
そこで、二日目の夜に見た夢のことを話す主人公。
大和「あはは、そうだったんですか……うーん。正夢になっちゃいましたねえ〜」
主人公「そ、そうですね」
主人公(ま、まずい……『結婚してください』って言っちゃったことまで話しそうになっちゃったよ……)
大和「その気持ちを忘れない限り、きっといつかキミは本当に強くなれるはずです
だから、今はゆっくり休んでください」
主人公の髪を撫でる大和。
主人公「はい……」
そんな感じで夜。
散歩に出ると、親密度二位のキャラが心配して声をかけてくるっていうか
多分ある意味固定で手塚がやってきます。
手塚「昼間、倒れたと聞いたが……無茶はするな」
主人公「あ、もう大丈夫です。 ありがとうございます」
手塚「ならいいが……大和部長もずいぶん心配されていたし……」
手塚がどっちに横恋慕してるのかわからないところがポイントかと。
五日目
朝、洗面場で大和と出会い、呼び方を変えるイベントが発生します。
親密度A以上なら「大和さん」から「祐大さん」にランクアップです。
主人公「祐大さん、って呼んでいいですか?」
大和「いやあ……ははは、なんだか照れますねえ……
かまいませんよ、なにか親しくなった感じでいいですねえ。これからもよろしくお願いしますよ」
そしてその後、他のキャラなら絡んだりはしないはずの手塚が何故か横恋慕キャラとして登場。
手塚「ここ数日、大和部長と仲がよいようだが……その、なんというか……」
「できてんのか」「つきあったりしてるのか」とは聞けない辺りが塚らしいです。
選択肢
・「何の話ですか?」
・「仲がいいことは認めますけど」
・「手塚先輩の気のせいですよ」
「何の話ですか」だと両方維持、認めると大和親密度UP、気のせいだと手塚親密度UPです。
お昼に河村たちとボードゲームをすると、大和がビリとなっていろんな話が聞けます。
とりあえずこの三つ。
・はずかC話
・スペシャルD
・気持ちE話
……三つ目が年齢制限的に気になります。大和に話させていいものか。
午後は一人で特訓をしようとしていた主人公の元に大和が現れて、一緒に特訓することになります。
大和「おや、また一人で無茶するつもりですか?」
主人公「そんなことないですよ!」
大和「冗談ですよ。でも、今日は付き合わせてもらいますよ……
ボクの見ていないところで倒れられたら困りますからねえ」
その結果、主人公は全員の能力を同じ値にまで下げる「連帯責任」の特殊能力を得ます。
みんな能力値は一緒なので、あとはプレイヤーの技術次第。
便利なのかなんなのか微妙。
そしてそのあと、時間が余ったので外にデートに行くことに。
場所は三日目の喫茶店。
そこで大和の趣味がお菓子作りであることを聞き出す。
(注:大和の趣味がお菓子作りなのは当サイトの捏造設定です)
主人公「え、えー! 大和さんってケーキとか作れるちゃうんですかー!? こんなのとかも!?」
おもいっきり驚く主人公。
大和「そうですけど……やっぱり変ですか? 男なのに趣味がお菓子作りって……」
主人公「そ、そんなことないですよー! 是非食べてみたいです!」
大和「じゃ、今度差し入れでも持って行きますね? 腕振るっちゃいますよ〜」
主人公「わー! 楽しみにしてますね……」
主人公(……って! これじゃなんだか逆じゃないの!?
それでなくても大和さんにはお世話になりっぱなしなのに……そうだ!)
