ホープリル。出会い其の弐。
2001/06/21(木) 19:47:20 コーディル
タイトル 情報
凛耶は辺りを調べ始めた。
私も何か手がかりのような物がないか調べる。
ここへ来るまでの間に凛耶から聞いた話を簡単に整理すると、
凛耶が住んでいるところはこことは別の世界であるらしい。
原因は不明だが、身体が透けていき気がつくとこの世界だったらしい。
らしい、というのはそれを裏付けるものが何もないから。
・・・まぁ、凛耶の着ている服だけでもここの住人ではない、という立派な証拠には成りえるのだが・・・。
やはり、他にもっと情報が欲しい!
「・・・何も、ねぇな・・・」
ぽつりと凛耶が呟く。
「そうですね・・・。しかし、実に興味深い!」
「は?」
「思いませんか?一体何が起こったのか。なぜ、別世界の住人であるはずのあなたがここにやって来たのか?!何らかの力が働いたのだろうか・・・それとも・・・・」
「・・・・・・あ、あの〜・・・」
ブツブツと考えはじめた私を凛耶が困ったように頭を掻きながら声をかける。
「・・・ああ、すみません。いや、考え出すと周りが見えなくなる性質なもので・・・」
苦笑する私に彼は乾いたような笑いを浮かべる。
ま、私のように楽観できはしないだろう。
なにせ『被害者』のようなものだからな・・・。
しかし・・・困ったな。
証拠も情報もなければ動きようが無い。
・・・っと、情報?
待てよ・・・確か、何かの伝承記に異世界の住人についての伝承があったはず・・・。
「凛耶さん。宿に戻りましょう!」
2001/06/22(金) 04:23:01 立木 小春
タイトル 気が狂いそうよ・・・!!
制服の裾を引っ張られながらアタシは ルナに向かって叫ぶ
「ちょっと!一体どこに連れて行く気よ!?」
「どこって森の奥だよ。そんなんも分かんないの?
もしかして、相当のばか?」
よくもまぁ お口が達者な娘サンだ事・・・
そうしてアタシは又 苦笑を浮かべる。
「あっー。そういえばさぁ、あんたのことなんて呼べばいいの?
名前.....なんだっけ?」
「立木小春よ!小春でいいわ。っていうかこんなことも分からないなんて
アンタの方がバカなんじゃないの?」
「なんですってー!」
・・・名前なんて 本当はどうでもいいんだけど 夢だしね。。。
その時、ルナに何かがぶつかって来て その衝撃で転んだ
「いったー!」
「いってー。どこ見てんねん!」
「それはこっちのセリフじゃー!」
・・・・・・何?この男 この言い争い。
それは アタシとそう年の変わらない位の 日本人らしい人間…
その時 その男の後ろから 巨大な化け物が現れた
まるでRPG風な どデカイ熊?の様な生物。
「キャァ!何こいつ?!」 反射的に口から出た悲鳴
「げっ!助けてくれ!」と、先程の男がルナの後ろへと逃げ込む。
ルナは構えを取ると 「もう!仕方ないなー! えいっ!」
巨大な生物に ルナの踵落しが決まり
その生物は 低音の唸り声を上げ 崩れ落ちた
「スゴイ....。(馬鹿力)」
少々呆気に取られながらも 「これは夢」と
そう思っているアタシ。 正しくは”思い込ませている”ね…
隣の男も、何やら呆気に取られた様子
そしてルナはと云うと ”フフン どんなもんだ”って顔をして
アタシ達を見下ろしている。
すると、木陰の向こう側から 小さな音がして
それに気付いたルナが 「誰!?」と叫んだ。
木の影から姿を現したのは
銀色の髪に長身の男 ルナと同じく、妙な身形をしている
なんなのよ どうなってるの?
夢にしてはあまりに生々しく 現実にしてはあまりに非現実的な事が多過ぎる。
隣に居る 日本人らしい人間は 誰?
