ホープリル。精霊。





2001/08/15(水) 12:11:14 メリル
タイトル あ!  


薬が効いてきたのか、岩のような体が動き出した。
「体に薬が回るまで、もう少しかかりそうですね」
コールが頭をポンっと叩く。
「どうしましょうか?未凪さんとルナさんと凛耶さん探しに行かなくちゃいけませんし…」
「そうですね、とりあえず別れましょうか?この子から話を聞いたら追っかけますから。イズモをつれて、出雲さんと立木さん、レイジェンさんで追ってもらいましょう。道案内はイズモにしてもらって、何か襲ってきたらレイジェンさんに頼ってください」
道に詳しいメリルがいればイズモがいなくても何とかなるだろう。
「これメリルが作った薬です。持っていってください」
出雲に渡した小瓶数点。何やら怪しげで黒やら深緑やら飲みたいとは思えぬ色をしている。
「これは…?」
出雲は嫌々受け取った。
「飲んでも塗っても効果がある…はずです。出雲さんなら平気…なはずです!…今飲んでみます?」
ブンブンっと首を振って出雲は小瓶をしまった。
「何かあったときに使うからな!もったいないやないか!な!」
じゃあ、後でな!と洞窟の中から出て行った。




2001/08/16(木) 05:45:22 ルナ
タイトル ルナの心の中  

ん〜ねむ〜。
私はぼんやりとその場に起きた。
「ふわ〜あ。ってあれ?」
私の回りはさっきまで寝ていた草原じゃなかった。
そこは回りに全部、霧がかかっていて
ほとんど暗闇だった。そういえば、あの変な
炎の奴が私の中に入ったんだっけ!?
私は自分のお腹を見てみる。一風変わった様子もない。

「おっかしいな〜。何か入ったと思ったんだけど。」

・・・・ハイッタヨ ボクガネ・・・・

そう言う声に振り向くとそこにはさっきの変な奴がいた。
「あんたどういうつもり?入ったってどういうこと?」

・・・・ココハキミノココロノナカダヨ キミモボクガヨンダンダ・・・・・

なんかよく分からないけどここは私の心の中らしい。
ってなんで私の心の中がこんなに暗くて霧かかってんのよ!
「それで私に何のようなの?」


ルナが心の中で炎のものと話をしている時、未凪はというと.....
「すやすや。」
気持ちよさそうにまだ寝ていた....が

ゴンッ

「あぇ!はっ!」
上からりんごが降ってきて未凪の顔に直撃した。
未凪はがばっと起きるとりんごを手にとった。
「あぅ。痛いです...。あっ!上にもいっぱいりんごが
 なってます!ルナさん!悟飯にしませ...。」
そこで未凪は話をとめてしまった。何故かというと
ルナが赤い炎に包まれていたからだ。ルナは眠って
いるかのように目をさまさない。
「ルナさん!ルナさん!」


「それで私になんのようなの?」

・・・・ヒトリハサビシイ キミナラボクノキモチワカッテクレルヨネ?・・・・

その言葉に私は目を見開いた。
そう。私はずっと一人だった。小さい時に親は死んじゃったらしい。
友達もできれば作りたかった。
だけど....みんな私の髪と目が変だと言って友達になってもくれなかった。

・・・・ネ?ニンゲンナンテミンナソウナンダヨ・・・・・

「みんな....そう?」

・・・・ソウダヨ ダカラボクトトモダチにナロウヨ・・・・




2001/08/16(木) 09:30:28 コーディル
タイトル 尋ねる  

出雲さん、小春さんにレイジェンさんたちが木々の間に見えなくなったのを確認し、私は座りやすそうな場所を見つけ腰を下ろす。
メリルさんもあの生物の隣に座り、頭を優しくなでている。
薬が効くのはもう少しかかる。
その間にメリルさんに聞きたい事がある。
「メリルさん」
「はい?」
「あなたは動物の言葉がわかるようですが・・・」
そう言うと、メリルはあぁ、といった風な顔をする。
「私、なんだかわからないんですけどわかっちゃうんです。動物達だけじゃありません。お花や木たちもお話するんですよ」
そう、にっこりと話すメリルさん。
万物全てに命はある。というから動物などにも感情などがあるのは当然だが、話ができる人間がいるなんてな・・・。
いったい、どんな事を思っているんだろうな。
私も聞けるものなら聞いてみたいものだが・・・。
「私も聞けるようになりますかね?動物たちの言葉が」
と、言うとメリルさんは、ぱぁっと満面の笑みを広げて
「なります!!なりますよ!みんなとお友達になればすぐお話できます!!」
「そうですか」
「はい!」
お友達、と言われてもピンとこない。
私は次の疑問を尋ねる事にした。
「あなたはいつからここに住んでいるのですか?ひとり、なのですか?」
その問いにしばしメリルは黙り、そして口を開いた。




