ホープリル。…彼、又も脱走。
2002/01/08(火) 15:00:02 榊 凛耶
タイトル 無題
「カイさーん?あ、凛耶さん。カイさん見ませんでした?」
「あぁ。カイ?其処に居けど?」
サンがどうやらカイを捜しているようでぱたぱたと走ってやってきた。
そうやって答えるとサンは不思議そうな顔で首を傾げる。
「カイさん何処にも居ませんよ?」
そういえば精霊たちって普通の人には見えないんだっけ。
因みに今はカイは人間の格好じゃない。本来の姿で居る。
やっぱり『精霊』は『人間』じゃないから人間の姿で居るのも疲れるらしい。
「ぁ。んっと。そこ等辺…って事だ。捜してるんだろ?俺が伝えておいてやるよ」
「あ、そう言う事ですか!父さんが呼んでるって言っておいてくれません?申し訳ないのですが…」
「ん。わかった」
ぺこっとお辞儀をするとまたサンはパタパタと走っていった。
「…だってよ。カイ」
…判リマシタ…
其の声とともにシュッ、と言う音を立ててカイは消えていった。
2002/01/08(火) 20:00:46 三嶋 出雲
タイトル 偽改心
俺が目を覚ましたのはソファの上だった
「出雲さんだいじょ〜ぶですかぁ〜?」
「まったくアンタまで戻ってくるとはね…」
そう言って小春が溜息をついた…懐かしい。
っと言ってもわかれたのは何日か前なのだが・・・
「それよかコールさんは?」
俺はあたりをみまわしながらコールがいない気がしたので確認する
そのごあと一人いないことに気づき「あとピンク」っと付け足す
「コールさんとルナさんなら凛耶君を迎えに行きましたよ〜」
頭を押さえながらメリルが言った。
「ふ〜ん。コールさんとピンクがねぇ…」
「アンタいい加減そのピンクっての止めなサイ。
喧嘩の原因になるのは大体ソレじゃない?」
小春さんが言う…確かにある意味この言葉が原因で喧嘩になるこが多い
でも……
「なんかなぁ…」
呼びなれてしまった。っと言っては悪いかもしれないが
よもや顔を見ればルナという名前よりもピンクって言うのが先に浮かぶ
それはルナの見てくれから連想される言葉だ。
しかしそんなことココで言ったら更になにか言われそうな気がしたので
あえて伏せておく。
「まぁ…以後気を付けマスよ〜タブン。」
俺はそうボソリと呟く
2002/01/09(水) 10:44:24 榊 凛耶
タイトル あはは〜(謎ッ)
カイが暫く経っても戻ってこない。
今日は道場休みだから折角手合わせしてもらおうと思ったんだけど…。
こうなったらこっちから捜すしかないかなー?
其処へ丁度良い事にカイが戻ってきた。
「あ、カイ。何の話してきたんだ?」
「…凛耶さん…」
「?なんだよ?随分話長かったなー」
何だか落ち込んでいるような人間の姿で戻ってきたカイはしゅんとしている。
「あのですね…実は他の精霊たちがこっちに来るらしいんです…」
「はぁ?精霊…っつーとあいつらの?」
俺は小首を傾げながら問い返す。
「はい、そうなんですけど…私はどうも他の精霊と相性あまり良くないんですよ」
「…は?だから何だよ。それはお前の問題だろ?」
「凛耶さんだって相性良くない人と居たくないじゃないですか」
「そうだけどさー。同じ精霊だろ?」
「凛耶さんだって同じ人間じゃないですか」
「……………」
カイってこういう性格だったのか…。
他の奴らは別に大丈夫だと思うんだけど…。
2002/01/09(水) 12:01:27 コーディル
タイトル お久しぶりですねぇ
「ここですか〜」
コールは道場を見上げながら言った。
「なかなか大きな所ですね」
「ん、ま・・・ね」
ルナの様子にちょっと首を傾げながらも、コールは道場の中へと入る。
が、中はがらんとしていて誰もいない。
「おや?今日はお休みなんですかね?」
そう言いながらもコールはどんどん中へと入っていく。