ピンク色の髪に赤い目をした女の子?
それに今度は 銀髪の長身男…?
ここは何処?一体、アタシ………
あぁ…もう、気が狂いそう…!!
珍しく混乱してるアタシは無意識に
下唇を強く噛んでいた。
2001/06/22(金) 08:54:24 ルナ
タイトル もう一つの出会い
調度あの熊みたいなのを倒したあとだった。
パキッ!
「誰!?」
私はそこにいる奴にそう言った。
すると、そいつは姿を現した。高い身長。髪と瞳は銀。
「あんた誰?」
私はそいつに指を指してそう言った。
「人に聞く前に自分が名のるのがふつうじゃないか?」
ムッ。何こいつー。にくたらしー。ちょっと身長が高いからって。
「私の名前はルナよ。んで、あんたは?」
「俺はレイジェンだ。」
レイジェン.....。聞いたことないな。
「ねぇ、ちょっと。」
「え?何?小春。」
「これって夢じゃないの?」
「「は?」」
私はとなりの変な男と同じことを言った。
「夢なわけないでしょー。小春ほんとにばかね。」
「っていうかこれが夢やったらリアルすぎやし。」
「........。」
小春は無言で自分の下唇をかんでいた。??変わったくせだなぁ。
「とこれで、お前達は一体何者なんだ?」
そのレイジェンって男は小春と変な男に向かってそう言った。
「あ?俺か?俺はな、三嶋出雲っていうんや。」
「アタシは 立木小春。」
「....変わった名前だな。」
「あっ。あんたもそう思う?そうだよねー。なんかこいつら
意味不明なのよ。服装もなんか変だし。」
私がそう言うと変な男はカチンときたのかちょっと怒った様子。
「おい!ちょっとまてや!変なんはお前らの方やろう!」
「なんで私達が変なのよ!この変な男!」
「なんやと!このピンク娘!」
なっ!ピンク娘〜。そりゃあ髪はピンクだけどなんかムカツク〜。
「落ち着け。お前達。」
レイジェンはそう言って私達をとめた。小春はなんか黙りこくってるし。
これからどうなるんだろ?でも、なんか楽しくなりそう♪
私は内心そんなことを思っていた。
2001/06/22(金) 16:17:16 榊 凛耶
タイトル おいおい・・・
このコールって奴すっげー恐ぇ・・・(爆)
なんかすっげー楽しそうなんだけど・・・(爆)
「凛耶さん。宿に戻りましょう!」
「凛耶でいいよどうせこれからはあんたと一緒に何かしなきゃならないんだろうしさ・・・」
そうと決まったわけではないがなんとなくそんな予感がする。
これからずっといそうな感じだ。
「そうですか?ではそう呼ばせていただきますね。」
「そうしてくれ。」
とにかく俺たちは宿に戻ることにした。
宿に戻るなりいきなりコールは何かを探していた。
その宿の近くには小さな図書館があると聞いたコールは猛ダッシュ(爆)でその図書館へと向かった。
もちろん俺は後からゆっくり歩いていった。(爆)
やっぱりあの人はさっきも言ってた通り熱中すると周りが見えなくなるんだな。
「あ、凛耶!何をやっていたんですか!?遅いですよ!」
遅いって・・・コールが早かっただけの様な・・・
「あぁ・・・ごめん。何か見つかったのか?」
「そうなんですよ!この本を見てください!」
そう言ってコールは俺へとなんか分厚い本を差し出した。
「・・・・・」
俺はそんな分厚い本なんか見たくも無かったけど俺が元の世界に戻る方法・・・を見つけるためだからな。
一応覗いてみよう。
「ね?すごいでしょう!こんな所にあなたのような方が載っているんですよ!」
「・・・・・・・・・」
「すごいです!まさか実際にこんな事が起きるなんて・・・」
「・・・・・・・・・」
「私はこのようなことが起きるなんて夢にも思っていなかったですからね。」
「・・・・・・・・・」
「・・・?凛耶?どうかしましたか?」
「いや、どうしたって・・・俺この字読めないんだけど。」
そうなんだよ。そこに書かれていたのは日本語じゃないんだ。
当たり前だろうけどさ、こんなん俺に読めって言われても・・・。
「あ、そうなんですか。そうしたら私が朗読いたしましょう・・・」
そう言ってコールはその本を読み始めた。
2001/06/22(金) 16:34:21 榊 凛耶
タイトル 朗読
あなたは、『異世界』というものを信じますか・・・?