2001/08/16(木) 15:42:49 三嶋 出雲
タイトル 水の精霊  

ルジック・・・
イズモの助力のおかげで未凪さんとルナは意外にあっさり見つかった
しかし

「出雲さ〜ん!!ルナさんが!!」
そこにいたのは未凪さんと炎に包まれたルナだった
「なにコレ?燃えてるの?」
小春さんはルナをみながらそういう
「いや、違う。これは精霊か何かだろうな・・・
よくは知らないが見た感じ炎の精霊だな。」
「精霊?ですか??」
「ああ、多分な俺も詳しくは知らないんだが・・・」
「おお!まさにRPG!!」
その場に合わない俺の声にお三方の冷たい視線が・・・
「ともかく、対処法を考えなければね・・・」
小春さんはそんな俺を無視し話をすすめた
「精霊については俺もよく知らない。コールやメリルがいたほうが良かったな」
「このままじゃルナさん燃えちゃいますよ〜」
「水を持ってきて消火したらええんやないか?」
「精霊の炎は普通の水では消えないんだ。」
レイジェンさんはため息をついて言った
「じゃぁとうしょもないじゃない・・・」
そういって小春さんは唇をかむ

・・・イイエ・・・ケセマスヨ・・・・

どこからか声がした、皆もそれに気づいてかあたりを見回す

・・・精霊ガツケタ炎ハ精霊ニヨッテ打消スコトハ可能デス・・・

「誰だ・・・」
そう言ってレイジェンさんは構えた

・・・剣ヲヒイテ下サイ・・・私ハ敵デハアリマセン・・・

その声が聞こえると水が無いはずなのに空気中から水が集まり
人の形をかたどっていく・・・その姿は人間の女性に近く
でも大きさは小さなものだった

・・・私ハ水ノ精霊・・・・炎ノ精霊ヲ探シテココニ来マシタ・・・




2001/08/16(木) 15:43:12 三嶋 出雲
タイトル 属性  

「水の・・・精霊?」
信じられないといった感じで小春さんが言う

    ソウデス

「炎の精霊ってアレか?」
そう言って俺はルナを指差す

    ソウデス

「どうして炎の精霊さんはルナさんを?」
未凪さんがそう質問する

  炎ヲツカエル人ガ・・・炎を属性とする人が
   少ナクナッタセイカモシレマセン・・・
    彼ハサビシガリヤデスカラ・・・

「人間を自分の世界に引き入れるつもりなのか?」
レイジェンさんがそう言って水の精霊をにらむ

  対処ガ遅レレバソウナルデショウ・・・

水の精霊は悲しそうにそういった
「なんか緊迫してる様な所にわるいんやけど・・・
さっきいた属性って何や?」
俺がそういうと精霊は静かに答えた

 属性トハ世界ニアルモウヒトツノ種族ワケ、トデモ言イウノデショウカ
  属性ハ性格ニ現レタリ使エル魔法ノ得意、不得意ニモサヨウシマス
  ソシテ・・・コノ世界ニハ8ツノ属性ガアリマス・・・
  タトエバ・・・貴方ハ雷デスネ

そう言ってレイジェンさんをさした
「そうだ・・・」
「確かに言われてみれば雷ってかんじや〜」
「そういえばコールさんはルジックさんなつかせる前に”闇”が何とか
っていってませんでしたか?」
未凪さんは思い出したようにそういった
「そういえば言ってたわね。確かに彼は闇って感じね・・・」
「じゃぁ小春さんはたまにめっちゃ冷たいから氷やろかぁ・・・」
「喧嘩売ってるの?第一アタシ達は違う世界の人間なのよ
属性なんてあるわけ無いじゃない」
小春さんがそういうと水の精霊は小春さんを指差して