「そうみたいね・・・」
ルナも後に続き、道場を横切ろうとした時、誰かが物音に気づいたのか戸が開いた。
「どちら様ですか?・・・って、ルナさん!戻ってらしたんですね」
サンの言葉にルナはあいまいな表情を浮かべて、まぁねと言った。
「で、そちらの方は?」
と、コールに視線を向けたサンに、にっこりと微笑み、コールは尋ねた。
「凛耶に会いに来たのですが、よろしいですか?」
「え?あ、はい。どうぞ」
すこし驚いたように目を瞬かせていたサンだが、先に立ち案内を凛耶の部屋まで案内をしてくれる。
コンコン・・・
「なんだ〜?」
「凛耶さん。お客さんです」
「客?」
しばしの沈黙と、なにやら小声で話し合う声。
「・・・・・・わかった。入っていいぜ」
凛耶の言葉にコールは部屋の中へ入った。
「お久しぶりですね、凛耶」
2002/01/10(木) 09:24:39 ルナ
タイトル 嗚呼・・・・(i_i)
「お久しぶりですね、凛耶」
コールがまたさっきの怖い微笑みでそう言った。
今だ・・・今しかない。逃げるのには今しか・・・・。
「あぁ。久しぶりだな。コール。」
私はコール達を置いてこの道場から一刻も早く出たかった。
そろりそろりと出ようとした。
「ルナさん?どちらに行かれるんですか?」
ぎくっ。サンの言葉にコールや凛耶もこっちを見る。
「あ、はは・・・。いやっあのさ・・散歩でもしにいこうかな〜
とか思って・・さ。」
非常にまずいぞこの状態。
「ほぅ。散歩か。散歩に行くなら私と手合わせでもしてもらおうかな。」
っとふと後ろを向くと師範が・・・。
「げっ!」
ううう。どうしよう・・。この人に会いたくなかった(泣)
「げっとはなんだ。凛耶とお客さんはゆっくりしてくれよ。ルナ行くぞ!」
「い、いやだああああ!!」
無惨にも私の悲鳴が道場に響き渡った。
イリフは私の頭の上で気の毒に・・という顔をしていた。
2002/01/10(木) 11:18:07 榊 凛耶
タイトル え、カイが!?(何だよ)
そんな事を話していると部屋のノックする音が聞こえてきた。
どうせ師範かサンだろう。
「なんだ〜?」
「凛耶さん。お客さんです」
「客?」
サンの声だな。
俺に客だなんて…珍しい……?
いや、俺なんかに客だなんて珍しすぎる。
(以下小声で(笑))
『ほらぁ、もうきっと他の人たち来ちゃったじゃないですかっ』
『俺が知るかよっ、大体お前が精霊と仲良くないなんて言い出すからだろ?』
『あぁっ、凛耶!それは酷いですよ!』
『…どうしても駄目なのか?』
『………はい』
『じゃあ変身して違う奴にでもなってろよ。それか消えてるか。』
『えぇ!?ばれるに決まってるじゃないですかそれに消えてるって言っても他の精霊には見えますし』
『ばれなきゃいいんだよ!ほら、変身しろ!』
早口言葉大会みたいに(?)早口で、かつ小声で話しているとそう言う風に結論が出た。
変身しろと言っても中々変身しないカイを俺が軽く殴ると渋々と言うように何時もとは違う、俺等と同じくらいの歳の女に変身した。
「・・・・・・わかった。入っていいぜ」
そうやってコール達を部屋へと入れるとやっぱりコール達だった。
「お久しぶりですね、凛耶」
「あぁ。久しぶりだな。コール。」
いかにも平常心を保ってます状態だったけど俺とカイは内心目茶苦茶焦っていた。
するとコールが小首を傾げてカイの事に目を付けた。
と、其の前に師範がやってきてルナの事を連れ去っていった。
「あれ?その女の人は誰ですか?」
ぎくっ。
「ま、まぁ座れば。サンー。コールにお茶出してくれないか?」
「え?…あ、はい、わかりました。…その女の人の分は…?」
サンも不思議だったのか探るように聞いてくる。
さっきまで居なかった女の人が今居るのはちょっと驚きだもんなぁ。
「あ、…お前いるか?」