ここではないどこか。この世界ではないけれど同じような世界。
今から何十何万年前の話。ここの世界に大きな、歴史的な記録を持つと言われた大きな地震が起こりました。
私たちはどうする術も無く、ただその地震によって町は破壊され、津波は起きて農作物は水浸し。
そんな中でいくつかおかしい町があったのです。
何かで周りを囲まれているような感じの光が現れ、気がついたらその土地からすっぽりなくなっていたり、
急にその町が透けてなくなってしまったり、地震が起こった拍子でなくなってしまったり・・・・
その町はどこへ行ってしまったのでしょう?
近くにいた住民やその国の王様、更に有名な考古学者までもが分からなかったもん題だったそうです・・・
そうして10年が経ちました。
また、また10年前と同じような地震が起こったのです。
そうして気がつくと・・・・
ついさっきまで無かった町が、村が、戻ってきたのです。
皆は不思議な服を着て、聞いたことのない、見たことの無い文字を書き、
村自体もおかしくなっていたのです。
そこの住民に聞くと
「私たちは変な町に飛ばされてた。あの10年前の地震がきっかけで・・・・」
と話している。
全く不思議な話です。
それは、今も謎のまま・・・です。
あなたはこの話を信じますか?
2001/06/22(金) 20:57:46 三嶋 出雲
タイトル こんのピンクゥゥッ!!(何
「人に聞く前に自分が名のるのがふつうじゃないか?」
隠れていた男がそういう・・・
「私の名前はルナよ。んで、あんたは?」
「俺はレイジェンだ。」
レイジェン・・・カタカナ系って事はガイジンさん!?
あ、でも英語じゃないしなぁ・・・っていうかめっさ日本の標準語!!
「ねぇ、ちょっと。」
「え?何?小春。」
「これって夢じゃないの?」
「「は?」」
ピンクと俺の台詞がかぶる
「夢なわけないでしょー。小春ほんとにばかね。」
「っていうかこれが夢やったらリアルすぎやし。」
「........。」
女の人は黙ってしまった
「とこれで、お前達は一体何者なんだ?」
レイジェンさんが言った・・・お前達?あ?俺とこの人か?
「あ?俺か?俺はな、三嶋出雲っていうんや。」
「アタシは 立木小春。」
「....変わった名前だな。」
っていうか俺からみたらお前等も変な名前だ・・・
「あっ。あんたもそう思う?そうだよねー。なんかこいつら
意味不明なのよ。服装もなんか変だし。」
俺はなんだか腹が立った・・・
・・・っていうかお前には言われたくなかったぞピンク娘
「おい!ちょっとまてや!変なんはお前らの方やろう!」
「なんで私達が変なのよ!この変な男!」
「なんやと!このピンク娘!」
「落ち着け。お前達。」
レイジェンさんは俺達を止めようとしたがなんっかいいかえしてやりたいっ!