主人公「や、大和さん……それより私にも教えてください! お菓子作り」
大和「へ? それはかまいませんけど……あ、ひょっとして、お菓子をあげたい人がいるんですね?」
主人公「え、……は、はい!」
主人公(って貴方なんですけど……大和さん)
大和「いやあ、女の子っぽくていいですねえ……きっと喜ばれますよ。
それなら頑張りましょう! 僕もできる限り協力しますよ!!」
主人公「は、ははは……だったらいいですねえ……」
主人公(ははは、もう言えないよ……目の前にいる人なんて……)
そんなこんなで五日目のデート終了。
……本来お風呂場イベントは二日目ですが
大和は二日目にはいないのでこの時点でお風呂場イベント発生。
女子の入浴時間ギリギリに風呂に駆け込んだ主人公。
湯船に漬かっていると、そこに現れた上半身裸の人間が現れる……。
大和「……あ、あれ?」
風呂場でも何故かやっぱりサングラス着用のままの大和登場。
主人公「!!!!!!」
大和「……す……すみません!!」
慌ててUターンする大和を呼び止める主人公。
主人公「あ、あ……待ってください……ってか外で待っていてください……!!」
それで風呂場の前。
お互いちゃんと服を着て女風呂が壊れている事情を説明する主人公。
大和「ああ、……そうだったんですか……すみません聞いてなかったもので……」
主人公「い、いえ……仕方ないです……」
大和「だ、だいじょうぶですよ? 何も見てませんから! もう神に誓ってほんとに!!
着やせするタイプなんだなーとかそんなこと思ってませんから!!」
主人公「……って見てたんじゃないですか!!」
大和「う、嘘です……!! 冗談です!! すみません!!!
だってほら僕サングラスかけてましたから! それでなくてもグラスが湯気で曇りますから!! 本当にだいじょうぶです!」
主人公「…………そ、そうですね…………」
主人公(というか、どうして風呂の中までサングラスを……)
大和「ほんとうにすみませんでした……」
主人公「あー……もう気にしてませんよ……それに来たのが大和さんでよかったっていうか……」
大和「?」
主人公「!!!! す、すみませんこちらこそ! 失礼します!」
脱兎のごとく逃げ出す主人公。
主人公(ああもう何てこと言ってるのよ〜! 恥ずかしい……!!)
……ほんとどうして風呂の中までサングラスなんでしょうかこの人……。
六日目
朝ごはんを女子が作るハメになってる最中、大和が味見に来ます。
料理ステータスが高かった場合は誉められますが、低いと料理に失敗して
味見に来た大和がブッ倒れます。
殺人的料理。
三時休みにイベント「昼下がりの二人」発生。
合宿所の庭にホースで水を撒いている大和を発見して、後ろから驚かせようとする主人公。
大和の背中をドン、と押して。
主人公「やーまとさーん!」
大和「わわわっ!?」
ブシュー!
手元を狂わせて頭からホースの水を浴びてしまう大和。
主人公「す、すみません……だ、だいじょうぶですか……!」
慌ててタオルを大和に差し出す主人公。
大和「ああ……びっくりしましたけど、大丈夫ですよ……。
でももうちょっと大人しく声をかけてもらえれば……」
主人公「す、すみません……」
そこでおもむろにサングラスを外して顔を拭く大和。
そう。
素顔公開……!!!
主人公「…………!!!!!!!」
大和を見て驚く主人公。
大和「? ぼ、僕の顔になにかついてますか……?」
主人公「だ、だってサングラス……外れて……」
大和「外しますよ。濡れちゃって前が見えませんからね……」
主人公(……てっきり呪いか何かで外れないものかと思ってたよ……)
タオルでサングラスを拭く大和。それをぽーっと眺める主人公。
主人公「…………」
大和「今度はどうかしました……?」
主人公「あ、い、いえ……」
大和「……?」
主人公(大和さん……普段あんな格好だけど、実はかなりかっこいいんじゃ……)
大和「もしもし? 大丈夫ですか?」
主人公「え、あっ、はい……えーと……」
(ま、まずい……何か話さないと気まずいよ……ここは……!)