「……え!?私…ですか?あ、はい、頂きます…」
そうやってさり気無く聞いてみると凄い動揺していたカイなのか、訳判らないことを呟く。
するとサンはにこっと微笑みわかりましたー。と言いながら給湯室へと戻っていった。
2002/01/10(木) 11:31:30 榊 凛耶
タイトル 続き
「で、凛耶。この女の人は…?それと、…女の人、というのも失礼ですし、名前を聞かせて頂きませんか?」
「あ、私はカ……っった〜い!!凛耶!何するんですか!?」
折角隠しているのに自分の名前を『カイ』と言おうとしている馬鹿。
俺は慌てて顔面を叩いてしまう。
「あ、ごめん…っと、コイツは〜…カ…カ…佳代!そう、佳代って言うんだ」
「……佳代、です…よろしく…お、お願いします」
顔面を擦りながら仮の名前で自己紹介するカイと俺を、コールは楽しそうに見ている。
…絶対知ってるよな。コールは意外と勘が鋭いから…。
「ところで、凛耶の精霊は見つけましたか?」
「精霊?あぁ、精霊ね…」
「その佳代さんも何かご関係が有るのですか?さっきから動揺しているみたいですけど?」
「え?…あ…あなたが随分と格好いいから…」
「それはどうも有り難うございます。で、凛耶は旅を続けないのですか?」
「や、今は修行のほうがしたいし…化けモン現れると自分の身守るので精一杯だし」
「そうなんですか。で、佳代さんは何の関係を?凛耶が女の人と仲良さそうにしてるなんてめずらしいですからね」
「あっと、凛耶…とは…えっと……か…彼女?」
「え!?お…おい、いつの間に…っ!」
「じゃあ凛耶は旅が出来ないのですか?」
「そ、そうじゃなくてっ…」
…何時になったらこの拷問…解いてくれるんだろうか…(涙)
2002/01/10(木) 18:25:20 三嶋 出雲
タイトル さてと。
右を見て、左を見て、もう一度右を見て、天上を見て
後ろを見て、前を見て・・・よし!!コールさんもルナもいない!!
そして小春さん達も今はいない…逃げるなら今だっ!
「さて、逃げるかっ。行くぞ〜ノフル。」
そう言って俺は立ちあがる。
…エェェ、セッカク未凪チャン達ニアエタノニィ〜…
おのれ不純な精霊め…などと思いつつドアの方に向かう
…ソレニィ、あんガミハッテルヨォ〜出テモサッキミタイニ操ラレル
ダケダッテェ〜Vvヤメトイタホウガイイト僕ハ思ウケドナァ〜…
「アンってコールさんの精霊だろ?主人についていかなくていいんかぃ…」
…ダカラァソノ主人ノ命令デ出雲ヲ見張ッテルンデショォ?キットv
あんハ闇ノ精霊ダカラネ、ソコラヘンノ影カラヌットデテクルナンテ
ヨクアルコトダヨ気ヲツケナヨ〜v…
そう言われてあたりを見まわすが別に変わりはない、でも確かに
言われてみれば何かの視線を感じないでもなかった。
「ノフル…お前の力でどーにかならんのかぃ…」
…ムリムッリ〜vダカラ〜あんニハかいダッテイッタジャナイカv…
「じゃぁお前は土の精霊なのになにもできないのかよ…」
俺のその台詞でしばし会話が止まったあとノフルが口を開く。
…イイノ?ヤッテ…僕ノ技大技オオシダヨ …
「例えば…?」
…例エバ?コノ下カラ石柱デモダシテコノ宿屋コワストカ?…
それはアカンやろ…っと思いつつも他には?っと聞いた
…他?ジャァ近クノ山崩シテミル?…
それは更にアカンと思うもまた聞いた
…ジャア大震災デモオコソウカ?コノ町ヲ中心ニv…
「おい。」
…冗談。デモイイダシタノハ出雲ダカンネ…
そんな口論が続く間にも時間はどんどんすぎていく。
2002/01/11(金) 10:04:43 ルナ
タイトル また脱走。
出雲が脱走を考えている頃・・・
ルナもそのことを考えていた。
「ルナ!聞いているのか!」
「聞いてるって・・・。」
師範の厳しいまでの説教。
うう。逃げ出したい。だから来るのいやだったんだー!