ピンク娘も先ほどの言葉にカチンっときた様子・・・
「ピンク娘ってなによ!私の名前はルナ!さっき言ったの聞いてなかったの」
「へいへい聞いてませんでしたよなんせアレは
レイジェンさんに言ったわけであって俺はぜ〜んぜん聞いてません
大体お前だってさっきから変な男とかいってるじゃん、おあいこだろ!」
「なっ!!ひねくれってる!!」
「どっちが、まぁひねくれてるのは見とめるけどなぁ」
「開き直ったわね!あぁあっ!助けなきゃよかった!!」
なんかそんな感じでかなり口喧嘩がつづいたりした・・・
レイジェンさんも立木サンも黙っちゃったみたいだし;
どうなるんだよ・・・マジでさぁ
2001/06/23(土) 08:28:20 沢村 未凪
タイトル ごめんなさぃぃ、、。 今日の気分 はうう〜!!
「、、とぉ!」
パシュッ!
私の名前は沢村 未凪。今は部活中。弓部なんだv
「ふにゃぁ〜、ちょっと疲れた!休憩〜!!」
そういって、未凪は休憩所に座った。
「あれ?未凪。もう休んじゃうの??」
「あ、ゆきのん。」
話し掛けてきたのは、未凪の友達の北川 由希。この人も弓部である。
「未凪って、かなり弓上手いけど、すぐばてちゃうのが難点だよね?」
「ふにゃぁ〜、、。だって、疲れちゃうんだもん、、。ちょっと、体育館裏の木の影で休んでくるよ。」
「はいはい、行ってらっしゃい。アンタ、あそこ好きだもんね〜。」
未凪は見送られると、体育館裏の木の所まで走っていった。
「ふぅ〜、、。ここは落ち着く、、。なんだか、世界が違うカンジがするんだよね、、。」
未凪が木にもたれていると、急に木の根っこが未凪の足を掴んだ。
「な、なにこれ!?」
根っこは、みるみる未凪の体を捕まえていく。そして、地面の中に引きずり込もうとしている。
「ちょ、誰か!!ゆきのん!!」
その叫びもむなしく、未凪は地面に吸い込まれてしまった、、。
―私、死んじゃうの、、?
「ん〜、、。」
未凪が目を覚ました場所は、地面の中ではなく、森の中だった。
「ほぇぇ!?なにココ!?地面の中!?、、とは言えないっか、、。」
未凪がしばらくそこでうろうろしていると、向こうから誰かが来た。
「うにゃ!?人だ!!お〜い!!」
未凪はその人に手を振った。すると、向こうもそれに気付いて、こっちに来てくれた。
2001/06/24(日) 09:10:24 ルナ
タイトル 歩き出す
もー黙ってられない。この男〜。
「ピンク娘ってなによ!私の名前はルナ!さっき言ったの聞いてなかったの」
「へいへい聞いてませんでしたよなんせアレは
レイジェンさんに言ったわけであって俺はぜ〜んぜん聞いてません
大体お前だってさっきから変な男とかいってるじゃん、おあいこだろ!」
「なっ!!ひねくれってる!!」
「どっちが、まぁひねくれてるのは見とめるけどなぁ」
「開き直ったわね!あぁあっ!助けなきゃよかった!!」
もう!この男とは相性悪いみたい。
「ねぇ、そろそろやめた方がいいんじゃない?」
いままで黙っていた小春がそう言った。
「えっ?なんで?」
私がそう聞くとレイジェンのため息が聞こえた。
「こんなところにずっといたらまたさっきみたいなのに
見つかるかも知れないだろ。」
??さっきみたいなの....。あぁ!さっきの熊みたいなのね。
「別にいいじゃん。いざって時は私がまたぶっ飛ばしてやるよ。」
「お前なー。お前はいいかもしれんけど俺らはどうしろっていうねん。」
「そんなの知らないわよ。あんたなんてさっきみたいなのに
食われたらいいのよ。」
私がそう言うと変な男は怒った様子。
「んだと!」
「何よ!」
「とにかくケンカなんてしてないで行くぞ。」
そう言ってレイジェンはすたすたと歩いていく。
「あっ。待ってよー!」
私はレイジェンの後に付いていく。
そして変な男と小春もいやいやながらも着いてきた。
そういえば、変な男の名前なんて言うんだっけ?まぁ、いいか。