   イイエアリマス、貴方ハ風

「風?」
小春さんはつぶやくようにそういった
そして精霊は俺を指差して

   貴方ハ土

「うわぁ;俺めっさ地味やぁ・・・;」
俺は一人そう叫ぶ、そして精霊は未凪さんを見る

   ソシテ・・・貴方ハ私ト同ジ・・・水
    炎カラ彼女ヲ救エルノハ貴方デス





2001/08/17(金) 04:45:25 ルナ
タイトル ルナの過去  

 
・・・ソウダヨ ダカラボクトトモダチにナロウヨ・・・

「友達..それはできない。」
私はきっぱりそう言った。
その炎のやつはその言葉を聞いた瞬間動揺しはじめた。

・・・ドウシテ! ボクヨリモニンゲンヲトルノ?・・・

「とるっていうか。私は人間なんだし。」

・・・キミハニンゲンナンカジャナイ!・・・

何をいきなり言い出すかと思えば人間じゃない?
冗談じゃない。
「私が人間じゃなかったら一体何様だっていうのよ。」

・・・キミハシラナインダネ イイヨオシエテアゲル...

「???」
私はその意味がまったくよく分からなかった。
何を教えるの?

・・・キミハ数百年マエニ絶滅シタ コノヨデユウイツニンゲンでアリ・・・

・・・精霊ノヨウナ存在デモアル アクア族ナンダヨ・・・

ドクン!

私の中で何かが高鳴った気がした。
そして昔のことが私の脳裏に浮かび上がった。


「ねぇ、お母さん、お父さんどうしたの?」
「どうもしないわ。ルナはおとなしく待っていなさい。」
「そうだぞ。」
そうしてドアはしめられた。
何かイヤな予感がする....そう思ったルナはドアを開けた。
「!!!」
そこには無惨にも血だらけでよこたわっている親の姿があった。
そしてその前には見たこともないようなバケモノがいた。
「ル...ナ...逃げ..さい...。」
「お母さん!」
ルナの瞳には大粒の涙が溢れていた。

「ル...ナ...もはや...一族の..生き残り..お前..だ..け。」
「お父さん!」
二人の息はその時、もうなかった。

「お前がルナだな。この一族でも一番赤くきれいな目を持つ。」
ルナはキッとそのバケモノをにらみつけた。
「お前なんて...お前なんて...。」
その時、ルナの回りに炎が集結した。それはオーラのようにルナの
回りで燃えている。
「何!?」
「死んじゃえばいいんだ!!」
その瞬間、バケモノはルナの放った炎に包まれて消滅した。


どうして私はこんなに大事なこと今まで忘れてたの?
頭が痛い。胸が痛い。苦しい!
「いやぁぁぁぁああああ!!」

その瞬間、ルナから大量の炎が炎の精霊に向かって飛びかかった。

・・・!!!・・・





2001/08/17(金) 11:20:21 榊 凛耶
タイトル 事実…?  

「名前は?」
一見怖そうに見える師範とやらも表情を和らげて俺に問い掛けてきた。
「榊です。」
「榊か…出身地は此処じゃないだろう?何処から来たんだ?」
…一番痛い質問を投げつけてくる。
隠すのもしょうがないし本当の事を言う事にしよう。
「…地球です。と言っても分からないでしょう。」
「地球か…こいつのいっていた通りだな。」
そう言うとふっと師範の後ろの方に光に包まれた何かが出てきた。
「こいつ…ってこいつか?」
俺は思わずそいつに指をさして問い掛けてしまった。
「そう、此処ではあまり大きな声では話せないから部屋を移ろう。」
そういうと変な物と師範と俺は10畳くらいの部屋へと移った。

「こいつは『光の精霊』パートナーを探し、彷徨っている所を私が拾った。」
拾ったって……相変わらずその精霊とやらはこっちをじっと見ているし…。
「俺と一体何が関係あるんでしょうか?」
「こいつが…君、榊君とのパートナーだと言っているんだが。」
「はぁ!?パートナー?」
 
        …アナタハ、私ノ、パートナー…

はぁ?急に喋ったぞ、こいつ…。
男か、女。どっちだろうか。

       …私ハ、アナタダケヲ、探シテ来タ……

んな事急に言われたって…。
「取りあえず二人で話すと良い。私は門下生の者に指導してこなくてはならないからな。」
そう言って師範が立ち上がると俺たち(?)は師範を見送った。