そりゃあ前、私が逃げたのも悪いと思ったけど
女の子なんだし少しくらい息ぬきだって必要だって。
っと師範が席をたった。
「ちょっと私は心配だから凛耶達の様子を見てくる。いいな?
絶対前みたいに逃げ出すんじゃないぞ。」
ぎくっ。この人ちゃんと私の性格分かってるじゃない。
「はいはい。2度も同じ事しませんよ〜。」
私の言葉を聞くと師範は部屋から出ていった。
しめしめ。誰が逃げださないですって。逃げだすに決まってるじゃん♪
私は誰かにみつからないようにそろりそろりと
道場の出口に向かった。
・・・ルナ...マタニゲダス気?・・・
「当たり前でしょ!師範の説教って長いんだもん〜。」
私の言葉にイリフは納得。
「あれ?ルナさん?父さんと一緒じゃなかったんですか?」
サン!びっくりしたー。ちょっと叫びそうになったよ。
「サン・・いい?私が逃げる事は女同士の秘密。」
私の言葉にサンはそういう事ですかっと笑った。
「はい。分かりました。父さんの説教は長いですものね。」
「ありがと〜。」
私はそうして道場から出た。サンはイイ子だな〜。
よし!いっちょ宿に戻るか!
2002/01/15(火) 09:54:56 ルナ
タイトル 気にしてる理由
・・・ルナ...ルナガ先頭ダト絶対迷ウカラ僕ガ先頭ヲイクネ・・
「はいはい。分かりました。」
イリフったら前、深いとこに迷ったのを根にもってるわね。
まぁたしかに私ってすぐ迷うよね・・・。
数分後、宿に着いた。
「ルナ、出雲、きっと逃げ出す事考えてるわよ。」
小春の言葉に「なにぃ〜!!」っと私は出雲の部屋にずんずんと歩き出した。
未凪とメリルが心配そうに見てたけどまぁ、大丈夫でしょ。
あいつはほんとなんで逃げたいわけ?・・・・私も逃げたけど。
別にみんな一緒でもいいじゃん!そんなに私達と居るのがいやなのかな?