そこで選択肢
・「どうしてサングラスしてるんですか?」
・「大和さんかっこいいんですね……」
・「あ、ちょっと考え事を……」
大和がサングラスをしている理由を問うと結局ただの「趣味」と答えられます。
着替えるために合宿所に戻る大和&主人公。
主人公「すみません、びしょびしょにしちゃって……お手伝いします……」
大和「ああ、大丈夫ですよ。もうすぐ終わりますし……それに今日は暖かいからすぐに乾きますよ。
それよりどうかしたんですか? 僕のこと、探してました?」
主人公「あ、その……特に用があったわけじゃないんですけど……」
大和「ああ、でも僕の方で用事があったんですよ」
主人公「え?」
大和「お菓子教えてほしいって言ってたでしょう? 何を作るかとか決めたいと思いまして……」
主人公「あ……ほ、ほんとに教えてくれるんですか? ありがとうございます……!」
大和「でも、誰かに渡すためのものを教えるのかと思うと、ちょっと寂しいですねえ……」
主人公「え……」
大和「あ、いえ、なんでもないです! じゃあ何にしましょうか……」
主人公(い、いまのって……どういう意味だろう……!?)
それで話し合ってから分かれる二人。
夜には大和から明日のジュニア選抜についてダブルスの申し込みが……!
……と思ったけど、大和はジュニア選抜に出られないのでは……(……)。
そんなわけで夜、手塚から呼び出されることに。
だけど何故かその場には大和も……。
手塚「明日のジュニア選抜、俺とダブルスを組んでもらえないか……」
大和「キミと手塚君のペアなら優勝も狙えますよ」
主人公「え……」
大和の方をちらりと伺う主人公。
主人公(そ、そうか……試合では大和さんとはダブルス出来ないんだ……)
大和「残念ですが、僕は選手にはなれませんので……二人の試合を見守っておきますよ」
手塚「……」
大和「ほらほら二人とも! 明日は頑張ってくださいねー」
それだけ言って明るく去っていく大和。
黙り込む二人。
手塚「……大和部長の利き腕を知っているか」
突然質問をしてくる手塚。
主人公「ええと……右じゃないんですか……? 試合の時ずっと右手でしたよ……」
手塚「普段の時を覚えているか」
主人公「……あ、あれ? おはし持ってるの左手だったような……」
どっちが利き腕なのかわからなくなる主人公。
手塚「大和部長は左利きだ」
主人公「じゃ、じゃあ……どうして……」
手塚「部長は……部長も、かつて、利き腕を壊されたんだ。それ以来、テニスは右手でしかやっておられない」
主人公「………………」
手塚の顔が苦渋で歪む。
それを見て何も言えない主人公。
手塚「……お前には、伝えておいたほうがいいかと思ってな……
大和部長はずいぶん高くお前を買ってらしたから……」
主人公はしばらく黙っているが、やがて、ぐっと拳を握り締める。
主人公「……手塚部長、明日、絶対勝ちましょうね!」
手塚「……もちろんだ」
主人公(……大和さんに、そんな過去があったなんて……。
だったらなおさら優勝しなきゃ! 大和さんとの特訓の成果を見せてあげるんだから!!)
七日目
そしてジュニア選抜。
試合前に大和が励ましにきてくれます。
大和「応援に来ましたよー? おや? 緊張してますね?」
主人公「は、はい……もちろん……」
主人公(勝たなきゃって力入れたらガチガチになっちゃったよ……どうしよー……)
大和「……大丈夫ですよ。いつものキミの実力を出せばいいんです。
ボクが保障します。キミはちゃんとやれます」
そして主人公の頭を撫でてくれる大和。
それで緊張がとける主人公。
主人公(あ……あれ? 緊張解けちゃった……)
大和「ちょっとは落ち着きましたか?」
主人公「は……はい! ありがとうございます!」
んで、試合にはあっさり優勝。
そして夕方。
大和から屋上に呼び出される主人公。
主人公「大和さん……?」
大和「ああ、まずは優勝おめでとうございます。
キミのような子がいるなら青学も安心ですね。これからも『青学の柱』として頑張ってください。
これから、中等部に遊びに行く楽しみも増えましたし……」
主人公「え……部活にも来てくれるんですか!?」
大和「ええ。なにせ成長を見ているのが楽しみな子達がいますから……」
主人公「リョーマ君ですか?」
大和「あともう独りいますよ。ボクの目の前に」
主人公「…………! や、やだ……私なんてまだまだ……!」
大和「そんなことはありませんよ。ジュニア選抜優勝者なんですから。もっと自信を持ってください」
大和「まあ……できれば、テニスの成長以外もそばにいて見守っておきたい気分ですが……」
主人公「……え……」
大和「とにかく、合宿、お疲れ様でした。
短い期間でしたが、ボクにとってもいい経験になりました。
とくにキミと知り合えたことはこの合宿の最高の成果だと思っています」
主人公「こ、こちらこそ! 大和さんとお知り合いになれて本当によかったと思います!