「…なぁ、その姿って変えられないのか?話しにくいんだけど…。」
 
         …ワカリマシタ…

そう言うとシュンッっていうような何かの音がするとたちまち人の姿となって現れた。
「私は、光の精霊の『カイ』と言います。」
正座をしてこっちを見る姿は立派な男だった。
推定年齢は俺より少し上…くらいだろうか。
「その…あんたは……なんで変身出来るんだ?」
一番素朴な疑問だろうか。
「私は精霊です。どんな姿にも変える事が出来ますが変身できるのはごく一部となってます。」
う〜ん…だから何で変身出来るのかって聞いたのに…。
「それと私は『カイ』という名前が付いています。名前で呼ぶ様お願いします。」





2001/08/18(土) 22:38:09 沢村 未凪
タイトル 旅行帰り。  

「いやぁぁぁぁ!!!」
ルナが叫んだ。
「る、ルナさん!?どうしたんですか!?」
叫んだものの、起きる気配はない。
「私はどうしたらいいんですか、、?と、とりあえず、ルナさんを起こさないと、、。でも、どうやって起こそう、、?」
未凪はその辺をうろうろしていた。
「はうぅ〜、どうしたらいいか思いつかない、、。でも、呼んでたら起きるでしょうか、、?でも炎がぁ、、。」
やはり、炎が恐いらしい。
「で、でもココで頑張らなきゃどこで頑張るんだ!!沢村 未凪!!頑張れ!!」自分を励まして、炎を見ないようにした。
「ルナさん!!起きて〜!!!!」




2001/08/19(日) 01:43:28 ルナ
タイトル ルナ復活!  

ルナの叫びとともにルナから大量の炎が
炎の精霊に向かって飛びかかった。
だが....炎の精霊には聞くはずもない。

・・・クッ ナンダコノチカラハ?・・・


「ルナさん!!起きて〜!!!!」
未凪は必死でルナを助けようと力を解き放った。
未凪の手からは無数の水のかたまりがでてきた。
「お願い!消えてください!」
未凪はその水をルナにかけた。

シュ〜。

未凪の水のおかげでルナの回りの炎は消えた。
「ルナさん!」
「ルナ!起きなさい!」
「ルナ!」
未凪と小春がルナに呼びかける。だがルナを目を
さまそうとしない。
「おい!ピンク!起きんかい!」

「ピンクって言うな!」

バキッ

私は出雲の言葉でかばっと起き出雲を殴りつけた。
「ルナさん!無事だったんですね。よかったぁ。」
未凪は瞳に涙をうかべている。
「いって〜。なんや元気やないか。」
出雲は私に殴られた所をおさえながら言う。
「そうみたいね。」
「はぁ。」
小春とレイジェンがため息まじりに言う。

・・・炎ノ精霊ハ?・・・

私がふと見てみると上に水のかたまりの女の人?がいた。
「こいつ....さっきの炎のやつと同じやつ!」
私は警戒をして後ろに後ずさる。
「大丈夫や。なんもせーへん。そいつ水の精霊。その炎の精霊
とかいうのを探しにきただけや。」
出雲が私にそう言う。

・・・炎ノ精霊ハドコデスカ?コタエテクダサイ・・・

その水の精霊は私に向かって言う。
「どこってここにいるじゃん。」
私は私の隣でふよふよしてるさっきより小さくなった
炎の精霊を指さした。

・・・?ドコデス?・・・

何言ってんの?ここにいるのに。

・・・水ノ精霊...ナンデオマエガココニ!・・・

炎の精霊はさっきと同じくらいの大きさにまたなった。

「うわぁ!いきなり現れよった!」
私は内心、さっきからいたのにと思いながら炎の精霊を見た。

・・・炎ノ精霊..ヨカッタ ブジダッタノデスネ・・・

そう言って水の精霊は炎の精霊に近づこうとした。

・・・チカヨルナ! ボクハ ルナイガイノヤツトハ ツルムキハナイ!・・・

炎の精霊はそう言って私の後ろに隠れた。

・・・炎ノ精霊 何ガアッタノデスカ?・・・

「それは私が説明するわ。」
私は水の精霊の言葉に前にでた。





2001/08/19(日) 01:44:49 ルナ
タイトル つづき?  