トントン
「おい!出雲!開けるからね!」
私はノックをすると返事も聞かずにドアを開けた。
「どないしよ〜。」
出雲はベットに座って何か考えこんでいた。
・・・ア!ルナv・・・
ノルフは私に気が付くと私の方にうれしそうによってきた。
・・・アッチイケヨ!・・・
イリフはさもいやそうに顔をしかめながらノルフをおっぱらおうとする。
ノルフはノルフで楽しそうにイヤダネ〜などと言う。
「げっ!ピンクぅ!」
「だからそれをやめろと何度言ったら気がすむのよ!」
私の言葉にしまったという顔をして口をおさえる出雲。
ピンク・・・ピンクって人が気にしてる事、ぽんぽんと。
私は自然と大きなため息をついていた。
イリフとノルフはいまだに私の頭の上で口論をしている。
「なんや?ぴ・・じゃなくてルナも悩み事かいな?」
「あのねぇ・・あんたのせいだっつーの!ピンクピンクって人が
気にしてる事、言わないでくれる?」
私の言葉にぽかんとする出雲。
なんなのその顔は?なんか無性に腹が立つんだけど。
「・・・気にしとったんかい。なんでや?」
出雲の言葉に私はしゃべってしまった。
「昔はよく村のガキ共にそのことでいじめられたって・・あ!」
私が気づいたときにはもう遅い。
出雲の方をちらりと見るとなんか怖いほどにやにやした顔してるし。
い、言わなきゃよかった・・・。
2002/01/15(火) 17:34:49 三嶋 出雲
タイトル なんや…
「へ〜お前でもいじめられたことあるんか〜。」
俺が笑いを堪えつつ言うと「五月蝿い!」っという言葉が返ってきた
…ルナヲイジメルナヨ…
先ほどまでノフルとじゃれあっていた(?)イリフが言う
「なんや〜?いじめたらここ燃やすか?そしたら町の一大事ルナに責任がかかるでぇ〜。」
…グッ…
なんか俺はチョット優位にたったようだ。
「でもお前じゃったら言った奴片っ端からぶっとばすだろ?」
「子供の事からんなことできるか!!」
そういってルナは後ろを向く。『アーナカシタァーv』などとノフルが横で
呟く・・・五月蝿いわいっ;
しかし流石にそうなると気分悪いというか後々いろいろと面倒だ…
「んーあーまぁ。ピンクなもんはピンクなんやししょーがないやろ?
折角親から譲り受けた遺伝の情報やしな、第一髪の色なんて色々やろ
いちいちそんな細かい事気にし取ったらキリないで?
俺だっていじめられたことなんざ振りかえればぎょーさんあるで〜
でもんな昔のことなんざサラサラ〜っと川にながしたらええねん。」
…ヘー出雲モイジメラレテタンダァ…
「んなもんほとんど誰だってあるだろ。」
なんか我ながらくだらんこと熱弁(?)したなぁなどと思いつつ
ソファの上に寝転がる。
ルナの返答はないが、一応今の俺はここから逃げる事しか考えてなかった。
2002/01/15(火) 20:50:57 コーディル
タイトル さてさて
サンという少女がお茶を置いていき、私は改めて凛耶とその横に座る佳代という女性を見た。
「しかし凛耶も隅に置けませんねぇ〜♪」
「は?何が?」
「こちらに来てまだ間もないのに、佳代さんのようなかわいい方とお付き合いしているなんてv」
私の言葉に凛耶は慌てる。
「だから、なんでそう言う事になるんだよ!」
そんな凛耶に私は笑む。
「そう言う事にして置いた方が良いのでしょう?」
と、お茶をすすっていた佳代さん・・・いや、たぶん光の精霊であろう人に声をかける。
と、まさか話を振られるとは思っていなかったらしく、咽る。
「・・・コール。お前、やっぱ・・・」
「ん?何ですか、凛耶」
「・・・いや」
と、凛耶も目線を反らせながらお茶をすする。
(おもしろいですねぇ・・・ま、面白がってもいられないが)
「実は今日は・・・」
コンコン・・・
話の途中、扉をノックする音。
「はい」
「私だ。入るぞ、凛耶」
と、入ってきたのはこの道場の師範。
「なんですか?」
凛耶の問いかけに、師範は私を見ると隣へと腰を下ろす。
「あなたのお名前は?」
「コーディルと言います」
「コーディル・・・」
男はしばらく何事か考えていたが、また口を開いた。
「ところで、今日は何用か?」
男の言葉に私はちらっと凛耶と佳代を見る。
「凛耶を迎えに来たんですよ。・・・ついでにそちらにいるお嬢さんも、ね」
私の言葉に室内に沈黙。
「・・・ルナとも知り合いのようだが?」
「えぇ。ルナさんとは旅仲間、といったところですか」
私の言葉に師範は恐いくらいの真面目顔で
「あの子には大切な役目がある。旅に出す訳には行かない」
「・・・知っていますよ」