これからもどうぞよろしくお願いします! 大和コーチ!」
大和「あはは……じゃあ、これからもそう言ってもらいましょうか。お菓子作りのコーチでもありますからね」
主人公「はい! ご指導お願いします!
あ、でもコーチだけじゃなくて、時々はミクスドもやってください! ちゃんとテニスしましょう!」
主人公の熱弁に苦笑気味の大和、不意にここで真面目な顔になる。
大和「キミがテニスを好きだという気持ちを忘れない限り、これからもどんどん伸びるでしょう。
その気持ちを忘れずにいてください……あんな無茶だけはもうしないで下さいね。
それを伝えておきたかったんですが……」
主人公「はい……! 大和さんも、忘れないで下さい……!
大和「わかりました。もちろん、忘れませんよ」
大和そこで間を置く。
大和「テニスを好きな気持ちも、君のこともね」
で、EDは大和宅にて一緒にお菓子作り。
当然エプロンと三角巾姿の大和が。
主人公「焼きあがりました! 特製パウンドケーキ!!」
オーブンからケーキ型を取り出して満足そうな主人公。
大和「基本的に混ぜるだけでいいですからねー、楽チンですが美味しいんですよ
あとはプレーン生地にいろいろと混ぜるだけでバリエーションも増やせますし……」
ケーキを切り分けて、主人公の口に運ぶ大和。
大和「まあ、一口」
主人公「いただきまーす……もぐもぐ。すごい、美味しいー! さすが大和さん!」
大和「ボクは教えてただけですよ。計ったのも混ぜたのも焼いたのもキミです。
あ、焼いたのはオーブンかな? まあ、これは正真正銘キミの手作りですよ。
お菓子作りに関してもなかなか才能ありますよー。自信持ってくださいね!」
主人公「でも大和さんがいなきゃ……私一人じゃ出来ませんでしたよー! ありがとうございます!!」
大和「しかし……このケーキを口にすることが出来る方がいらっしゃるんですねえ……
正直ちょっと羨ましいですね」
ちょっと視線を落とす大和。
主人公「あ、あの……そのことなんですけど。ちょっと目をつぶっててくれません?」
大和「え?」
目をつぶる大和。
その隙に、あらかじめ用意しておいたラッピング用品とメッセージカードを取り出して、
パウンドケーキに添えつける主人公。
そしてそれを両手で持って、大和の目の前に差し出す。
主人公「……目、開けていいですよ」
大和「わかりました……え?」
目の前にあるのはいつの間にか飾られた先ほどのパウンドケーキと、一枚のメッセージカード。
あて先はもちろん「大和さんへ」
主人公「こ、これ……初めて作ったんですけど……大和さんにあげたくて……よかったら食べてください……」
大和「……え、ええーと……」
大和、ようやくそこでどういう状況なのか気付く。
大和「……ありがとうございます。大事にいただかせてもらいますね」
で、エンド。
……ええと。いかがでしたか。
……聞いちゃだめですか。すみません個人的趣味に走りまくって……妄想満開です。
ギャグのつもりなのであんまり突っ込まないでください……。
四日目とか自分の力の入れようが自分でもかなり夢見てて痛いのですが。ぐは。
ああしかし書いてる最中頭の中でちゃんと池田さんの声で大和が喋って動いてました。
恐るべし大和。というかR&D。
ていうかこれって夢小説っていうんじゃ私……。
高二×中一って問題あるよな。榊が攻略対象だからいいか……。