・・・アナタガ?・・・

「えぇ。私の中に炎の精霊がはいきたの。それで私の過去とか
いろいろあって炎の精霊は私に危害を加えないと
いうことで私についていくて。」
私は手っ取り早くそう言った。

・・・ソウダ!ダカラボクハアンタナンカトモウ一緒ニイナクテモイインダ!・・

・・・ソウデスカ...・・・

水の精霊はとても悲しそうにそう言った。
「何がどうなってるんですか?」
未凪がよく分からないと私に言う。
「私もよくわかんない。でも、分かったことは炎の精霊が
私の力になってくれるってことね。」

・・・炎ノ精霊ヲ ヨロシクオネガイシマスデハ・・

「あっ!まって..」
未凪が言葉を言い終わらないうちに水の精霊は消えてしまった。
「さて...ルナ。俺達にも、もっと詳しく話してくれないか?」
レイジェンの言葉に私はうなづいた。





2001/08/20(月) 14:01:38 三嶋 出雲
タイトル 険悪?  

ルナの詳しく説明が終わった・・・
ところどころルナの両親の話などが出たが
精霊やら種族やらわけのわからんことが沢山だが
ある程度のことはわかったつもりだ・・・でも

「そいつもついてくるんかぁ・・・」
っとルナの近くでふよふよしてる炎の精霊を見る

・・・文句アルカ人間・・・

炎の精霊はそういって俺をにらむ
「別にぃぃ〜なんにもないわ・・・」

・・・・人間ノクセニ・・・

「・・・・精霊のくせに・・・」

俺と炎の精霊の間に険悪なムードが・・・

「はうぅ・・・火と土って中がわるいんでしょうかぁ?」
後ろからソレを見ている未凪さんがレイジェンさんに聞いた
「さぁ?どうなんだろうな・・・」
ここでもレイジェンさんがため息交じりで言った。






2001/08/21(火) 05:12:16 ルナ
タイトル 名前  

私の説明が終わった後、なんか出雲と炎の精霊は
険悪なムード。このムードをどうにかしようと私がきりだした。
「あっ。そうだ。炎の精霊。さっきはなんで水の精霊には
あんたの存在が見えなかったのに私には見えたの?」
そうだ。あの時たぶん私以外の人には炎の精霊が
見えていなかったと思う。

・・・ソレハルナガ炎ノ属性ダカラダヨ・・・

「私が炎の属性?」

・・・ソウ フツウハ僕ハ人間ニハミエナイヨウニシテル精霊ニモネ
   デモ炎ノ属性ノ人間ニハミエルッテワケダ・・・

「いちいちまぎらわしいことしおって。」
出雲がぼそりと口を出す。

・・・お前ラ人間ナンカガ僕ヲミタラ怖ガルカラナ・・・

「へっ。俺は現に怖がってないわ。」

・・・・・・・・・・・。

二人は無言でにらみ合う。
「二人ともやめましょうιそうだ!炎の精霊さんのお名前は?
 知ってた方が呼びやすいですし。」
未凪がさりげなくフォローをしてくれる。ナイス未凪!

・・・名前....ナイ・・・

炎の精霊は寂しそうにそう言った。
「ないのか?」
レイジェンが珍しくも聞く。

・・・アァ 誰モツケテクレル奴ナンテイナカッタカラ・・・

「よし!じゃあ私が名前つけてあげる!」

・・・本当カ?・・・

炎の精霊はさっきとはうって変わってすごくうれしそうな顔をする。
精霊もやっぱり表情はあるんだなぁ。

「うん。そうね〜。炎だからイリフなんてどう?」

・・・ウン!キニイッタ!アリガトウルナ!・・・

イリフは私に飛びつく。回りは炎なんだけどぜんぜん熱くない。
「お前、さっきからルナにだけ態度違うくないか?」
出雲はじと目でイリフを睨む。

・・・フンッ ルナ以外ノ奴トハ ツルムキハナイサッキ言ッタハズダ・・・

またまたイリフは出雲に喧嘩をうるようなふうに言う。

「お前!たかが精霊だからって調子にのんなよ!」

・・・オ前コソ!タカガ人間ゴトキデイイキニナルナ!・・・

「うるさーーーい!!!」
私は大声でさけんだ。





2001/08/21(火) 21:21:39 メリル
タイトル 一方その頃  


「あなたはいつからここに住んでいるのですか?ひとり、なのですか?」
コールにそう問われ、一瞬言葉に困った。
「コールさんなら話しても平気かな…」
「?」
「メリルは小さい頃ちゃんと町に住んでいました。お父さんとお母さんと一緒にいたの…コールさんは10年ぐらい前に大陸の西にある島が消えたのを覚えていますか?」
「ええ。その頃…私は10歳ぐらいでしたし、書物でも読みました。原因不明で、突然消えてしまったと。住民は全員行方不明…ですよね」
「…はい。でもメリルは生きているんです」
「もしかして…」
「あの島はどこの国にも属さない孤島でした。島は半分が町としてかなり栄え、半分は自然を残した住みやすい所です。私が5歳になったときに、森で道に迷ってしまい、さまよっていたら見たことの無い建物に着きました」
一度言葉を切り、コールを見る。
飽きられているかと心配したが、反対に興味を持っているようで安心した。
「そこは、魔術の研究所だったみたいです。透明のケースに見たことのない動物が沢山いました。あきらかに人が手を加え、改良したものです。怖くて、メリルは逃げました。走って、でも見つかって…」
震える手を胸元で抱える。
「気がついたら家のベッドの上でした。男の人の声で記憶は消したとか聞こえましたが、ちゃんと覚えていたんです。その1年後、島が消えました。メリルはその少し前に親にここに捨てられたんです。きっと…何か知っていたのですね」
「ここにいる動物は…」
「はい。研究所にいた子達に間違いありません。そういえば、あの研究所はそれ以外にも何か研究をしていたみたいです。島があれば出雲さん達のお力になれるかもしれませんね」
ふぅと、息を吐く。
「なんだか疲れました」
いつもの笑顔に戻って笑った。





2001/08/25(土) 05:40:16 ルナ
タイトル どきゅうの方向オンチ?  

私の大声にみんなびっくりしているようだ。
目が点みたいになってる。
「さっさといくわよ。コール達まってるんでしょ!」
そうして私は前にずんずん進んでいく。
「ルナ.....あんた帰り道わかるの?」
小春の冷たい言葉にぴたっと足を止める。
............そういえば私ったら極度の方向オンチだったっけ。
「えっえへvわかるわけないじゃん。」
「ルナ。わかりもしないのにそういうふうに進むから迷子になるんだ。」
レイジェンのきつーいお言葉。そうよね。そうだよね。
でも仕方ないじゃん。
そして、さっきまでイリフと喧嘩していた出雲も口をだす。
「ルナってそうとうのあほやな。」
................なんですって!!

「ちょっと!なんであほになんのよ!方向オンチにあほは関係ないのよ!」
私は抗議の声をだす。
「なんでやねん!昔っから方向オンチはあほって決まっとるんじゃ!」
決まってないっつーの。
「ふんっ。もしそうだったとしたら出雲はどきゅうのあほね。」
「なんやと!」
「何よ!」
私達はまた壮絶なバトルを繰り広げていた。

・・・ソウダソウダ!出雲ナンテアホダヨ アホ!・・・

いつのまにかイリフも参加しちゃっている。
「あぅぅ。みなさん...どうしたら?」
未凪は私達の回りをうろうろとしている。
「はぁ。もうほっときなさい。」
小春はとうとう呆れきったのか今日は何も言ってこない。
「あいつらに何度いったところで一緒だろうからな。」
レイジェンがまたぽつりとつぶやいた。




2001/08/25(土) 15:50:35 三嶋 出雲
タイトル はらたつわぁ!!(>皿<)/うぎょぉ〜←何  


…ソウダソウダ!出雲ナンテアホダヨ アホ!…

「五月蝿い!!ルナにはヘコヘコしやがってこの火ダルマ!!」

…ナンダトッ!!…

「なによ!!イリフのほうがあんたよか全然良いんだから!!」

…ソウダソウダ!!

「二対一とは卑怯や!!このアホ!!」

ルナ&イリフVS出雲の口げんかはだんだんと声のトーンがあがっていく
レイジェン、小春、未凪の三人はなすすべも無くただその試合を見ていた
「コレ終わるまで待つの?」
「待たなきゃ迷うだろうしなこいつらは…」
「はうぅ〜;出雲さんルナさんイリフさん〜仲良くしてくださいぃ〜;」
しかしそんな未凪達の声は出雲やルナに届くことは無かった…

「いいかげんにしろや!!このアホ精霊にアホピンク!!!」
「まったいったわねぇ〜!!この馬鹿男ぉ〜!!!!」

…人間ノクセニィ…ッ食ラエ!!…

イリフがそういうと火炎球が出雲に向かって飛んでくるが
出雲はひょいひょいっと軽く交わす
「甘いな…ドッチボール部で一時活躍した俺に
はそんなへなちょこ玉はきかへんわぁッ!!」
その言葉に腹を立ててイリフはさらに火炎球を出す

…ダッタラ当タルマデ打ツ!!

「ちょちょっと!イリフ!!」
ルナは少し慌てた様子でイフリを止めようとしたがイフリは聞かなかった

…食ラエ!!

「効かん効かん!!球が止まって見えるわ!!!うはははは!!」
出雲はさっきの倍以上の火炎球をまたもや軽々とよけるが・・・

「あつっ!!!」

異様な暑さに振り返ってみればソコは火のついた木々が・・・
出雲の交わした火炎球は出雲の後ろにある木々に当たって引火したのだ

「ちょっと!どうするのよコレ!!」
小春がそういって出雲につめよる
「俺のせいや無いって!!やったのはあいつやろ!!」
っといってイリフを指す
小春はイリフを見たが全然反省している様子は無いようだ
「はぁ」っと重いため息をついたあと未凪を見る
「あなたの力では消せないの?」
「え?あ…ダメだと思います…あの時は水の精霊さんがいたからだし…」
「このままじゃ森全体に広がりそうだな…」
っとレイジェンが火の勢いを見ながらそういった






2001/08/25(土) 17:45:18 コーディル
タイトル 岩のような生物  

メリルさんの話は実に興味深い。
あの時はただ大人の話が耳に入って来た程度で気にもしなかった。
が、今こうしてあの事件の関係者を目の前にすると好奇心が湧いてくる。
消えた島・・・か。図書館で借りた書物の中の話と何か繋がりがあるのだろうか?
と、ゆっくり岩のような生き物が動いた。
「あ、気がついたのね!どう?気分は」
そうメリルさんが尋ねると低くその生き物が唸った。
「そう。よかった」
更に、メリルさんを見ながら低い唸り声は続く。
「・・・そうよ。ずっと寝てたの」
・・・まったくわからない。
会話を交わすメリルさんと岩のような生き物を交互に見ながら頬を掻く。
まったくもって何を喋っているのかわからないのだ。
まぁ、メリルさんの話から大体の予想は出来るが・・・。
やはり今まで動物と話す人というのを見た事が無かった為、違和感がある。
そんな私に正体不明の生物が視線を向ける。
『あなたが薬をくれたそうですね。ありがとうございます』
「!!・・・いえ」
いきなり喋った事に驚き、ちゃんと返事を返す事ができなかった。
『わかる事はなんでも答えましょう・・・』
そう言われ、私は気を取りなおして生き物に向かった。





2001/08/26(日) 10:18:31 ルナ
タイトル 方法  

私達はあれからまたまた壮絶な
バトルを繰り広げていたんだけど.....。
イリフが調子にのって火炎球を連発したため
私達の回りは火の海とかしていた。

「イリフ!」

・・・ナッ、何・・・

イリフは少しおびえているようだった。
「やってしまったものは仕方ない。けど、もし火炎球が出雲に
本当に当たってたらどうするの?いくら不死身のこいつでも死ぬわよ。」
私は出雲を指さしながらそう言った。

「ヲイι」
途中で出雲の声がしたけどそれは無視しておこう。

・・・ゴメンナサイ ダカラ僕ヲ嫌イニナラナイデ・・・

イリフはしょんぼりとしながら私に言った。
「何言ってんの?嫌いになんてならないわよ。」
私はよしよしとイリフの頭をなでた。
「って俺には謝まらへんのかい!」
出雲はイリフにつめよる。

・・・誰ガオマエナンカニイウカ・・・

「なんやと!」
出雲がまた言おうとした時。
「ストープストップ。喧嘩してる場合じゃないわよ。これどうするの?」
小春はそう言って回りの森を指さした。
当たり前のようにさっきよりも火が大きくなっている。
「これをどうにかする方法はないのか?」
レイジェンはイリフに聞く。





2001/08/26(日) 10:20:25 ルナ
タイトル 火には火を  

・・・フンッ 誰ガオマエ達 人間ナンカニオシエルカ!・・・

イリフの言葉にレイジェンの眉がつりあがったのはたぶん見間違い
じゃないだろう。
「イリフ、これどうにかする方法ないの?」
私はイリフに聞いた。

・・・アルヨ 上カラマタ火炎球ヲブツケレバイインダ・・・

イリフは素直にしゃべってくれた。
「でも、それじゃあもっとひどくなるでしょ?」
小春が言う。

・・・オマエ馬鹿ダロ?火ニハ火ヲ。強力ナ火にヨッテ小サイ火ヲ
                ケスコトガデキルンダヨ!・・・

小春が少し怒ってイリフに何か言おうとしたが
未凪が必死でとめてどうにかなった。
「じゃあ私の力とイリフの力でこの火を消すと。」
私の言葉にイリフはうれしそうにうなづいた。

・・・ウン ソウイウコト・・・

「でも、上からやろ?飛べもしーひんのにできるわけないやん。」
出雲の言葉にイリフは勝ち誇ったかのような顔をした。

・・・バーカ 僕ハトベルンダヨ ルナヲ僕ガモチアゲテトブンダ・・・

「なっ!馬鹿とはなん...。」
「はいはい。私とイリフでそれすればいいのね。じゃあイリフよろしく。」
私は出雲の言葉の途中で割り込みイリフに言った。

・・・ウン ヨロシク・・・





2001/08/26(日) 14:46:17 三嶋 出雲
タイトル ムカムカ・・・(−皿−)怒  

炎の精霊はムカツク・・・それが俺の中で多分から絶対になる
こんなんといたらいくら温厚(?)でも怒るぞ・・・
っというか我慢しとったら胃がもたん!!

「じゃぁいくよ!イリフ!!」

・・・・ウン・・・・

そう言ってルナとイリフは空へ飛ぶ
「あの精霊ムカツクわね・・・」
小春さんがボソリとそうい
「精霊にも性格というものがあるからな・・・」
レイジェンさんもさっきのことは少し癇に障ったみたいだ
「二人とも〜どうしたらイリフさんと仲良くなれるか考えましょうよ」
未凪さんは二人をなだめるように言ったが小春さんは「無理よ」っと一言
レイジェンさんは何も言わない。
「出雲さ〜ん;;」
「無理無理、今回は小春さんと同感や・・・
アレは異常なまでに独占欲がつよそうやしなぁ・・・」
俺がそういったとき上から火炎球が落ちてくる
「コラーーー!!お前ら真面目にやらんかーーーい!!!」

・・・・・ワザトジャナイ・・・ソコニイルオマエガ悪イ・・・

絶対わざとだ・・・っと未凪さん以外は確信する・・・
「イリフ!!」
っとルナは怒鳴るが

・・・・・・コンドカラキヲツケルカラ・・・

っとイリフが言うとそれ以上は言わなかった
「俺、水の精霊さがしてくる・・・」
そう小春さんたちに継げてさっき水の精霊の居たほうに走る
あのまま俺があそこにいたら被害も大きくなりそうやし・・・
それになにより水の力なら一発やしな





2001/08/27(月) 12:55:05 コーディル
タイトル 空間の歪みの原因  

目覚めた彼(多分)に今、起こっている状況を説明する。
『ふむ・・・』
「何かわかる事はありますか?」
しばし黙り、何か考えていたがゆっくりと口を開いた。
『昔にも似たような事がありました・・・』
「ええ。それは書物で読みました」
『ふむ。・・・しかし原因までは書いてはいなかったでしょう。この手の空間の歪みは精霊たちによるものです』
この言葉に私とメリルさんは顔を見合わせる。
「精霊たちの仕業ってどういうこと?」
尋ねたメリルさんに答えようとした時、彼とメリルさんが何かに気付いた。
「なに?!」
『・・・火が。火の精霊が力を使っている』
「?何がどうしたんです?」
訳がわからず尋ねると、慌てたようなメリルさんが今にも走り出しそうな勢いで外を見ながら答えた。
「燃えてるんです!!木が!!」
『・・・メリル。行ってきなさい』
「うん!待っててね!!」
「行きましょう。メリルさん」
「はい!」
そうして私たちは走り出した。





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